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ことしもなつかしいいちにちとモンドンヴィル(10/2-3)

昨年に引き続いて、古巣の団体のOBOG有志によるアンサンブルのお手伝いに行く。そして自分が楽器で参加しなかったことをしばし悔いる(結局)。家族連れが芝生でバドミントンに興じていたりするこの季節の大倉山は、東急沿線的幸福の顕れなのよな。
《夏》のソロが考え抜かれて最高にクールだったり、バッハの1043が断弦の危機を乗り越えたり、テレマンのマニアックなトリオ・ソナタがリコーダーのユニゾンを要求したり。それからこの日、日本広しといえども、ローゼンミュラーのシンフォニアが鳴り渡ったのは大倉山だけだったろう。打ち上げもまた楽しからずや。

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ことしもなつかしいいちにちとモンドンヴィル(10/2-3)_c0060659_2283937.jpg【ARCHIV/457 600】
●モンドンヴィル:6つのソナタ op.3
⇒マルク・ミンコフスキ/ルーヴル宮音楽隊

何度聴いてもモンドンヴィルには才能の閃きを感じない。ラモーの劣化コピー、と言ったらあんまりかもしれないけど、デカダンするでもなく、大店のぼんぼんが趣味でへろへろりと作曲しました、みたいなあの白っぽい雰囲気がかえって魅力なのかも。
そんなモンドンヴィルには、ミンコフスキも攻めあぐねて手を焼く。曲調の変遷があまりにも唐突であるのは、フランスの様式とイタリアの様式がねるねるねるねのようにテキトーに混ぜられているからなのか(その点、テレマンは大天才だった)
しかし、たのしい思い出と軽い脱力感をもって日曜の朝に聴くのはけっして悪くないということがわかったので、だいぶよしとする。お猿さんもいい顔である。
by Sonnenfleck | 2010-10-04 22:17 | パンケーキ(18) | Comments(0)
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