<日本編>をドラマとアニメの二回、みっちり追いかけているせいか、<パリ編>の様子があんまり思い出せなくなってます。あーそういえば…のだめのいるアパルトマンから千秋が出て行くことになってたんだっけ。。いっぽう第16巻でオクレール先生の門を叩いたRuiが、千秋とのだめの二極に侵入してくると。
以下ネタバレ― 父の登場や千秋自身の失敗、のだめとの不和など、「ロ短調」(憂鬱@マッテゾン)という感じだった第17巻から、「ニ長調」(陽気@同じく)な18巻へ。一時的に解決されたような伏線もいくつかあって、いくぶん平和な感じがします。 日本の音大生が絵も見ない、本も読まない、挙句音楽を「聴かない」という苦言はよく目にしますが、Ruiとオクレール先生と料理のエピソードはそういうところに即してるのかなあ。結局千秋がうまいところを掻っ攫っていきましたが、これでRuiの内部は解決、あとは三角関係に発展しそうなこれからが楽しみですね(下世話)。 しかし千秋がヴィエラ先生と偶然の再会→のだめリサイタルではなくヴィエラ先生のリハを優先、というところから不穏な空気が巻き起こり、初リサイタルを成功させたのにまた「仮装」してしまったのだめが描写される。最後のページではついにのだめが小さく爆発します(ここまで引っ張っておいて、この原作者は結局のだめの内面を明らかにしない可能性があるのだが…)。第19巻ではまた転調しそうですよ。 <第18巻のクラヲタポイント> ・トリスタン・ミュライユ《マンドラゴール》…ついにまったく知らない作品が登場してしまいました。。燃えるクラヲタ根性でシマノフスキの《マンドラゴラ》を聴く朝。まんどらごーら! ・コンセルヴァトワールの作曲科、ハンガリー人のヤドヴィガが登場。《テルミンとピアノのための小品集》で華麗な切り込みをかましてくれましたよ。タワレコの現代音楽コーナーに「のだめで話題のテルミン」特集が組まれるに100フォリント。 ・ヴィエラ先生はやはりシノーポリにしか見えない。
by Sonnenfleck
| 2007-06-17 10:34
| 晴読雨読
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Comments(6)
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iustitia
at 2007-06-17 19:15
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Tristan Murailの《La Mandragore》、永野英樹氏の録音があるんですね。
amazonの「この商品を買った人はこんな商品も買っています」にご注目です! http://www.amazon.co.jp/dp/B00005EZYF/
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dr-enkaizan at 2007-06-17 22:18
毎度です、最近本連載ではマーラーの復活でのコーラスのリハの生々しさが評判であり、おそらく今後これほど立ち入っている漫画はないというぐらいやりつくす勢いですが、まだまだ蹴倒すような蒙昧は解決していません、しかししかし、興味に尽きない話題を獲ようとする作者周辺の努力は尊敬に値する領域に達しています。
まあ恐らくスペクトル学派というステイタスで切り込みをいれるあたりは、今様でありますね、嘗て招き猫でのののむらさんとの会話や氏の現代音楽100人選にも良く出てきた人名でものであり、作者パリ人脈をうかがわせるところです、それよりもアルーヴェンのスエーデン狂詩曲(笑)など作者には聞くべき音楽が一杯ありますが、バゾンなどその内容に最近はクラシック招き猫ROMラーの疑いを作者もしくは周辺人物にかけてみたい今日この頃です。
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Sonnenfleck at 2007-06-17 22:55
>iustitiaさん
このCDだけでしょうかね。録音で聴ける《マンドラゴール》は。。しかしすごい波及効果ですねえ(笑) 熱狂的なファンでしょうか?
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Sonnenfleck at 2007-06-17 23:03
>ドクター円海山さん
ヴィエラ先生が振るマーラーって《復活》だったんですね。円海山さんをしてそこまで言わしめる「生々しさ」というのが、曲のセレクションよりもずっと興味深いのですが(笑) 単行本派としてはあと数ヶ月真面目に待ちますです。 招き猫の閉鎖からそろそろ1年ですね。。今になって「あのROM読みたい…」というのが出てきて本当に困ります。《スウェーデン狂詩曲》の件、ちょうどアニメ版では当該シーンに差し掛かりましたが、静観していようと思います。。
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dr-enkaizan at 2007-06-17 23:39
どうも
>アニメ版では当該シーンに差し掛かりましたが ところで先行してみるに、アニメ版の件の演出は原作の未熟な描写を補っておあまりある内容になりそうですね、ネタばれになりそうですがアクシデント直前での区切り方が、ちょっと見ものな素晴らしい演出であり、アニメ屈指名場面になりそうですよ、ぜひ期待してください、やはりいろいろ皆様が叩いた甲斐があったのかもしれません(笑)といえば誇大妄想ですが。
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Sonnenfleck at 2007-06-18 08:29
>ドクター円海山さん
見ました!確かに素晴らしい映像演出でした。。あれはアニメーションというメディアでないと陳腐になってしまうやり方ですね。
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