祭りの後の心地よい虚脱感に包まれて、今日は昼寝三昧。
しばらく音楽を断とうかと思いまして、起きてからもコーヒーを煎れたりぼんやり本を読んだりしてましたが、なんだか耳寂しくなってふと手に取ったのがこれ。物の本ではフランクのVnソナタ随一の名演とされることの多い、デュメイ&ピリスの夫婦共演のCDです。
口さがないVn弾きの友人は「奥さんと釣り合わないっ」と言ってこの演奏をけなすのですが、改めて聴き直すと、やっぱデュメイは歌い口が巧いんですよね。思わぬところでふっとルバートをかけてみたり、弓を寝かせて強く弦に押しつけてみたり。おとといのベートーヴェンのVn協奏曲のときも強く感じましたが、軽妙洒脱とはこういうことを言うんでしょう。アダルトな雰囲気漂う
グリュミオー&セボーク盤も素敵ですが、この天馬のような演奏もまったくもって独自価値。それがデュメイ・クオリティ。
明日から秋田の実家に帰省。久しぶりにんめぇもん食ってくるす。