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DSCH-101

昨年は実に多くのショスタコ音盤が発売されましたね。
自分は「ここで捕まえないとあとで困る」再発売ものを中心に買い漁りましたが…「これは!」というような新録音が期待していたほど多くなかったのが残念。たとえばハーディングがロンドン響と第4交響曲を録音!なっていったら一も二もなく飛びついたのだけど。。

10位■ムラヴィンスキー/レニングラード・フィル Sym#8(PHILIPS) 

9位■レイフェルクス&T.ザンデルリンク/ロシア・フィル 歌曲集(DG) 
7月2日のエントリ。恐ろしい音楽を、甘い声と美しい響きで。

8位■ヤンソンス/バイエルン放送響 Sym#14(EMI) 
7月30日のエントリ。いまだにネット上ではこれを誉めてる文章をひとつも見かけないんですが…初めて第14番を聴こうという人には特にオススメ。しっかりしたつくりです。

7位■バルシャイ/モスクワ室内管 Sym#14(Venezia) 

6位■ロジェストヴェンスキー/モスクワ放送響 Sym#15(WME) 
8月26日のエントリ。第15番のソ連国外初演のライヴ、海賊盤。この曲が最初期にどんな形で演奏されていたかがよくわかって面白い。

5位■ザンデルリンク/ベルリン・フィル Sym#15(BPO) 
10月23日のエントリ。上のロジェヴェンの正反対、明鏡止水のショスタコーヴィチ。

4位■M.ショスタコーヴィチ/ボリショイ劇場管 Film&Ballet Suites(Melodiya) 
3月12日のエントリ。捜し求めていた逸品。期待に違わぬ愉しさでした。

3位■コンドラシン/シュターツカペレ・ドレスデン Sym#4(Haenssler) 
9月24日のエントリ。こんな超弩級のライヴが眠っていたなんて…。名曲の名演奏です。

2位■コンドラシン/バイエルン放送響 Sym#13(PHILIPS) 
6月4日のエントリ。もはや何も言いますまい。。

1位■ロジェストヴェンスキー/モスクワ室内歌劇場 《鼻》(Venezia) 
→この覆刻をどれほど待ち望んだことか。BMG=MELODIYA時代のCDを入手し損ねて以来、血の滲むような思いで探し続けてきた伝説の録音が、めでたく復活。

以下選外ながら特に印象深いもの。
○ラトル/ベルリン・フィル Sym#1&14(EMI)
○チェクナヴォリアン/ナショナル・フィル Sym#10(RCA)
○ザンデルリンク/ニュー・フィルハーモニア管 Sym#10(VIBRATO)


ところで、坂本くんさんの「おかか1968」ダイアリーガリーナ・ウストヴォリスカヤ死去のニュースを拝見したのが昨年の12月23日。師匠であり、どうやら恋人でもあったらしかった男が100歳になったその年に、彼女は多くを語らず旅立ってしまいました。合掌。

実家に帰省したついでにヘーントヴァの『驚くべきショスタコーヴィチ』を読み返しましたが、もしこの二人が破局していなかったとしたら、いったい双方の音楽にどれほどの影響を与え合ったのか、想像するだけでドキドキでした。少なくともミーチャの弦楽四重奏曲などは、かなり早い段階で第13番以降の世界が訪れることになってたんじゃないだろうか。
by Sonnenfleck | 2007-01-16 06:53 | 精神と時のお買い物 | Comments(2)
Commented by 木曽のあばら屋 at 2007-01-18 23:18 x
こんにちは。
ガリーナ・ウストヴォルスカヤが死去していたのですね!
し、知らんかった・・・。
初期のピアノ協奏曲、交響曲第1番から、
晩年の交響曲第5番、ピアノ・ソナタ第6番まで、
「一体この人は何に腹を立てているのだろーか?」と言いたくなるような、
チョイコワな音楽を書き続けた人ですが、
なんとなく惹かれるものがあって、時々聴いていたんですが、
そうですか、亡くなりましたか・・・なんか寂しいです。
Commented by Sonnenfleck at 2007-01-20 00:49
>木曽さん
そうなんですよね。日本語サイトでこのニュースを取り上げたのは「おかか1968」ダイアリーさんだけではないかと。。Wikipediaに行くと確かに没年が12.22.2006となってますので間違いないんでしょうが…吃驚でした。
当時のソヴィエトのみならず、西側の作曲家たちと比べてもウストヴォリ(ル)スカヤの前衛性は際立ってますよね。私はそのチョイコワが怖くて(笑) 彼女の作品をあんまり聴けてないんですが、ショスタコが惹かれたのはまさにその「怖い」部分なのかもしれません。
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