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晴読雨読:二ノ宮知子『のだめカンタービレ』

晴読雨読:二ノ宮知子『のだめカンタービレ』_c0060659_23434245.jpg二ノ宮知子『のだめカンタービレ』第1〜第11巻(以下続刊)、2002年〜、講談社。(画像は第1巻)

もうあっちこっちのブログでさんざん取り上げられてますが、いまクラシック好きの間で人気のマンガがこの『のだめ』です。なんでこのタイミングかといいますと、今日すっげえ久しぶりにレコード芸術を立ち読みしたら、なんと『のだめ』の特集記事が!!!!!!!!あのレコ芸にですよ?吉田秀和も奥さんを亡くされてから長期休載のままだし、たぶん頼みの綱の前田昭雄も急病で臨時休載…自分の知ってるレコ芸とはすっかり様変わりです(^_^;)

指揮者志望、万能の努力型秀才でルックス抜群のエリート音大生、千秋真一と、同じ音大のピアノ科に在籍する天才不思議女、野田恵(めぐみ)が織りなすギャグラブコメ?といえばいいのかな。音大を舞台にしてクラシックと真っ正面から切り結ぶストーリーということで、僕みたいなクラヲタが心配するのは、音楽に関するところがいい加減なんじゃん??ということなんですが…普通にヲタも納得のハイクオリティなんですよ(笑)
作中に登場する作品はベト7、ブラ1、モーツァルトのOb協奏曲といった王道から、ドヴォ5、エルガーのVnソナタ、シューベルトのイ短調ソナタ(第16番です)、果てはジョリヴェの打楽器協奏曲まで幅広い。普通ジョリヴェなんか出します^^;;?マニアックだなあ◎◎ほかにも千秋の師匠がマーラーの《千人》をドイチュ・グラモフォンっぽいレーベルに録音してたり、コンクールに機械のような秀才が出てきたり、細部が妙にリアルで楽しい。作者は特段クラシックファンじゃないみたいなんですが、よく調べてますよ。ストーリーもわりとよくできてるし、ちょっと癖のある描線も慣れると親しみがわきます。クラヲタでも買って損はないっすー。

こんなの発見。のだめカンタービレ同盟
公式談話はこちら。二ノ宮知子公式サイト

あ、新教皇選出おめでとうございます。そっかベネディクトゥスかー。あの名前って自分で選べるらしいですね。高校の世界史教師は「次の名前も絶対ヨハネ=パウロだ!俺の嫁さん賭けてもいいぞ!」と言ってゆずりませんでしたが(笑)
by Sonnenfleck | 2005-04-21 00:01 | 晴読雨読 | Comments(2)
Commented by iustitia at 2005-04-21 00:47 x
新教皇のJoseph Ratzinger氏の著書は、ドイツではものすごい売れ行きですね。
このコメントの時点のamazon.deでは、5位のハリーポッター以外はベストセラーの1~8位がすべてRatzinger氏の著書ですよ!
http://www.amazon.de/exec/obidos/tg/new-for-you/top-sellers/-/books/all/
ヨハネ=パウロ2世の生涯のベストセラーは戯曲"The Jeweler's Shop"でしょうね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/089870426X/
全世界で数千万部発行されたはずです。ちなみにBurt Lancasterの主演で映画化もされています。
http://us.imdb.com/title/tt0094787/
Commented by Sonnenfleck at 2005-04-21 20:32
いつもありがとうございます。
千年ぶりのドイツ人教皇ですもんね。かの地の人々の熱狂ももっともです。前教皇の衰えた姿が印象に残っているせいかベネディクト16世はずいぶん若々しく見えますが、御年78歳なんですよね。「道徳」外交を一手に担うのはかなりの激務のはずですが、体に気をつけて頑張っていただきたいものです。
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