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午前2時には何をするか

c0060659_21164018.jpgたまさか誕生日が同じということで、フランス・ブリュッヘンという楽人を追いかけてきました。
後世、彼の名が「18世紀オーケストラの指揮者」として残るというのは、僕には受け入れがたい。ブリュッヘンはやっぱり「笛のライオン」です。彼が笛を手にしなくなってからもう20年くらい経つのでしょうか…若き日の彼が録音したバッハのFlソナタ、ヘンデルのトリオ、テレマンのソナタ、そしてコレッリの《ラ・フォリア》などを聴くたびに、カリスマというのは本当にいるのだなあとつくづく思いますね。あのワイルドで太い音色、こちらを挑発するような好戦的な身ぶり。

このCDの録音は1993年、笛を置いて久しいブリュッヘンが、古い仲間であるリコーダートリオ、サワー・クリームの面々(ケース・ブーケ、ヴァルター・ファン・ハウヴェ)とともに15〜16世紀の多声音楽に取り組んだもの。1972年に結成されたサワー・クリームは古楽ではなくむしろ積極的に現代作品を取り上げたグループで、その演奏には不思議なアクがあって惹きつけられます。
さらにこのCDには曲に重ねるようにして鳥のさえずりがミキシングされていて(といってもヘッドホンで聴かないとわからないくらい音量は小さいんですが)、ショスタコなんかでヒートアップした耳には清冽な水のようにすーっと染みわたります。

サワー・クリームのもう一つの逸品。やはり「鳥」入り。
ヘンリー8世とムジカ・スペクラティーヴァ(DHM)
by Sonnenfleck | 2005-10-19 22:22 | パンケーキ(16→)