遅れてやってきた16人目

c0060659_2242035.jpgショスタコビッチ「幻の交響曲」、30年の時を経て発見?(asapi.com)

「彼は私に楽譜を託したのです」。31日、モスクワ音楽院で開かれた記者会見の席上、世界的チェロ奏者のムスティスラフ・ロストロポービッチは、旧ソ連を代表する作曲家ドミトリ・ショスタコビッチによる未発表作品の存在を公式に認めた。
ロストロポービッチによると、最晩年のショスタコビッチは打楽器の響きに強いこだわりを見せ、全5楽章・演奏時間90分超の”打楽器だけによる”交響曲を密かに作曲していたという。しかし検閲当局の意向によって初演は中止となり、その後「幻の交響曲」の楽譜は散逸を恐れたショスタコビッチによって親しい友人であったロストロポービッチに預けられたという。

ロストロポービッチがこの未発表の交響曲についてはっきりと言及した背景には、『ショスタコビッチの証言』を著した音楽学者ソロモン・ボルコフの動きをけん制する狙いがあるのではと指摘する専門家もいる。
東都外国語大学の山亀郁男教授によると、以前からボルコフは作曲家から未発表作品の楽譜を預かっているのは自分であると繰り返し発言していたという。ショスタコビッチの生誕100周年である今年、ボルコフが「新作」の発表に踏み切るのではないかという憶測が、ロストロポービッチを記者会見に駆り立てたのではないかと山亀教授は語る。

「幻の交響曲」の真がん、またそもそも本当に存在するのか―。クラシック音楽ファンの間ではなお論議を呼びそうだ。
by Sonnenfleck | 2006-04-01 22:44 | 日記
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