立教大学交響楽団 第102回定期演奏会@蒲田(11/4)

c0060659_23125388.jpg【2011年11月4日(金) 19:00~ 大田区民ホール・アプリコ】
●シューマン:《マンフレッド》序曲 op.115
●チャイコフスキー:《眠れる森の美女》op.66 抜粋
●バルトーク:管弦楽のための協奏曲
⇒家田厚志/立教大学交響楽団


一年に一度くらいはアマオケを聴くのもよい。

友人からチケットを貰い受けて聴きに出かけた。蒲田で下車するのは七年ぶり、前回もアプリコで、前回もアマオケ(アイノラ響の最初の定演だったと思う)
アマオケの感想文って本当に難しいのでエントリにしないこともできたが、部分的になかなか素晴らしかったので、取り上げたいと思います。

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《マンフレッド》序曲は、彼らがアマチュアであり、しかも公演の一曲目で緊張しているということを差し引いても、味の薄い味噌汁みたいな物足りなさが残った。特にシューマンにおいては、楽句と楽句の間は「何もない空間」ではないと思う。指揮者の捉え方なのかもしれないけど。

で、《眠りの森の美女》抜粋ね。
この演奏は、プロのオーケストラではあまり感じたことのない「天然もののコケットリー」が、ほうぼうからふあふあっと薫ってきてたいへん素敵だった。
この一晩を(明日のパンのためではなく)ただこの一晩を良くするためだけに捧げる想念、みたいなものが、曲調のシンプルさと相俟ってこちらの胸を熱くする。"Rose adagio" なんてちょっとはにかんだような雰囲気もあり、上質な演奏だったぜ。

このたいへんシンプルな想念は、チャイコフスキー演奏に関してはとても大切なものと思う。だからカラヤンやプレヴィンのチャイコフスキーは好い。

最後のオケコンは正直に申し上げると不安だったんですが、失礼ながら予想を大きく上回る演奏精度で驚いてしまった。
ところどころ妙に艶っぽい響き、直線的な盛り上がりの激しさ、そうは言いながらもやや散漫なところもあるアンサンブル…これは旧東のオケに似てなくもないではないか!と思って、ノヴォシビルスク響とかソフィア・フィルを想像して楽しんだ。第3楽章の苦い詩情をよく表現していたのに大いに感服。

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帰り道の蒲田は、やっぱり今夜もぎらぎら。
by Sonnenfleck | 2011-11-07 23:16 | 演奏会聴き語り
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