実家より更新しております。東京に比べても今日の秋田は意外に暑かったんですが、夕方には山からヒグラシの鳴き交わす声がちゃんと聞こえてきてシヤワセ。
東京からの新幹線の中で、「旅のお供」第一弾、トゥルルス・モルク(Vc)&パーヴォ・ヤルヴィ/バーミンガム市交響楽団による
プロコフィエフの《交響的協奏曲》ホ短調 Op. 125 を聴いておりましたら、突然イヤフォンが断線…というか重度の接触不良に。接続部分をギュッと押さえていれば両耳が聞こえるのですが、ちょっと手を離すと左音声が消えてモノラルになってしまう。こりゃかなわん。そこで咳払いひとつ、精神統一をばいたして
「これは70年代後半のソ連のラジオ放送…電波が悪いからときどきモノラルになるんだ…」という自己暗示、自己暗示、自己暗示…。
この曲、「きわめて平明」で「人民にもわかりやすい」民謡旋律が循環主題的に使われてるんですが、その背後でグニャグニャと蠢く木管のパッセージはあからさまに「不良」。まるで音楽官僚をわざと挑発するような…。
プロコフィエフの後期様式にはけっこう興味があるんですが、とっかかりになる日本語資料があんまりない(プロコ研究自体そんなに盛んじゃない>ショスタコの厚遇とは裏腹に!)ので、じゃあとりあえずニューグローヴでも見とく?…という。