さらば尾花沢の英雄

c0060659_1161086.jpg大相撲九州場所13日目。
大関取りの琴ユーロが無敗のドルジに土をつけたその日、同じ佐渡ヶ嶽部屋の兄弟子である琴ノ若が、静かに引退しました。義理の父親でもある佐渡ヶ嶽親方がこの日で定年を迎えるため、部屋を継ぐ立場にある琴ノ若の引退はすでに既定路線だったけれど、今場所の胸中、察するに余りある。
37歳、20年以上土俵とともにあった重量級力士がまたひとり去っていきました。(というか「平成重量級の時代」は彼の引退で幕を下ろしたように思う。)

彼の相撲はよく長引いた。あの長い腕で相手のまわしを掴んだが最後ピクリとも動かず、相手がへばったところを一気に投げ飛ばす、鷹揚に構えた独特の取り口を得意にしていました。武蔵丸と水入りになった取り組みなど、鮮明に思い出されます。最後まで幕内に残ったその精神力、そしてここ最近の、豪放磊落に見えて実は繊細な相撲内容は惜しむことなく称賛したい。長い間お疲れさまでした。

* * * * * *

さて楽日を待たず朝青龍優勝。
ときどき「俺も愛されたい」と言うこともあるらしい「悪役」が、昨日は勝って土俵の上で泣いた。...大丈夫、僕はあなたのファンです。
たぶんこの一二年は彼の最盛期なので、間違いなく誰も止められないはず。琴欧州とは器が違いすぎる…。しかし抜きんでた実力を持ってひとり勝ちする力士がいてよかった。みな弱くて足の引っ張り合い/星のつぶし合い、だけは見たくない。
しかしそういう状況なのがいまの大関陣。簡単に休場する魁皇、ヨタヨタの栃東、はたくしか能がない千代大海。見苦しい。全員雁首揃えて辞めたらいかがかしら?
by Sonnenfleck | 2005-11-27 11:22 | 日記
<< さよなら三角またきて四角 マリス・ヤンソンス/バイエルン... >>