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NHK経営委員のミリオン尚樹氏による「(現NHKホールは)音楽ホールのくず」発言が物議を醸す中、NHKが新しい音楽用ホールの建設を検討していることが明らかになった。 消息筋によると、2月末頃、NHKのモミーヌ勝人会長と東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の森元気楼会長が都内の料亭で会食した際、森元会長から「せっかく決めた新国立競技場のデザインがお蔵入りになりそうだ、何とかならないか」とモミーヌ会長へ露骨な打診があったという。 2015年秋季頃に建て替え着工、2019年竣工を目指す新国立競技場は、イギリスの建築家、ザ八・八ディド氏のデザインを採用することで決定した。ところが、専門家から「高い」「カブトガニだ」「雪で屋根が落ちる」などと批判の声が上がり、政府はデザインや規模の見直しなどの検討に入っている。 一方、1973年に運用が開始された現NHKホールは施設の老朽化が進んでおり、また世界最大規模の歌の祭典である紅白歌合戦の会場に相応しくない、自販機の飲み物の種類を増やして、などの指摘が相次いでいる。NHKはNHKホールを含む東京・渋谷の放送センターの建て替えを検討しており、森元会長の鶴の一声が、モミーヌ会長の思惑と一致した格好だ。 + + + NHK高官によれば、ザ八・八ディド氏の設計を流用した新NHKホールの総工費は3000億円、8万人が収容可能で、開閉式ドームを持つという。 そのため「事実上の新国立競技場だ」との声も上がる中、モミーヌ会長は「NHK交響楽団に所属する職員数を1000人規模に拡大する」「世界一のコンサートホールにしたいと政府が言っているのに我々が違うよと言うわけにはいかない」などと呟いているという。 モミーヌ会長はさらに、「(ダメだったときの)取り壊し許可証を取っている」「一般社会ではよくあること」と発言したとの情報もあり、今後物議を醸しそうだ。
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