帰宅。すごい風でした。
と思ったらさっそく引越し。
だいたい計画性のない性質なものですから、業者に頼んだ日が迫っていてもなかなか荷造りが手につかないんですよね(^_^;;)
とにかくかさばるCD、これをまずは減らさなきゃいけないはずなのに、ふと誘惑に負けて中古を覗きに行ったりすると、、運悪く探し物を発見するもんだから始末に終えません。
コンロン・ナンカロウ(1912-1997)の異常な愛情は専ら
自動ピアノへ注がれましたが、その結果、生身のピアニストに対しては驚異的な技巧(まさにメカ)を要求する作品が山のように生まれたわけです。
このCDに収録された
《自動ピアノのための習作》は作曲者以外の人間によって4手用に編曲されたバージョンですが、それでも非人間的な難易度には変わりないようです。盛大なポリリズムに乗って、とりとめもない旋律の断片が昆虫のように無表情のまますーっと流れていく(でもところどころ
ものすごくjazzyだったりするのでぎょっとします)。
演奏しているbugallo-williams ピアノ・デュオは、人間味のない均質さを終始保っていて素敵です。でも、、演奏と一緒に吐息や鼻歌や爪の音が聴こえるのでなければ、人間のためでない作品を人間が弾いて録音する理由はどこにあるんだろう。「再生のたびに同質」というところにこそ、ナンカロウの冷ややかな美学的視線を感じるんですが。。