飯守泰次郎/新交響楽団:アマオケってなに?

【2005年7月17日(日)14:00〜 第190回演奏会/東京芸術劇場】
●矢代秋雄:交響曲
●ラヴェル:《ダフニスとクロエ》全曲版
→栗山文昭/栗友会


まず、どうしても矢代秋雄の交響曲を生で聴きたかったのでチケットを確保。さらに折からラヴェル波が来ていて、ダフクロ全曲とはこれまた好機。なんて挑発的な選曲だろう。うきうきです。池袋は好きな街ではないので普段あまり足が向きませんが、今日ばかりは勇んで出かけてきました。
新響を聴くのは初めてです。いつも実力ある指揮者を呼んでいるし、石井眞木の遺作を初演したり、ヴァイルの交響曲を演奏したりと、ヲタも満足のプログラミング。でも(新響のことではないけれど)アマオケにはいい思い出がないので、無意識に遠ざけていたのかも知れません。今日の会場の入りは6割くらいか?

前半、まずは期待の矢代秋雄。
第1楽章の静かで混沌としたAdagio、最初の数小節で、このオケの合奏能力の高さに驚かされる。アマオケの音じゃないっすよ…。続いて全曲を貫く主題である「シ→ファ→ファ#」が不吉に提示、それをめぐって放物線を描きながらトゥッティが有機的に盛り上がります。トゥッティを突き抜けて浮上する管のレスポンスのよさ、粒立ちのよさは特筆大書。
第2楽章Vivaceは「テンヤ、テンヤ、テンテンヤ、テンヤ」という神楽のリズムをモチーフとして展開。特に三つ目の「テンテンヤ」のリズム取りが実に難しそうです。。さすがに終わりのほうではやや縦の線に混乱がありましたが、打楽器群が終始安定してトゥッティをリード。なかでもティンパニ、ブラヴォーです。
第3楽章Lentoは主題と5つの変奏。コーラングレソロが美しい。
第4楽章は不安げな序奏ののち、魚が跳ねるような木管の閃きを合図に高潮。ソナタ形式です。ギクシャクした旋律による格好いいフガート。弦が巧い!終結部の直前、シンバルにやや大きなミスがあったのですが(ドンマイ。)、その後のメシアンのように官能的なトゥッティの高揚に非常に感激したです。いやあ聴きに行ってよかった◎◎

後半は《ダフニスとクロエ》。合唱は二手に分かれてステージ斜め上の客席部分に陣取る。僕は運良く1階中央ブロックの中央付近というよい席に座れたので、そのサラウンド効果たるや、悶絶です(*o*) こればかりは家では不可能の悦楽ですねー。こちらは内容について細かくは触れませんが、ひとつだけ。前半でも感じましたが、管楽器のレベルの高さには本当に舌を巻いてしまった。プロオケでもこんなにスマートで余裕あるパフォーマンスは滅多に聴かれないです。。彼らが会社員や主婦や学生として普通に日常生活を送っている、なんていうことは俄には信じられない。次回の演奏会も要チェックです。

新響の公式サイトはこちら
by Sonnenfleck | 2005-07-17 21:20 | 演奏会聴き語り
<< ドレスデン国立美術館展[世界の... ボレイコ応援プロジェクト >>