職人芸へカミングアウト!

c0060659_2202224.gif白状しますと、昔から五円玉のデザインに惚れています。

数字へのこだわり
手元にある硬貨をよく見ると、裏面に彫られている数字はどの硬貨もアラビア数字に甘んじているのですが、唯一五円玉だけは頑固に漢数字を守り抜いてる。威厳あるゴシック体の「五円」になんだかノスタルジーを感じてしまいます。旧デザイン(今もまだ出回ってるんじゃないかな)の明朝体バージョンはさらに格上。
意匠へのこだわり
まずは孔まわり。五円玉の孔は歯車に擬態してるんですよね。孔がただの孔でしかない優等生的な五十円玉との差は歴然。しかも五十円玉の孔はいびつで非常に醜いのに対し、五円玉はしっかりと縁取り加工がしてあって敬服します。額面を交換した方がいいんじゃないかしら?
そしてその孔を取り囲むようにデザインされた、大地から生える(大地じゃなくて=水産業を表すとのこと…dubroさん情報感謝です)稲穂(籾殻の表現がリアル!)。桐だか菊だか平等院だか知りませんが、単一のものをただ装飾的に配しただけの他の硬貨とは違って、五円玉は複数のイメージを組み合わせてちゃんとメッセージを発しているのがすごい。工業と農業と水産業は国の根幹。
反骨精神
実は五円玉だけ硬貨の法則から外れています。他がすべて「面:日本国・××円・イメージ/裏:アラビア数字・△△年」なのに対し、五円玉は「面:日本国・△△年/裏:漢数字・イメージ」なんですよ。一瞬表裏の判断を惑わす食わせ者。

五円玉からはこれを彫った職人氏の愛がビリビリと伝わってくる。そういうのって、大事じゃないですか?
独立行政法人造幣局
by Sonnenfleck | 2005-10-07 22:00 | 日記
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