こいつァ春からアヴァンギャルドだねェ(長屋仕様)

c0060659_16502792.jpg【2006年1月5日(木)10:30~ すみだトリフォニー】
●ショスタコーヴィチ:交響曲第4番ハ短調 Op. 43
(公開リハーサル)
→大野和士/新日本フィルハーモニー交響楽団


ある方のご好意で、会員限定の公開リハを聴くことができました。
15分間の休憩を挿みつつ10:30から12:45までみっちりとショスタコ4番だけを練習。といっても第1楽章通し→細部→第2楽章通し→細部→[休憩]→第3楽章通し→細部、という感じで、ほとんどゲネプロと変わりませんです。
途中の休憩時とリハが終わった後の二回、大野氏から簡単なスピーチがありました。完全に合っている自信は全然ないですが、内容を書き出しときます。もしかするとこのへんのことは本番で配布されるプログラムで大野氏自らが解説しているかもしれません。

【休憩時】今年はどこを向いてもモーツァルトの顔ばかり(笑)しかしショスタコも「100年」です。(頷く聴衆。)5番の《革命》が有名ですが、実はその素材はほとんどが4番から来ている。(ちょうど今終えた)第2楽章の楽想がそのまま5番の第1楽章に転用されています。(歌う。)この4番は運命を背負った曲です。(《マクベス夫人》とプラウダ批判、初演中止の経緯を説明する。)

【終了後】(第3楽章終結部分をさして)不思議な終わり方でした。本来チェレスタという楽器は…○○君あれ弾いてもらえる?
(残っていたチェレスタ奏者、《金平糖の踊り》を弾き、聴衆沸く。)
…というような使い方をされます。あとは…
(自らチェレスタのところへ歩いていき、《恋人か女房があればいいが》の主題を弾く←装飾音が絶品!これはすごい!聴衆おおいに沸く。)
…という感じです(笑)でもショスタコはここで現実からすぅっと離れていくような様子をチェレスタで描いた。このころの彼はオペラ《鼻》に代表されるようにシュールな作風でした。
ほかにも第3楽章では、冒頭の葬送行進曲がマーラーの5番から、終結部の弦によるハ短調の和音がベートーヴェンの《運命》からそれぞれ影響を受けていると考えられますし、中間部には楽しげなワルツやギャロップもある。今こそこの作品が聴かれるべき時だと思います。
どんな曲作りか、ネタバレはいたしませんが、、大野氏が今日手直ししたのは、木管ソロのアクセントのつけ方や(2本のPiccが小節ごとに鳴き交わす様子)、BsClの旋律の枠にKbをはめ込む箇所、第1楽章の超高速フガート(ここだけは…機能面で格段にパワーアップした21世紀のオケにも難関のようです)、クレッシェンドの確認など。簡潔にして要点を得る最高のリハだったと思います。これは楽員に好かれるだろうなあ。明日の本番が楽しみで今から脳汁出まくりであります(ダラダラ)
by Sonnenfleck | 2006-01-05 17:36 | 演奏会聴き語り
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