コタンクルカムイ43度(中編)

◆7月19日(日)
0700  前夜は週日の疲れがモロに出て、瞬時に撃沈さる。目覚めても氷雨続く。
1000  出発。中標津駅前のベスト電器に立ち寄り、レンタカーのナビとiPodをつなぐケーブルを購入する。これで念願の根釧シベ5。

1100   雨には勝てず、このエリア唯一の屋内施設である「標津サーモンパーク」に到着。
正直なめていたのですが、いや、ここは強力な施設でありました。鮭類専門の水族館として、寿司ネタのトラウトサーモンから獰猛なイトウまで一通りをじっくり見せてくれます。
魚類としての生態だけじゃなく、鮭漁の細かなテクニックやスジコの作り方みたいな習俗にも広いスペースを割いているのが特徴的で、鮭鱒好きには総合的に堪えられない空間といえましょう。学芸員さんたちも妙に渋くて素敵です。
昼食には併設のレストランで「標津鮭定食」をオーダー。

1430  この他に屋内施設は、、と探し当てたのが、かつて根室標津駅と釧網本線・標茶駅を結んでいた標津線の旧西春別駅。駅舎はそのまま鉄道資料館に転用されてるみたいで、誰もいない廃駅の旧ホームに立って、霧雨に覆われた往時の根釧原野に思いを馳せる。
…これじゃガチな鉄ヲタじゃないか!

1530  仕方なく宿に直帰。宿に着くと幸い雨が上がっていたので、女将さんに聞いた小さな滝を目指すことにしました。宿から伸びる林道沿いに15分ほど登ると、小振りながら形の美しい滝に辿り着くのであります。

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2200  この日の夜、部屋で焼酎を舐めていると、女将さんから電話連絡あり。

一体この「旅館 藤や」の何が得がたいかと言ったら、それは、天然記念物にして絶滅危惧種のシマフクロウがこの宿を訪れるというところに尽きます。
宿の前を流れる沢(上述の滝からの流れ)と宿の建物の間の中庭に池が設えてありまして、そこに川魚が放されてるんですね。で、近くの森に棲んでいるらしいシマフクロウが、夜になると池に飛んできて川魚を捕まえて持ち去ると。そのシーンがせいぜい10メートルくらいの至近距離で見られるのが、最高の見ものなのです。気になる方は、夜になったら「旅館 藤や」のサイトからライヴカメラをご覧になってみてください。

実は前夜も夕食中にシマフクロウが飛んできてましてね。今度はじっくり見るために部屋の灯りを消し、窓を開け放って見つめること30分ほど。
その間彼らの鳴き声を何度も耳にすることになりましたが、体長70センチを超す彼らは「ほうほう」ではなくて、「ヴォーヴォウ、ヴォーヴォウ」というVの音で艶やかなバスを夜の大気に響かせるのです。彼らがコタンクルカムイ。後編へ続く。
by Sonnenfleck | 2009-07-25 08:06 | 日記
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