さすがに昨日は、人が死ぬことについて考えました。
ニコニコ動画で《マイフレンド》のクリップ見てたら泣いちゃったですよ。。いつもはひどいコメントの嵐なのに…。合掌。
ところでインマゼールのCD、何枚目だろう?
シューベルトのヴァイオリン・ソナタ集。
昨年の新譜なのですが、
例のラヴェルやラフマニノフの後ろに隠れてあんまり目立たなかった気がします。
蔵吉さんのエントリで「名駅の新星堂が50%オフのセール」というトンデモ情報を知り、駆けつけたところ偶然にも1000円にて捕獲いたしました(マジ感謝です)。
ミドリ・ザイラーは言うまでもなくアニマ・エテルナのコンミスであり、インマゼールのよき同僚として多くの演奏を支えているはずであります。しかし彼女のソロを意識して聴くのはこれが初めてなんですよ。
そんなわけでイ短調ソナタ D385の第1楽章、まずは松脂が飛び散るような情念たっぷりのボウイングを聴かされてドキドキします。おそらく弓の圧力をかなり強く設定しているためにヒステリックな音が出ており、特に古楽器がこれをやるのを嫌がる向きも多いでしょうが(少なくともいわゆる「美音」ではない)、続く第2楽章との間に大きなギャップを作り出すという意味では非常に有効でありましょう。
抑制の効いた細身の音で奏でられるアンダンテはしっとりと濡れて、伊予柑でもほおばるような清々しさがあります。でもそれでいて主題はどことなく空しさに侵食されている。パッセージを収め方、というより潔い放り投げ方が、ここではとても魅力的。。