寝正月アカデミー賞大賞受賞記念。

これまででもっともよく寝たお正月となった。寝過ぎて腰も背中も痛い。そして発熱は治まったものの、徳永英明ボイス→いかりや長介ボイスにランクアップ。

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c0060659_2182386.jpgニューイヤーコンサートすら見ていなかったので、クラ系なことがしたいようと思い、超久々に『レコード芸術』1月号を購入してみたよ。

表紙は誰ですか。ジンマンですか。ブラームスとシューベルトに関するインタビューが面白かったなあ。こういうのはネット上には転がってない情報なんだよなあ。

宇野功芳によるシャイーのベト全評が凄いと一部で評判になっていたけど、彼の書き方のスタイルの善いところがはっきり出ていた。すなわち、たとえ全体が悪くても、彼が好いと判断した部分はちゃんと切り離して評価するという点(第5には推薦印が!)。彼のこういうところはさっぱりしていて好きなんです。

それにしてもF田某の文章は相変わらず。マス目を演奏者の名前で埋める悪癖は全然変わっていない。一度、スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ/ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団のレビューを書かせてみたい。
あれは読者に「あれくらいならオレでも書ける」と思わせて「どれどれ、今月号はどれだけしょうもないかのう」と毎号買わせ続けるために、編集部が組んだスクリプトなんじゃないかという気さえしてくるね。

「海外盤REVIEW」が数年前に比べて拡充、しかも「月評」の直後に配置されていた。久々にじっくり読んでみると、もちろん内容の出来不出来にばらつきはあるけれど、ネット上の優れたレヴューのプロ版、という感じでポジティヴな既視感。これが安定的に読めるならまた購読してもいいかなあ。

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吉田秀和「之を楽しむ者に如かず」。
何しろ私はこのごろ気分が晴れない日がよくあるので、音楽をきいてもせっかく音楽そのものから楽しい便りのようなものが発信されてきても、私の胸のどこかにつかえてしまって、ちゃんと届かない思いをすることが多いのだが、グリュミオーとハスキルのような人たちが《春のソナタ》をやさしくなだらかに歌ってくれると、「もう少し辛抱したら、また、いいこともあるよ」と慰めてくれるような気分になる。
この一節を読んで本当に愕然としてしまった。なんと軽やかで重い文章だろう。98歳のペン先から―。どうかこれからもお元気で。
by Sonnenfleck | 2012-01-04 21:57 | 日記
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