名古屋フィル 第332回定演

【2007年1月19日(金)18:45~ 第332回定演/愛知県芸術劇場】
●シューマン:Pf協奏曲イ短調 op.54
  ○アンコール シューマン:《子供の情景》 op.15 ~〈詩人のお話〉
→ジョナサン・ビス(Pf)
●ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調 op.27
⇒レオン・フライシャー/名古屋フィルハーモニー交響楽団


ラフマニノフ!
頑張って予習もしましたが、結局CDを聴きながら寝てしまうというベタなオチ。無理。
ライヴだと緊張しているので寝ずに済みましたけど…やっぱりおかしな作品なんですよね。
なんであんなに音が多いんだろう?
なんで第4楽章だけ近所の健康ランドみたいな安いムードなんだろう?
(第3楽章はよく言われるほどには安くはないと思うのだけど。)
なんであんなところに不吉なゲシュトプフがあるんだろう?
どれもわからない。
チャイコフスキーのような、シベリウスのような、ブルックナーのような、ワーグナーのような、要素がグタグタに混ざった鵺的テクスチュアにさんざん翻弄された挙句、ぽいと捨てられる空しさ。これが今夜も解消されずにわだかまったままでした。

それに加えて今回は指揮者も変だった。
両手ピアニスト時代の録音は聴いたことがあるけれど、この人の指揮を聴くのは初めてです。
しかしこれは…よくある変を演じる演奏ではなく、素で変な演奏なのですよ。
まずは効果不明の対向配置。続いて謎の超快速テンポ。第2→第3楽章のアタッカ。そして何より、「その瞬間のキレイな旋律」を洗い出して歌うことに関する偏執狂的な拘りが不思議でした。「それは確かにキレイなメロディだが、主となる旋律じゃなくない?」という断片をわざわざ表に引っ張り出すので、あちこちで「序列」が崩壊する。僕はこれを面白がるほど悪趣味ではありません。。
何が言いたいのかわからない曲で、何がしたいのか見当がつかない造形。齢80に垂んとして、フライシャーという音楽家は一体どこへ向かって歩いているのか…。

なお前半のシューマンもピアノとオケがまっっったく噛み合っておらず、異様な演奏でした。まだ若いソロのジョナサン・ビスが、思い切り気障にキメたアンコールの〈詩人のお話〉だけが、「正常な泰西古典楽曲」の姿を伝えていたような気がする。。うむむ。
by Sonnenfleck | 2007-01-20 02:03 | 演奏会聴き語り
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