飯森範親/東響 第596回定期@ニコニコ生放送(1/7)

c0060659_1736640.jpg【2012年1月7日(土) 18:00~ サントリーホール】
<レスピーギ>
●交響詩《ローマの噴水》
●交響詩《ローマの松》
●交響詩《ローマの祭り》
⇒飯森範親/東京交響楽団


面白い。とっても面白いので参加してみた。
どうだったかって?
物凄く面白い経験だった。たった525円でこの面白さ。たまらないなあ。

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→まず、あらかじめ「ニコニコポイント」を購入する(僕はカード決済で1000円分1000ポイントを買った)。そのポイントを消費して、チケットを事前に買っておく。525ポイント。
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→開演30分前の17時30分になると、ウェブ上でも入口が開いてアクセス可能になる。インターフェイスはいつものニコ動と同じ。脳内でサントリーの開場オルゴールを鳴らしながら仮想入場。
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→全画面表示にするとこんなふう。フツーのオケ番組とまったく同じです。
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→17時45分からリハーサル動画が流れるサービス。コメントはみんな大喜び。
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→そしてなんと開演5分前の楽屋から生中継が入るのだ。飯森氏のプロ根性に感服しちゃう。そしてちゃんとサントリー製品のC.C.レモンが映り込む(笑)
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→開演前には、飯森氏のプレトーク。曲目解説とともに、この公演がインターネットで同時中継されていて、課金で見ている視聴者が大勢いることをちゃんとホールに伝える。これって簡単だけどとってもとっても効果的なマーケティングっすよね。
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→始まるとこんなふう。指揮者用のワイプ画面が常時出ていて良いな。
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→曲のどの部分か、ちゃんとテロップが出るのも親切設計。というか一昨年くらいからN響アワーでもようやく表示されるようになったけど、これはフツーにあって当然のサービスよね。
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→休憩中にもまさかの凸。テンション高揚中の飯森氏が見られる。
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→クラシックとニコニコ動画という取り合わせから、こちらで勝手に不安を覚えていた映像も、別に違和感のないレベル。何台もカメラが入ってた。
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→終演後の舞台袖からも中継がある特盛サービス。。
ノートPCを抱えた事務局の方が映って「中継盛り上がってますよ~。叩かれてなんぼのニコ動なのに凄い!」との弁が聞こえる(笑) 最後は飯森氏がカメラに向かって「これが東京交響楽団です。北海道から、沖縄から、九州から、ぜひお越しください」との完璧なコメントで〆。

+ + +

演奏もね。よかったんですよ。
まず、最懸案事項であった「音質」。これがFMくらいの、全然フツーに聴けるレベルだったのが大きいなあ。自然なサントリーホールって感じで。強奏部が多少マスクされるくらいならガマンできる(自分はニコ動のプレミアム会員なんだけど、一般会員でも同じ環境だったのかどうかちょっと気になる)

これまでに聴いた感じでは飯森氏とはなんとなく相性が悪かったのだけども、〈ジャニコロの松〉や〈五十年祭〉〈十月祭〉で聴かせたスマートで透明な響き、〈主顕祭〉でもぐちゃぐちゃにさせないリズム感覚がたいへん好印象だった。
それから東響の音色の佳いこと!《噴水》こそ、ちょっとおとそ気分でぼんやりしてたけれど、例の「プチ重厚」路線がしっかりオケの音として息づいていて、〈チルチェンセス〉がところどころ(本当に)シェーンベルクに聴こえたことを忘れないうちに書いておきたい。

+ + +

このクオリティならば、またすぐにでもニコ動での中継を体験したい。あるいは525円が1050円になっても全然構わないから。

実際に足を運んで身体で空気を感じるライヴとは、もちろん違う。面白さのベクトルがまったく違う、別の新しいエンターテインメントという感じがする(ワンコインでも、ちゃんとお金を払ってるし)。自分の知ってるホール・知ってるオケ・知ってる空気感が、電子の海を通して伝わってくる感覚の楽しみ。BPOのデジタルコンサートホールをドイツ国内で体験するとこういう気分だったのかな。

むろん、そこへ加わるのが「実況」という特異な楽しみ。これはニコニコ動画ならではの、日本が世界に誇る面白い文化のひとつだろう。この謎の一体感が、客席に座って感じる空気振動と等価交換できる価値を持つんじゃないかと今は思うのだ。

コメント欄にはこれからに関するヒントがいくつもあった。ご紹介。
・東京以外の地方都市のオケこそやってみるべき。
・中継するなら歌舞伎や文楽もありだろう。
・自分は初心者だが、コメント欄でいろいろ教えてもらえてありがたい。
・プログラムはPDF化してDLできるようにしてほしい。

これが2012年のライヴ聴き初め。数年前ですら、こんなスタイルが実現し得るとは想像できなかった。今年も楽しい年になりそうね。
by Sonnenfleck | 2012-01-07 21:48 | 演奏会聴き語り
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