目白散歩

月曜日、東京カテドラルに向かう前に目白の街を散策。
僕は山手線の北西部分(高田馬場〜鶯谷くらい)にはほとんどなじみがないんですが、目白だけはギタルラ社があるおかげでちょっとだけ街並みを知っています。でも今回はギタルラ社がある方角とは反対の、改札を出て目白通りを右折するコースを歩いてみました。

こちらの方面には商店街が形成されておらず、落ち着いた雰囲気の街並みが連続しています。右手には学習院大学の涼やかな緑陰が続き、やがて神田川・早稲田方面へ降りていく坂道がいくつも現れます。「のぞき坂(いろいろ覗けそうな急勾配でした。笑)」「日無坂」「幽霊坂」といったぐあいにネーミングもすてき。

c0060659_11333368.jpgなおも直進すると、日本女子大学の堅苦しい門が左手に、和敬塾(旧細川侯爵邸)が佇む木立が右手に見えてきます。この和敬塾にはいまでも学生寮が附設されていて、若き日の村上春樹もここから早稲田大学へ通っていたとか。
その学生寮のすぐ脇から早稲田へ降りていくこの坂の名は胸突坂。かつては暗く、狭く、雨が降ると泥でぬかるみ、腰を屈めて膝で胸を突くようにしながら登らなくてはならなかったらしい。今でも夜は怖そうです。坂の右手には松尾芭蕉が1677年から三年間、庵を結んでいたと伝えられる関口芭蕉庵。そして坂の左側には神田川の水神を祀る水神社が鎮座しています。
c0060659_11391089.jpg坂を降りると神田川の土手。桜並木の遊歩道になっています。春はさぞや美しかろう。左の写真の柵の奥に川が流れています。思ったよりきれいなのにびっくり。鯉多数。
木陰のベンチに座って一休みしていると野良の黒猫が近づいてきました。美人さん。こちらと常に一定の距離を保っているのが微笑ましいです。全然おまえなんか見てないよーという振りをしながら、実はちらちらとこっちを気にしてますね。。
神田川を右に見ながら直進すると、左手に椿山荘の立つ台地が見え、やがて音羽通りとぶつかります。ここを右折して神田川を渡り、もう一度右折して再び川を右に見ながら早稲田方面へてくてくと歩いていきます。
c0060659_1202768.jpgそのまま10分くらい歩くと都電荒川線の始発、早稲田駅に到着。路面電車に乗るのは函館に行って以来、何年ぶりかな…。目白通りの下をぐるりとくぐる形で、鬼子母神駅へ。そこから徒歩5分ほどで雑司ヶ谷の鬼子母神堂に到着です。
境内の大銀杏が実に見事。公式サイトによると樹齢600年になるといいます。鬼子母神は安産・子育の神様ですから、当面は関係ないものの(笑)いろいろお祈り。
さて看板をよく見ると、鬼子母神の「鬼」の字に上の「`」がないんですよね。これは鬼子母神のもととなったインドの神、訶梨帝母(カリテイモ)の話に由来します。夜叉の娘であった訶梨帝母は近隣の子どもたちを取って喰うという性癖がありましたが、あるときその過ちを正そうと考えた釈迦が彼女自身の子どもを隠してしまい、子をなくした親の気持ちがわかるようになった訶梨帝母は改心。以来、安産・子育の神になったということです。そのため「鬼」から角を取った字が使われているらしい。なるほどねー。

さすがに疲れてしまったので、目白駅前のマクドへ戻って一休み。目白という街へ人を呼ぶことも「目白バ・ロック音楽祭」の開催目的だったみたいですが、こうやって目白を満喫したのはたぶん少数派でしょうね(^_^;) 東京近辺にお住まいの方は、休日にでもこの街へ行ってみてはいかがでしょうか。江戸風東京のいいところだけをぎゅっと濃縮したようなすてきな場所です。
by Sonnenfleck | 2005-06-08 12:30 | 日記
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