ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン:二日目

c0060659_0145327.jpg昨日の更新では興奮のあまり音楽祭自体の紹介をなおざりにしておりました。反省。
ラ・フォル・ジュルネ、「熱狂の日」音楽祭は、95年にフランスのナントで誕生した新感覚のクラシック音楽イベントです。複数の会場で同時多発的に演奏会を開催し、実力のある演奏家の公演をより多くの聴衆に開放すべく、チケットはすべて低予算。肩肘張らないスタンスで、フランスでは大成功を収めています。その音楽祭が、コンセプト・演奏家ごとまるまる日本へ上陸したわけです。今回のテーマは「ベートーヴェンと仲間たち」

日本での会場は東京国際フォーラムとなりました。本当は街ごと演奏会場にできるような場所が好ましいんだと思うんですが、東京でそんなことはさすがにできず(やっても印象が拡散してしまいますよね。東京は巨大です)、複数のホールが隣接し、アーティストや聴衆の移動が楽なエリアという意味では国際フォーラムは妥当でしょう。

実は今日は行けるか微妙でしたが、お祭り気分に負けて出陣。
混雑は昨日よりいくらか緩和されました。当日券がほとんど完全に売り切れてる、という情報がうまく伝わったからかも知れませんけど。「映画館のようにふらっと立ち寄れる」というコンセプトからはほど遠い結末になってしまったのは残念です。公演期間を伸ばす、公演数を増やす、前売り枠を狭めるなどいくつか方策は考えられますよね。来年以降の課題でしょう。

【2005年4月30日(土)12:15〜 東京国際フォーラム・ホールA】
●Vn協奏曲ニ長調 op. 61
→オーギュスタン・デュメイ(Vn)
→ペーテル・チャバ(指揮)シンフォニア・ヴァルソヴィア


ホールAのキャパは5000席…NHKホールの上を行く最低の空間でした。伴奏は低音がしっかりしたよいオケだったような気がしますが、明らかに音響バランスとか云々できないんで、デュメイのソロについて。もともとこの曲は朗らかな気分を音化した作品だと感じてましたが、今日のデュメイは完全にその方向に舵を切った演奏でした。彼はもはや弾き崩しすら通り越し、ニュアンスの世界に遊びます。いまやこの手の名手は希有。

【2005年4月30日(土)17:00〜 東京国際フォーラム・ホールB7】
●《ノットゥルノ》ニ長調 op. 42
→ジェラール・コセ(Va)、フランク・ブラレイ(Pf、iustitiaさん情報感謝です◎)
●弦楽三重奏曲第5番ハ短調 op. 9-3
→オーギュスタン・デュメイ(Vn)、ジェラール・コセ(Va)、堤剛(Vc)


ホールB7は記者会見場のようなフラットなボックス型で、反射板はあってなきが如し。僕はたまたま前の方に座れたので直接音を聴くことができましたが。
一曲目はVa+Pfで《ノットゥルノ》。コセの洒脱なVaが和ませます。
二曲目はVn+Va+Vcで弦楽三重奏曲。この曲いいですね!!もっと知られていい。堤剛の質実な音色もさることながら、午前とは打って変わってアンサンブルの要として他をぐいぐい引っ張るデュメイに驚きます。丁々発止。プロの合奏はこうじゃないとー。
ホールAでは聴かれなかったのですが、デュメイはやっぱり美音です。

【2005年4月30日(土)19:15〜 東京国際フォーラム・ホールC】
●序曲《エグモント》 op. 84
●交響曲第2番ニ長調 op. 36
→デイヴィッド・スターン(指揮)コンチェルト・ケルン


昨日の感動を再び得るべく、コンチェルト・ケルンのチケットをチョイス。《エグモント》冒頭での荒々しく音を割った金管、そして弾みながらの高揚。んぐぐ。。
ベートーヴェンの2番は予想どおりのすばらしさでした。緩急自在の、すっ…と消えて、ぐわわっっと来る感じ…ああ語彙不足が口惜しい(+_+) しかも彼らはこの公演の後にもまたミサソレを控えてたわけですから、、あの燃焼度はありえん。

明日も出撃っ。もう止まりません。
by Sonnenfleck | 2005-05-01 00:51 | 演奏会聴き語り
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