小林研一郎/日本フィル:暖気

c0060659_23572074.jpg【2006年1月26日(木)19:00~ 第577回定演/サントリーホール】
●マーラー:交響曲第3番ニ短調
→坂本朱(A)
→ミロスラフ・ケイマル(ポストホルン)
→東京音楽大学合唱団、新座少年少女合唱団


マーラーの3番は、その大きさゆえ僕にとってはキャパ超えも甚だしく、何度聴いても全体を把握することができないんですよ(^^;)
したがって滔々と流れるマーラーっぽい旋律を場当たり的に楽しむことしかできないのですが、それでも今日の演奏会は心の底から深々と満たされましたです。

感想はごく簡単に。
コバケン氏は(失礼ながら…)ねちっこいチャイ5と《新世界》と《ダニーボーイ》を年がら年中振ってるようなイメージがあるんですけど、今日のマラ3では演歌調のタメもなく、終始滑らかで自然な響きを作り出していて、正直かなり見直しました。あんまり唸ってなかったし。
日フィルは(読響と同じで)肉食ってるっス的なスタミナが金管中心に最後まで持続してて大変よかった。それにTb首席のソロと、ゲストで呼ばれてきたチェコ・フィルの名プレイヤー、ケイマルのポストホルン!両者はいささかの文句もなく最高級の分厚い美しさ…特に第3楽章のポストホルンソロではホール中の空気がもったりと湿り気を帯びたようになって、なかなか体験できないような幻想的な雰囲気になりましたね。 坂本女史の高貴な歌い口も◎
長い長い第6楽章の最後の和音がすぅっと消えて、、暖かい拍手(お客さんのマナーもよかった)。背筋がぞっとするような透徹した美もいいですが、逆に細かいことがどうでもよくなるくらい暖かい気持ちになる演奏会って多くはないので、今日は無理して出かけた甲斐がありましたー。明日も当日券は出るみたいです。
by Sonnenfleck | 2006-01-27 00:03 | 演奏会聴き語り
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