2007年 05月 10日 ( 1 )

熱狂報告3―おしまい。レンダリングへ続く。

c0060659_6593296.jpgのだめの15話がYouTubeにもニコニコにも上がってきません。。頼りすぎるとダメなんだなあ。どうせ名古屋は関東の一週間遅れなので、リアルに録画することについては問題ないんですけど…違法パッチを当ててごまかしていた地域間格差が再び。

で、ラ・フォル・ジュルネ2007感想文最終回。手短にいきます。

【5/4(金)1200-1245 ホールB7〈マラルメ〉】
●グリーグ:Vnソナタ第3番ハ短調 op.45
●ラヴェル:Pf三重奏曲 イ短調
⇒パスキエ(Vn)、ピドゥ(Vc)、ペヌティエ(Pf)

パスキエの意外な荒々しさに舌を巻くグリーグ(しかしちょっと睡魔に負けたグリーグ)。
ラヴェルはペヌティエが終始リストのような轟音でB7を満たしていたけど(音響の特徴を掴んでなかったのだろうか?)、パスキエとピドゥは巧妙な落差をあちこちに設けて静けさと苦々しさを聴かせます。第1楽章の結尾部は奇跡的だった。

【5/4(金)1430-1515 ホールA〈ドストエフスキー〉】
●ドヴォルザーク:Vc協奏曲ロ短調 op. 104
→アレクサンドル・クニャーゼフ(Vc)
⇒ドミトリー・リス/ウラル・フィルハーモニー管弦楽団

あの巨大なホールAで拡散すらせず、ひたすらクニャーゼフは演歌の人でした。あのコブシは嫌がる人も多かったろうなと思う。少なくとも指揮のリスは嫌だったろうなあ。

【5/4(金)1800-1845 ホールC〈カフカ〉】
●グリーグ:2つのノルウェーの旋律 op. 63
●ドヴォルザーク:Pf協奏曲ト短調 op. 33
  ○アンコール グリーグ作品(作品名不詳)
→ミシェル・ダルベルト(Pf)
⇒葉詠詩/香港シンフォニエッタ

ロマン派直球勝負で、正直かなり辛い演目。グリーグは香港シンフォニエッタの弦楽が楽しめたのでよかったけど、ドヴォルザークは最後まで入り込めませんでした。この日の夜、巨大匿名掲示板ではこのコンサートでのダルベルトの軽やかなタッチを褒め称える書き込みがいくつも見られたので、きっと僕が鈍いだけなのだろう。。盛期ロマン派ムズい。。

【5/4(金)1945-2030 ホールC〈カフカ〉】
●バルトーク:2台のPfと打楽器のためのソナタ Sz. 110
●ストラヴィンスキー:バレエ・カンタータ《結婚》
⇒キャロリン・サンプソン(S)、スーザン・パリー(A)、
  フセヴォロド・グリヴノフ(T)、デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(Bs)
⇒マルクス・ベルハイム、フルーデリーケ・ハウク、
  ユルゲン・クルーゼ、ベンヤミン・コプラー(以上Pf)
⇒ダニエル・ロイス/カペラ・アムステルダム&ムジカ・ファブリーク

おととしのミサ・ソレムニスで目覚しい演奏を提示してくれたロイスとカペラ・アムステルダムが今度はモダンを聴かせてくれるわけで、僕としては本命中の本命なのでした。
結果、僕がこれまで聴いてきたストラスブール・パーカッションの演奏との著しい差を見せ付けられます。これはムジカ・ファブリークの鋭角的な楽器の扱いに起因していると思われ、実に刺々しくメタリックな音響美を体験させてもらいました。かてて加えて合唱と4人のソリストは決して一線を越えない上品な歌い口を堅持しているので(特にアルトとテノールは引っ込みすぎかというくらい)、「土俗」や「野生」といったキーワードを検索したのち、Google Earthでツンドラを見て廻るような仮想的興奮がアリ。これは面白かったです。

【5/4(金)2230-2315 ホールB7〈マラルメ〉】
●ファリャ:ベティカ(アンダルシア)幻想曲
●同:バレエ音楽《恋は魔術師》
→アントニア・コントレラス(Vo)
⇒ジャン=フランソワ・エッセール/ポワトゥ=シャラント管弦楽団

さすがに疲労が蓄積…でも脳ミソはギンギンに冴え渡っておりましたので、普段とは違うおかしな感覚を味わうことができました。前半は指揮者エッセールによるピアノソロ。そのいつ果てるともない荒涼とした乾きの音楽に対して、後半のコントレラス姐さんのヴォーカルがトロリと染み渡りますよ。ヤケクソっぽいリズムで跳ね回るポワトゥ=シャラントの皆さんも愛らしく、大変充実した公演でした。やっぱりレイトコンサートっていいよなあ。自分が知るところ現状ではラ・フォルだけの取り組みなので、、もっと広がってくれないかしら。

来年のシューベルト、今年弱まった古楽色が再び戻りそうです。それと同時にゲソオソポイントが急激に上昇するっていうのも素敵じゃないっすか。来年こそは「みつを美術館」等のマイナーなプログラムを押さえてやろうと心に誓うのでした。
by Sonnenfleck | 2007-05-10 07:08 | 演奏会聴き語り