名古屋フィル 第336回定演

【2007年5月26日(土)16:00~ 第336回定期/愛知県芸術劇場】
●バッハ:Vn協奏曲第1番イ短調 BWV1041
●ヴィヴァルディ:《和声と創造への試み》op.8~《四季》
●メンデルスゾーン:交響曲第3番イ短調 op.56 《スコットランド》
⇒ジェイミー・ラレード(Vn)/名古屋フィルハーモニー交響楽団


アメリカ人ヴァイオリニストのラレード、弾き振りによる1041と《四季》ということで、いっそ巨大編成で金ピカのゴージャスバロックをやってくれと期待してました。伝説のマールボロ音楽祭管メンバーなだけに。
実際は比較的まともな中編成だったんですが…そこから出てきた音楽は絶滅したかに思われた20世紀中盤スタイル!ヴィブラート過多、総レガート、フレーズ毎のリタルダンドはお約束で、描写性はゼロ。パートの中でヴィブラートの扱いが統一されてないのも目立ちます(特にVcの対応があまりにもまちまちすぎる/首席の太田氏は右手のスピードで表情をつける「古楽型」、トップサイド氏はオルゲルプンクトにまでヴィブラートをかける「20世紀型」)。なーんか「オレの音を聴け!伴奏は素朴でいろ!」という感じなんだよなあ。。
だいたいソロのラレード自体がポルタメント入れまくりの甘甘、確かに質の高い美音なのは間違いないですが、速いパッセージでは年齢相応にヨレヨレと…。全体的に「NHKスペシャル<ギアナ高地の生きた化石>」みたいな感じです。
しかしこの先、こういうスタイルの新録音が出るとは到底思えず、耳にする機会も激減なわけで、《夏》が終わる頃には何やら愛おしさが…。寅さん映画みたいですね(笑)

後半のメンデルスゾーンは…個人的埒外作曲家の埒外曲なので軽く。
全般に軽いテンポ、Kb7人Vc8人とは思えない明るい響きがしていて、「善良であった」としか表現できません。非常にメンデルスゾーンらしい曲運びだったのではないかな。よくわからんですけど。
ただし第1楽章コーダ直前だけは、「《さまよえるオランダ人》種本」的なあらくれが主旋律主導で現れていて、面白かったデス。いささか大らかすぎ、野放図すぎる感じはしたけど。。
あとクラリネットの老人氏は、いい加減ツバ抜きやめれ。第2楽章の頭のソロなんか全然指が回ってないし、その上平気で騒音を撒き散らすとすれば、害悪としか思えないですよ。。

って…ラレードってハーンの先生なのか!(ミーハー)
by Sonnenfleck | 2007-05-27 08:31 | 演奏会聴き語り
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