もう年内は特に行きたいコンサートがないので、2006年に出かけた演奏会全36回の中から印象深いものをランキングにしてまとめておこうと思います。2005年はモスクワ室内歌劇場のショスタコーヴィチ《鼻》が第1位でしたが、、果たして今年は!(←出来レース。)
10位■T.フィッシャー/名フィルのショスタコ第12(9月) →名フィルが本当によく鳴っていました。この指揮者はもっと注目されていい。 9位■スクロヴァチェフスキ/ザールブリュッケン放送響のベートーヴェン(11月) 8位■鈴木大介の武満徹《森のなかで》(5月) →あの緊張感は実に忘れがたい。来年も追っかけますよ大介さん! 7位■アンサンブル・ノマド第30回定期「20世紀の古典主義」(3月) →ウェーベルンの協奏曲とストラヴィンスキーの七重奏曲がクールだったなあ。 6位■大野和士/新日フィルのショスタコ第4(1月) 5位■鈴木雅明/バッハ・コレギウム・ジャパンの《マタイ受難曲》(4月) →あのJazzyなオーボエ・ダ・カッチャは今でも不思議です。 4位■Love and Soul of Toru Takemitsu(8月) →クールな気持ちで《○と△の歌》を聴くことはもうできなくなった。 3位■アルミンク/新日フィルの《火刑台上のジャンヌ・ダルク》(2月) →2日連続で聴きに行ってしまった公演。オネゲルの真摯な美しさに心を奪われた。 2位■クリスティ/レザール・フロリサンの《レ・パラダン》(11月) →衝動買い万歳。原始人が自動車を見たような、そういう類のショックを受けました(笑) 1位■アーノンクール/コンツェントゥス・ムジクス・ウィーンの《メサイア》(11月) →そして伝説へ。 以下選外ながら印象に残ったもの。 ○オーケストラ・ダスビダーニャの「本当にうるさい」ショスタコ第8(2月) ○ビオンディ/エウローパ・ガランテのモーツァルト(2月) ○ボッセ/名フィルのバッハ・プログラム(6月) ○広上淳一/名フィルのショスタコ第15(10月) ○ボロディン四重奏団のシューベルト&シューマン(10月) ○下野竜也/名フィルのブルックナー第5(12月) 均すとぴったり月3回の割合で出かけてますね…。年の後半にかけて自分の中ではどんどん古楽色(および声楽曲への親近感)が強まっていったので、もし東京にいたら近江楽堂とか新大久保のルーテル教会に通いつめることになっていたかもしれません。 来年はまず1月の終わり、ブリュッヘンのシューマンを聴くための上京が決定しています。5月のドホナーニ/北ドイツ放送響のブラームス@名古屋もけっこう楽しみ。あとは2008年、バレンボイム/ベルリン・シュターツカペレの《モーゼとアロン》は絶対に聴きに行くつもりです。 来年も素敵なインプットがありますように。
by Sonnenfleck
| 2006-12-23 00:11
| 演奏会聴き語り
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Comments(8)
ああ、もうそんな総括をする時期なんですか。。
ランキング、たいへん興味深く拝見しました。さすが幅広い! わたしの場合、10個もあげたらほぼすべてになってしまいそう。。 「レ・パラダン」は同感ですね。わたしも衝動買いの原始人でした(笑)。 来年の名フィルのプログラムには、わたしもすごく興味を持っていて、こういうランニングで上位に入ってくるといいな、と思ってます。 「ディスク編」のほうも楽しみにしてます。
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Sonnenfleck at 2006-12-23 11:14
>kimataさん
相変わらずのバランスの悪さ、それに上位3つは結局地元のコンサートじゃないというのがなんともいえない後味ですが(笑) 鈴木雅明氏と鈴木大介氏という「尊敬する2大鈴木」の演奏を名古屋でも味わえたのは個人的に願ってもない幸運でした。 来年の名フィルは今年以上の物凄いパフォーマンスを聴かせてくれそうな気がしてます。上り調子のオケが身近にいるのっていい気分ですよねえ。 <ディスク編>は困難を極める悪寒です…
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iustitia
at 2006-12-25 00:06
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バレンボイムの《モーゼとアロン》、既に日程や料金も発表されていますね。
http://www.nbs.or.jp/berlin2007/
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Sonnenfleck at 2006-12-26 07:11
>iustitiaさん
やっぱりNBS…いいお値段で攻めてきますね。。それでも他の演目よりは若干安いですが、ちょっと腰が引けます。まあ行けるとしたら日曜だけなので、ここは死力を尽くしてチケット獲得争いに参加しなくては…なんて意気込むくらい《モーゼとアロン》の人気が凄まじいとは思えませんが^^; 情報ありがとうございました。燃えてきましたよ!
こんばんは。そろそろまとめの時期ですよね。
私もいつもながらやってみました。国内オケ中心ですが…。 それにしても、感度のよいSonnenfleckさんのセレクトにはいつも感服致します。 来年は名フィルの斬新なプロからいくつか挙がると良いですね! バレンボイムは有りがちにトリスタンなどとも思っていたのですが、 モーゼも争奪戦になるのでしょうか。 私は神奈川がとれなかったら諦めようかと…。(?) 最後になりましたが今年一年どうもありがとうございました。 ご実家にてごゆっくり静養下さい。良いお年を!
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Sonnenfleck at 2006-12-30 22:11
>はろるどさん
あれからもう一年なんですね。。早いなあ…。 バレンボイム。2年前の熱くうねるマーラー第7が忘れられないので、許されるならトリスタンも聴きたいんですけどねえ。お金も休暇も全部モーゼに注ぎ込むことになりそうなのですでに諦めてます。。バレンボイムに人気がないのはオーケストラコンサートだけのようですし(笑) こちらこそ今年一年お世話になりました!来年もよい年になりますように◎
こんにちは。
今年のコンサート・ランキング、興味深く拝見しました。皆さんのブログ等を拝見していて、「火刑台上のジャンヌ・ダルク」を聴きに行かなかったことは今年最大の不覚だと思っています。すばらしかったようですね。また、Sonnenfleckさんが聴かれたものとは曲目が違いますが、スクロヴァチェフスキのベートーヴェンも大変にすばらしいものでした(思わず全集CD買っちゃいました・・・)。 それでは、来年がSonnenfleckさんにとって良いお年になりますように!
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Sonnenfleck at 2006-12-31 23:54
>preludeさん
TBありがとうございました。 うーんやはりキタエンコの《レニングラード》が聴けなかったのは痛恨です。。ショスタコ関係はどうしても首都圏に集中してますからね。来年のショスタコ交響曲全曲演奏会にはとにかく駆けつけないとなあ。 来年はスクロヴァ爺さんの活躍が間近に体験できますね!楽しみです。 preludeさんもよいお年をお迎えください。
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