琴線に触れるものが半年に一度くらいしか出てこないのが残念ですが、このカテゴリはまだ続けてます。
アサヒ飲料から出た「三ツ矢梅」。三ツ矢サイダーブランドの梅風味。…情緒的じゃない説明はこれ以上は難しくて、直球勝負のネーミングにもそれが現れているよね(笑)
で、何が好いかというと、後味がたいへん美しいんだな。
後味が「美味しい」じゃなく「美しい」と書くのはなぜかというと、飲み口を顔に持ってきて最初に梅香がしたあと、口に含んで喉に落とし、最後にふわりと漂ってくるのが翳のあるというか隠微なというか、ともかく昏い後味だからなのである。この後味は、昔、祖母が青梅をホワイトリカーに漬けて保管していた実家の仏間を想起させるほど昏い。北側のひんやりとした部屋だった。