《復活》に関する補足的雑談

■広いホールの中で「一番最初に拍手を始める人間」というのは、渋滞の先頭のように、その個体は(だいたいの場合)明確には存在しないものだと思っていました。
確かに例外はある。N響のAかC定期をFMで聴くといつも同じ定位と同じ音で最初に登場する「拍手」がいますし、素敵な演奏会が厄介なフライング拍手によって台無しにされたのも一度や二度ではない。しかしちゃんと考えてみると、そうではない、群集が同時的ナチュラルに開始する拍手のほうが体験的には圧倒的に多いんですよね。それに少なくとも、自分が識別できるほどにその個体の近くに座ることはないと思い込んでいたのです。
ところが、土曜の《復活》で僕の隣に座ったのが、まさにその個体だったのでありましたよ。
Alas...生コンサートは博打。

■第5楽章に登場するバンダ。
以前、準メルクル/N響で《復活》を聴いたとき、あのバンダが(忌まわしいことに)NHKホールのスピーカーから流れたことがありました。あれ以来自分はメルクルという指揮者を信用しないことにしましたし(PAを使わなければ空間の広さに見合うだけのバンダ音量が得られないという苦肉の策だったのかもしれないけど…)、NHKホールという箱がいっそう嫌いになったのは言うまでもなく。
翻って名フィルはどうだったかといいますと、舞台下手の扉と舞台奥中央・オルガン直下の扉を開き、舞台袖で演奏させるという真っ当な処理。係員が手動で開け閉めする扉の動きが微笑ましく、きわめて「角笛的」でした。

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今年は梅雨明けしないまま、8月の声を聴くことになるかもしれない。
ハーンのパガニーニ発売の報を見て、久しぶりにあの能天気な曲を聴こうかと思って探したら、、ないんですよ。アッカルド+デュトワ(DG)。どうも売っ払ってしまったらしい。せっかくだから…ハーンの新譜を買ってしまおうか。
by Sonnenfleck | 2006-07-25 00:13 | 日記
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