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姐さんと、赤毛のひと

姐さんと、赤毛のひと_c0060659_20445467.jpgつくばエクスプレスに乗りたい。ついでに流山で旨いみりんを買いたい。

さてチェチーリア・バルトリという歌手は、よく知られているように90年代における後期バロック〜古典派(特にグルック、ハイドン)のオペラ上演には欠かせぬ逸材でありました。彼女の強靱な腹筋と喉はどんなに技巧的なパッセージをも易々と歌い上げるし、非常に肉感的な(そして暗さがない)あの声質によって表現される「感情の型」の世界は、今でもなお他の追随を絶対に許さないと思います(メゾソプラノという声に重たいニュアンスを期待する聴き手にはあんまり人気がない…のは仕方がないのかな>僕は彼女の声が大好きなんですが)。

このアルバムは99年の録音。イル・ジャルディーノ・アルモニコの表現主義的な(笑)伴奏をバックに、オール・ヴィヴァルディ・プログラムでガシガシ攻めてきます。
トラック1《テンペーのドリッラ》のアリア〈そよ風のささやきに〉は、春の訪れを寿ぐ牧人たちの歌。メロディは《春》第1楽章の「あの旋律」が整合性を持って巧ーく転用されてます。トラック11《ファルナーチェ》のアリア〈凍りついたようにあらゆる血管を〉での暗鬱な歌い込み(しかしこれはあくまでバロック的なポーズ>歌舞伎と一緒ですね)。そしてトラック12《バヤゼット》のアリア〈海もまた船を沈めようとするかのように〉は当アルバムの白眉。吹きすさぶ海の嵐の様子を完っ璧なコロラトゥーラで歌うバルトリ姐さんにメロメロですー。こうなると「サリエリ・アルバム」も気になるところ。
by Sonnenfleck | 2005-08-25 22:18 | パンケーキ(18) | Comments(4)
Commented by Emi at 2005-08-25 22:39 x
こんばんは。
「みりん」ですか?「お料理」するんですか?
「お得意」はなんですか?
Commented by Sonnenfleck at 2005-08-25 23:02
>Emiさん
あははは…お厳しい。。ボロが出ますね。実際のところ料理は気が向いたときにしかしません。好きなのは和風の汁物・煮物のたぐいですかね。最近は暑いのに豚汁を作りすぎてしまって、大汗かきながら完食、という苦い経験をしました。
Commented by Emi at 2005-08-26 20:59 x
うわぁ。詰問してるみたいですねぇー。
ベテラン刑事(デカ)も真っ青です。
ごめんなさい。そんなつもりなかったんですが・・・。
字面は絞り上げてました・・・以後気をつけますっ!

和食ですか?煮物って難しいのに凄いです。
暑い時に、熱いものっていいんですよね?
見習わなくっちゃ!!
Commented by Sonnenfleck at 2005-08-26 22:11
>Emiさん
いえいえ、気になさらないでください!
その料理を食べるのが好きなのとうまく作れるのとは悲しいことに別問題ですからね^^;; 素朴な野菜の煮っ転がしでも、うまくいったためしがないです…。修行するしかないんでしょうね。
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