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ペーター・レーゼル ベートーヴェンの真影|第7回@紀尾井ホール(10/1)

ペーター・レーゼル ベートーヴェンの真影|第7回@紀尾井ホール(10/1)_c0060659_7563755.jpg【2011年10月1日(土) 15:00~ 紀尾井ホール】
<ベートーヴェン>
●Pfソナタ第24番嬰ヘ長調 op.78
●Pfソナタ第25番ト長調 op.79《郭公》
●Pfソナタ第11番変ロ長調 op.22
●Pfソナタ第7番ニ長調 op.10-3
●Pfソナタ第13番変ホ長調 op.27-1
 ○アンコール 6つのバガテル op.126~第3番変ホ長調
⇒ペーター・レーゼル(Pf)


レーゼルのピアノの「感想書けない性」の強さに立ち向かえないでいるどうも僕です。心の中で2週間も熟成させてたけどやっぱりダメだったので、もうテキトーに書いちゃいますよ。

・聴き手に緊張を強要しない音楽って、今や貴重な存在だ。
・だからと言って輪郭が曖昧なわけではない。ただ、行間に余裕がある。
・00年代は演奏に鋭い緊張感が求められた時代、あるいは、そうでなければ「名演」とは見なされない時代だったと思っている。じゃあ、これから先は?

・ベートーヴェンのPfソナタを目前にすると、アナリーゼが苦手だった学生時代のゼミのことを思い出して憂鬱な気分になる。だから、これらの32曲は老後の楽しみにとっておくことにしている。
・僕はレーゼルのシューベルトが好きだ。最小限のシューベルト。
・この日の演奏で、10-3の第2楽章と第3楽章にむしろシューベルトの真影を見つけてしまったのですが、どう考えたらいいでしょうか(アナリーゼができればその理由もわかるのか)。ニコニコにカサドシュの演奏があったので貼っておく↓


・絶望的に拍手の早い人物が一名。
・休憩時間にその彼を執念深く見つけ出し、大音声で罵り上げる人物が一名。
・ヲタが真影にやあらむ。

+ + +

・終演後は同行の友人と、四ツ谷駅前しんみち通りのルノアールへ。体調芳しからざれば黒蜜抹茶ミルクで暖まろう。あそこはルノアール各店の中でもルノアールレベルが高くて居心地が良く、実は何度も利用している。デイリーポータルZの情報ではあそこがルノアールの第一号店とのことだが、本当だろうか。
by Sonnenfleck | 2011-10-15 08:00 | 演奏会聴き語り | Comments(2)
Commented by yoshimi at 2011-10-16 09:47 x
レーゼルのリサイタル、2日間とも無事に終ったそうで、良かったですね。
12日の方はお聴きになられましたか?プログラムとしてはこちらが方が好きだったので、できれば聴きに行きたかったのですが、遠方なので都合がつかず。
ライブ録音のCDも年内にはたぶんリリースされるでしょうから、私はそちらでじっくり聴くことにします。

フライングで拍手する人、随分、顰蹙を買っていたようですが、それに気がつかなかったのは当人だけなんでしょう。困ったものですよね。
これに懲りて、12日のリサイタルでは、注意書きを主催者が配ったそうです。
Commented by Sonnenfleck at 2011-10-16 17:20
>yoshimiさん
12日のほう、できれば行ってみたかったですが、平日なので都合が付きませんでした。ツィクルスの最終回でもありますし、お客さんは12日が多かったかもしれませんね(1日は空席も目立ちました)。

注意されるほうも救いがたい感じでしたが、彼を罵るためにロビー中に響く物凄い怒鳴り声を発していたおじさんにも、同じくらい嫌な気持ちにさせられたというのが本音です。この問題には今のところ「道徳」以外の解決がないんですけれどもね…。CDを買われるのがもっとも賢明なのかもしれません。
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