新しい住み処から、吉祥寺が存外近い。ので、折りよく友だちからの誘いの電話があったこともあり、先週の日曜に出かけてみたです。
名古屋にいる間は少し離れてしまったけど、基本的な路線として珈琲好きなものですから、「美味い珈琲屋がある」との誘いは嬉しいのです。春先の日曜夕方の吉祥寺は本当に混んでいて、不況なんてのはファンタジーではないかと思う。同じことは金曜夜の新橋にも言える。
ともあれこの
「珈琲散歩」(あるいは「散歩」)というお店も、そのような時間なればファンタジックに混みあっており、しばし並んで待つ。
入口部分がガラス張りの「焙煎ルーム」になっていて、ジブリの映画に出てきそうなご主人が焙煎とお会計を、同じく奥さん(?)が喫茶部分を担当されています。「焙煎ルーム」がせり出しているためにもともと広くない店内はさらに狭小なのですが、照明も、店内を切り盛りされるお二人も印象がとても柔らかく、お客たちも静かで、時間が気持ちよく流れるわけでした。
席に着いて注文したのが、
「季節のオリジナルブレンド 春味」。
実際のところ、エグみが強くて重いボディが好きな自分にも、この爽やかな風味は非常に強く訴えかけました。華やぎはいまだ淡いままで、春先の澄明な空気を感じます。黄色みの強い木目と黒みの強い木目を(大胆にも)ストライプにあしらった器がアクセント。