同じウリ科ということで、伝説の2007年夏
アイスキューカンバーの再来を期待しているとちょっと方向が違うので、感覚が裏切られますよん。
たしかに香りの土台はあのキュウリ味をほのかに想起させてウリ科。きっと同じ配合の香料が用いられておるのだろう。
ところが、真にわれわれが驚くべきはこの後味の薄さ、すっと消えて無くなる風味の妙味じゃないかと思う。小生が幼いころよりスイカをあまり好まないのは
(かなり大げさに言えば)この敢え無き味があまりにも去りゆく夏の風情と合致してしまうからなんであるが、ああ、この飲料はスイカの本質をよく写し取っている…。ジャンクのくせに思索的。
ヴェルレーヌみたいな雰囲気を漂わせる揚句は、丹羽真一さんという方の作品
(俳句同人誌「琉」(2008年8月・14号)所載)。「西瓜」は秋の季語すなあ。