何人目かのフィッシャー、親方になる。

c0060659_857549.jpg●次期常任指揮者決定!(名フィル公式サイト)

来シーズン(2008年4月~)より、ティエリー・フィッシャー氏の常任指揮者就任が決定しました。(任期2年)

名フィルのシェフは沼尻氏の任期満了以降空席であったわけですが、このたび、スイス人指揮者ティエリー・フィッシャー氏の就任が決定したようです。嬉しい!!
1957年生まれのフィッシャー、日本のクラ界ではおそらく無名の人でありましょう。ヨーロッパ室内管の首席Flとして活躍したのち、アーノンクールやアバドの影響下で勉強し指揮者に転向。01-06シーズンはアルスター管の、06シーズンからはBBCウェールズ管の首席指揮者を務めています。得意なレパートリーはマルタン、オネゲル、プロコ、ストラヴィンスキー、ショスタコ、メシアン…と、このラインナップを見ればだいたいどういう指揮者か想像つくんではないでしょうか。実際のところ、明朗明解なモダニスト、リズムとすっきりテクスチュアの鬼、みたいな感じです。

彼が名フィルに客演してくれたのは昨年の9月が初めてなんですが、あのとき聴かせてくれたブリテン・シュトラウス・ショスタコーヴィチは非常に好印象で、当日の感想文を読み返すと、

「ひんやりと鋭い音色づくりを武器にして響きは全くだぶつかず、リズム感もクールで、才能のある指揮者だと思います。次回来日ではN響とかに横取りされて名フィルには来てくれないかもですね(笑)」

と書いてある。いやー横取りどころか名フィルの親方になってくれるとは…夢にも思いませんでしたよ。。コバケンとは明らかに正反対のスタイルの指揮者を常任として迎えるという、オケと事務局の英断には感じ入るしかありません。
コバケンの演歌浪漫世界が絶望的に蔓延する名古屋のクラ界で、フィッシャーのモダンな音楽づくりがどれだけ受け入れられるのか、僕にはわかりません。でも、聴衆、そして聴衆が各所で作り出す文化を成熟させていくのも、街のオケの責任だと思うのです。当ブログでは新しい親方を全力で応援いたしますよー!

[補足]親方/BBCウェールズ管による《トゥーランガリラ》の感想文(070112)
by Sonnenfleck | 2007-06-16 09:43 | 日記
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