2006年 03月 10日 ( 1 )

マシン・イン・マサチューセッツ

c0060659_09186.jpgラインスドルフ/ボストン交響楽団によるプロコフィエフ5番&3番のCDをやっとのことで入手しました!昨年TESTAMENTから復刻されたRCA原盤のステレオ録音(1963&66年)。
3番は来週新日フィルの定期で取り上げられるので、予習のためにここ何日かロジェストヴェンスキー/モスクワ放送響のCDを聴き込んでおりましたが…

プロコ作品のなかでもかなり禍々しい響きを持つ3番、しかしその合間々々には静謐で美しいブロックが大量に埋め込まれてます。第1楽章主部や、第2楽章に出てくる甘美なフラジョレット、ハープを伴う第3楽章中間部の柔らかなトーンなどは絶対に無視できない。したがってあちこちに気分の落差のようなものがうまれるんですが、ラインスドルフは全体をビロードのように優雅な雰囲気で包み込みつつも、その落差の描き分けが天才的に巧いんですな。。
ロジェヴェン盤では荒々しい弦にかき消されてまったく聞こえない木管が、金管の爆発のあと滑らかなレガートでふんわりと浮上してくる様子など実に面白い(鍛えに鍛えられたボストン響木管パートの実力もあると思うけれど)。ゆったりテンポで高級に落ち着き払ったラインスドルフに対し、とにかく叫びまくる道を選んだロジェヴェンが幼稚に思えるくらいです(((^^;)

5番も完全な横綱相撲、鷹揚に構えたこのアダルトな魅力は衝撃的ですらある…ってどんなに言葉を積み上げても足りないくらい、完璧な演奏です。木管を中心としたオケの巧さもさることながら、ここまで大きく構えてるのに全体のリズムがまったく崩れてないというのが信じられない(同様に大きく構えたチェリビダッケやテンシュテットは縦の線がメタメタに破綻してる)。なんなんだこの人は!
by Sonnenfleck | 2006-03-10 00:27 | パンケーキ(20)