ハルフター/新日フィル:炎の天使→降臨→火災

c0060659_23193972.jpg【2006年3月16日(木)13:00~ すみだトリフォニーホール】
●プロコフィエフ:交響曲第3番(リハーサル)


プロコの3番をメインに据えた今月の新日フィル定期でしたが、本公演に突如行けなくなる●しかし以前たまたま某所から公開リハの招待状をいただいていたのと、そのための時間を作ることができるという幸運が重なって、本日プロコのみ通し練を聴くことができましたです。
…後ろめたさなんてウラルに吹き飛ばせ。

指揮者のペドロ・ハルフターは1971年マドリード生まれの若手。巨漢かつ威勢のよいバトン、音楽づくりも強引すぎるくらいダイナミックで楽しいですね。
リハは楽章ごとに通し→細部手直しという普通の形態でしたが、細部手直しにおいてはあるパートだけを抜き出して独立に演奏させる作業にかなりの時間を割いてました。やっぱしつこい人ほど信用できますよ。。これをやるとパートが丸裸になるので、リハを覗いてるこちらとしては非常に楽しいのだけど…オケの皆さん的にはどうなんすかねぇ。

第1楽章は主部に入ったところがひどく粘ついてゆっくりなのですが、派手な行進曲風のパッセージになると突然極端にアクセルを踏み込むので異様に目鼻立ちがパッチリとする。それでもあんまり下品な感じがしないのは、静かな局面のニュアンスを非常に大事にしているからだと思います。リハでも一見目立たぬ地の部分にしつこく拘っていて好感が持てる。

第2楽章は不覚にも昏睡。

ABA'の三部形式である第3楽章はA部分の弦五部にすさまじいディヴィジがかかっており、小さな電流がパチパチとスパークする上をファニーな木管が跳ね回ります。これだけはやはり生で聴くと迫力が違うー。弓順がみんなバラバラなんで視覚的にも楽しい。
しかしここでもむしろコダワリは寂寞とした中間部であり、Vnに何度も繰り返し弾かせてそのニュアンスを確認していました。

第4楽章になると狂暴な響きを轟かせて、あーこれまでかなり抑制してたんだなーと思わせる。でもそれが行きすぎてかなり一本調子な印象なのは、これがリハだから?
…そうだといいです。

最後にちょっとだけアルベニスの組曲《イベリア》から〈港〉。わかりやすさは善、か?

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今日の公開リハは13:00~でしたが、お客の集合は11:30。
演奏開始前になんとすみだトリフォニーホールの避難訓練に巻き込まれ、お客役として強制的に参加させられたのであります(笑)
大勢のレセプショニストたちが一斉に、しかしバラバラに「お席でお待ちくださいっっ!」と叫ぶものだから、何を言ってるのか全然聞き取れない。非常階段はなんだか頼りないし、避難した先が狭い通路なのもマイナス。本番ではひどいパニックになるでしょうね。
しかし何より腹が立ったのは、オケの皆さんのふざけっぷりですよ。緊急放送を聴きながらステージ上で笑うのはやめてほしい。こっちも遊びで付き合ってるんじゃないんで。「おかし」の「し」ができてないのは致命的です。

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次回更新は土曜日、かなあ。
by Sonnenfleck | 2006-03-16 23:25 | 演奏会聴き語り
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