オーケストラ・アンサンブル金沢 第27回名古屋定期

c0060659_6334533.jpg【2007年9月24日(月)15:00~ 愛知県芸術劇場】
<音楽監督就任記念>
●ハイドン:交響曲第30番ハ長調 Hob.I.30 《アレルヤ》
●ベートーヴェン:Vn協奏曲ニ長調 op.61
  ○アンコール バッハ:無伴奏VnPt第3番ホ長調~ガヴォット
→チョーリャン・リン(Vn)
●同:交響曲第5番ハ短調 op.97
  ○アンコール グリーグ:〈ソルヴェイグの歌〉
⇒井上道義/オーケストラ・アンサンブル金沢


オフシーズンということもあって最近演奏会に行けてなかったので、連荘は大歓迎!ヒキ系クラヲタにしては珍しく、全外出の3連休となりました。
ちょうど去年もこの時期にミッチー/OEKを聴いており、今年も同じようにロビーには「ミス金沢」(なのか?)がいたり、石川県人会が招待券をばら撒いていたり、お客の年齢層が妙に高齢だったりしてましたが、今回、ミッチーが音楽監督になったという重要な変更点が。。

でも、いつもどおりのミッチー指揮らしい楽しい内容だったので、感想は軽く。

まずハイドンが楽しく聴こえたというのが、ハイドン苦手人にとっては画期的な出来事でした。
いつもと同じく、拍手が終わらないうちにサッと指揮を始めてしまうミッチー。くっきり明晰な拍節を保って、抉るところは遠慮なく抉り、しかし「純粋な」古楽アプローチともちょっと違う、道義流の古典派奏法をハイドンに適用するとこうなるんですね。
第1楽章、ミッチーが足で指揮してたのを、僕はこの目で見ました(クライバー?)
1765年に作曲された3楽章しかないこの作品、第3楽章メヌエットは聴いてて古めかしく、一世代前の雰囲気が出ていて面白い。通奏低音Vcのソロが残っていて(あれは楽譜の指定なのか、それともミッチーの指定なのか)、首席のカンタ氏の優しいソロが聴けて満足。

次に、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲苦手人にとって、この曲を寝ずに全部聴けたというのが画期的(笑) 伴奏を雄弁にするとここまではっきりと実体を持つ作品なんですね。。

《運命》は意外と(って書いたら失礼だが…)正攻法のアプローチ。
ただし弦が8-6-4-4-3の薄い編成だったので、「分厚い正攻法」ではかき消されがちな管の動きが鮮明に浮かび上がります。OEKは弦もいいけど管も素敵なんだよなあ。。第2楽章のアンサンブルの音には実に惚れ惚れしました。
ところで第4楽章だけは、最低音と最高音…コントラファゴットとピッコロをかなり強めに吹かせることで輪郭をよりいっそう明確にする作業が行なわれていたようです。コントラファゴットをあそこまで重用する演奏もなかなか珍しいのでは。ズズズズズズ...という低音が常に!客席まで飛んできていて面白かった。

最後に「このオーケストラとともに、より高みを目指します」との力強いスピーチ。小編成で凶暴なシューマンとかブラームスとか、ぜひ聴いてみたい。OEKならついていけますきっと。
by Sonnenfleck | 2007-09-27 06:34 | 演奏会聴き語り
<< 果てしないカントリーロード メガネー >>