タケミツのジャンクな楽しみ方。

c0060659_6262119.jpg【DENON/COCO-70662】
<武満徹>
●《ジェモー》
→本間正史(Ob)、クリスチャン・リンドベルイ(Tb)
●《夢窓》
●《精霊の庭》
⇒若杉弘/東京都交響楽団

iPodに入れてはみたものの、都市の喧騒の中で武満を聴くのがふさわしいのかわからず、放置してたんですね。行間こそ武満の最重要ポイントじゃないですか。

でも昨日電車の中で聴いてみたら、案外いけることがわかった。
確かに、結果として音量の大きな部分のみが耳に届くことになるんですよ。でも曲そのものの音量が小さい部分、あるいは無音の部分に、電車の発車メロディや人のざわめきがじわりと滲入してきて、えもいわれぬ多元的な重なり合いが生じる。これが悪くないどころか、いいのです。これは武満の意図からはきっと物凄く遠距離な味わい方で、玄妙なスープにポテチを浮かべて食べるようなものかもしれない。

《夢窓》を聴いていたらバリトンのゆったりとしたヴォカリーズが入ってきて、ああこういう曲だっけなあとしばらく楽しんでいたら、背後の酔っ払いが鼻歌を歌っていたのだった。
by Sonnenfleck | 2009-01-09 06:57 | パンケーキ(20)
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