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来年は生誕100年のショスタコイヤーですよ。

来年は生誕100年のショスタコイヤーですよ。_c0060659_23305867.jpg「モーツァルトを聴かせて発酵させた納豆です!」とかいう愚劣なコメントは来るべきメモリアルイヤーに譲るとして、モーツァルトがあまり得意でない僕としても書いておかねばならんと思ったのが、ブリュッヘン/ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンによる《グラン・パルティータ》であります。

この作品の第3楽章アダージョは、映画「アマデウス」でサリエリ(今はやりの記号に変換するとツンデレか...)がモーツァルトの天賦の才能を確信してしまう場面できわめて効果的に使われました。多くの観覧者を涙させたであろうこの楽章は、何も狙っていないところが魅力的。手兵の18世紀オケだと響きが太くなりがち(Fg&Hr偏重?)なブリュッヘンもここではやりすぎを控えて、夢のあわいのようにぼんやりした浮遊感をつくります。手回しオルガン風の幼稚なリズムも、普段のブリュッヘンらしからぬもやもや感があってなんだかかわいらしい。(*こういう古典派の組曲にアルマンドやクーラントが残らなかった理由を調べてみたら面白そうです。)
カップリングの交響曲第25番は18世紀オケとの録音がないレア曲です。ぜひ。
by Sonnenfleck | 2005-12-20 00:16 | パンケーキ(18) | Comments(0)
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