【2007年1月18日(木)26:05~26:35 東海テレビ】
月9ドラマ版でレビューを書かれていたクラ系ブログさんが続々とスルーしていく中で、僕は感想文…書いてってみようかなと。クラヲタがひとりくらいぶつぶつ文句を垂れてても害にはならんでしょうし(笑)
でも2クールってことは半年か。最終回の感想を書く頃にはもう夏なのだ...
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原作原理主義者のための。
…この第1話、予想外によくできていたと思う。原作の
Lesson1(へたくそ!どへたくそ!)から
Lesson3(モーツァルトの2台Pfソナタで壁越え)をそのまま動画へ移し替えてるんですが、台詞の一つ一つや人物の表情、コマ割り、構図に至るまで完璧に再現してますね。原作のマンガに
「自動ページ捲り機能」と
「BGM再生スイッチ」が実装されたような感じ。
つまりドラマ版のような、ライトモティーフ的な「クラシック名曲」の登場はない。《チェコ組曲》もプロコフィエフも鳴りません。だって原作で登場してないでしょう?という潔さ、過剰に演出された月9版をすでに経験した状態でそれを認められるかどうかが分かれ道かなと思います。
従って音楽のない時間が長いんですが、それでも間が白々しくないのは、3話分を30分に詰め込んだスピーディな展開があるからなんでしょう。いやこれは巧みな構成だと思う。原作の「意外に薄くて鋭い空気」ってまさにこういう感じでないかしら。
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あのようなone of themではない
第1話で登場したのは、ベートーヴェンの《悲愴》第2楽章と、モーツァルトの《2台のPfのためのソナタ》第1楽章。
ゴーストプレイヤーさん(ドラマ版と同じ?)による《悲愴》はポキポキした変な演奏だったし、モーツァルト初見時の合わなさの再現もレベル高だったですが。特に後者の「完成バージョン」は拙い編集を加えられることなしに長く流れたため、無BGMの中で際立った存在感を示してました。
月9版BGMの幕の内弁当的賑わいとは対照的に、自分としては改めてちゃんと「音楽」を聴けたような気がするのです。。イントロドンで曲名を中てていく
(これはこれでかなり「狭い」)楽しみはなくなったけれども。
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今週のクラヲタポイント
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公式サイトで謳っているように、楽器の作画は十分合格だったんじゃないかと思います。でも作画というのはきっと崩れるものなんだよなあ(暗雲)
・〈ネコのフンの歌〉を《悲愴》にかぶせるアイディアはまったく思いつかなかった。素晴らしい。
・谷岡先生の声優さん…「モオツアルト」って発音するとかなしさが疾走だよ…