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コタンクルカムイ43度(後編)

◆7月20日(月)
0630   目覚めるも氷雨続く。
0900   「旅館 藤や」出発。また来るかも。
0930   裏摩周展望台到着。しかし道道150号線の清里峠に差し掛かりますと、折からの霧雨に加えてミルクのような霧が立ち込め始め、湖面どころか対向車まで見えない始末でありました。スッキリ晴れ渡ってしまった昨年の呪い(+6年)はこれで帳消しか?
(↓展望台から下を覗きこんでいるので、たぶん霧の向こう側に湖面がある。)

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1000   それから清里町方面に下り、目印を見つけてダートに入ること2キロ…。野付半島とともに今回の目的地にしていた神の子池に辿り着きます。
ここは伝説的に「摩周湖の水が湧き出している」と言われていて、そんなこともあってオンネトーのような圧倒的秘境を予想していたのですが、脇に大きな駐車場があり、観光バスが乗り付けていたりするのが意外でありました。そうしたバスから降りてくる男ども女どもがつまらない感嘆詞を投げ掛けまくるので、静寂はありません。行かれる方はご注意。

それでも、吸い込まれそうなその蒼さは格別。空は曇天でしたから、空の青みが映りこんでいるわけでもないのに、どうしてこんな色をしているのか?この沼はアイヌ語の名前を持たないようなのですが、それがまた妖しさを引き立てています。

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1030   ここから中標津方向に引き返し、再び養老牛付近を通過する頃には、この三日間待ち望んだ太陽が出現することに。

1100   地球が丸く見えることについては定評のある丘、開陽台に到着。
ここは中標津空港至近ながら一般的にはマニアックな場所かもしれず、従ってこの日も観光客が多くなかったのは幸いでした。この旅行3日目にしてようやく晴れ渡った根釧台地を眺めることができたのです。遮るもののない眺望。丘の麓には牛の群れ。

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1350   中標津発羽田行きANA840便(贅沢してプレミアムクラス。うとうと。。)

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素晴らしき道東。南方の(東京は間違いなく南方だ)都市生活を送る自分の中で普段ぐろぐろと蟠っている北方志向が、無理なく解放されて、やがて解決される場所であります。
by Sonnenfleck | 2009-07-26 06:54 | 日記 | Comments(0)
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