カテゴリ:日記( 357 )

永訣

ベルティーニが死んだ。。。
音楽を聴くことを趣味としてから、何人かの演奏家の死を体験してきましたが、今日ほどの虚無感に襲われたことはない。最も尊敬する指揮者の死は…取り返しのつかない絶望。彼の作り上げる音楽はどれも溢れるほどの美に煌めきつつ軽やかに飛び跳ね、彼の指揮する都響は、その瞬間、絶望的な高みにありました
ボレロ、ラ・ヴァルス、ブラームスツィクルス、夜の歌、大地の歌、未完成、千人、そしてマーラー9番。あの初夏の午後、実際のところ僕は、音楽にある種の恐怖を覚えました。真に心に迫る音楽は、その人間の心を冒しかねない。あの9番は僕を変えてしまった。

マエストロ、本当にありがとう。僕は人生の一時期をあなたと同じ横軸で過ごせたことを誇りに思う。安らかにお眠りください。合掌。
by Sonnenfleck | 2005-03-18 22:18 | 日記

杉本Sは何を演じるか

就活ブログには絶対しないつもりでいます。あれほど読んでてつまらんものはないわけです。
でも今日は書かせてください。

面接官「音楽鑑賞が趣味なんだってねえ、どんな音楽聴くの?」
僕「クラシックですね」
面接官「へえーすごいね(少し戸惑う)…どんな作曲家が好きなの?」
僕「(0.11111秒のあいだ逡巡)…ベートーヴェンでしょうかー」

* * *

「基本はショスタコとプロコとバルトークとストラヴィンスキーと後期バロックですけどー少し前からはシェーンベルクに深めの共感を感じててーあーでも最近はラフマニノフみたいな甘い旋律美にも少し寛容でー」とか答えたい。彼らが求めるのは単純・明朗・快活。咳をしてもひとり。
by Sonnenfleck | 2005-03-16 23:22 | 日記

人差し指矯正外科の誕生と『海辺のカフカ』

カナダの研究チームが調べたところ、薬指よりも人差し指が長い男性は攻撃的なのだそうです。ばかばかしい。

文庫になったので村上春樹『海辺のカフカ』上下巻を買いました。
なんかこの作品は評価低いらしいですね。アンチほど目立つからか。メジャーを無条件に攻撃する性向を持った人はやはり多いと思います。アンチを気取るのはシンパを表明することよりもずっと簡単
個人的には彼の作品をそれほど多くは読んでいないので、アンチにもシンパにもなる資格はない。でもスパゲティを茹でるときに《泥棒かささぎ》の序曲を脳内再生する癖は直りません。
by Sonnenfleck | 2005-03-07 22:37 | 日記

補完の愉悦

c0060659_23325423.jpg「きいちのぬりえ」で有名な蔦谷喜一氏が亡くなりました。大正3年生まれの91歳、大往生です。合掌。

今日は優先させるべき用事があり、ブリュッヘン/新日フィルのシューベルトを聴きに行くことはできませんでした。残念ー。きっと先週からの積み重ねが形になって、かなりレベルの高い演奏になっていたことでしょう。某所の情報によると、日本での客演を終えたブリュッヘンはその足で香港へ飛び、当地まで来ている18世紀オーケストラと公演を行うようです。香港まで来てるなら日本にも寄ってよっての。梶本音楽事務所の衝撃的な大阪撤退のニュース、この中でその理由のひとつとして挙げられていたのは「今後公演の増加が期待される中国での事業展開に備えるため」というものでした。ベルリン・フィルを聴くために上海に行ってきた、なんていう日もそう遠くないのかもしれないなあ(悲観)
by Sonnenfleck | 2005-02-25 23:59 | 日記

解剖台の上のミシンとビニル傘

帰宅途中にが降り出しました。
折り畳み傘は持っていない。ふむ。
僕は雨に濡れるのが病的に嫌いなので、地元の駅の改札を出てすぐさま隣のコンビニへ駈け込み、ビニル傘を買います。

僕はビニル傘が好きで、とにかく愛用しています。ずいぶん前から使い潰しては買い換え、の繰り返し。
男性用の傘はたいてい黒か焦げ茶。開くと視界は一気に暗くなります。ビニル傘を使い続ける理由は、なにより傘をさしても視界が明るいままだから。それだけです。それだけなんですが、僕にとってはその日の気分を左右しかねない大事であります。
ただ、あれには安っぽいイメージが伴いがちなのが難点。社会的な地位の低さは如何ともしがたいのが現実です。いっそものすごい高級な透明傘を作ってくれるメーカーはないものでしょうか。…それこそキッチュですがね。
by Sonnenfleck | 2005-02-24 22:18 | 日記

よっちゃん

南部線車内での中学生の会話。
 生徒イ「あの高校さー内申書の評定よくしときゃいけるよー」
 生徒ロ「まじでー?えーでも心配ー」
 生徒イ「大丈夫だって!余裕のよっちゃんっ」

「よっちゃんいか」はよっちゃん食品工業株式会社のロングラン商品です。個人的には駄菓子といったらこれですので。遠足には絶対にはずせません。あの独特の味と薄さは、遠足というハレの日のどことなく隠微な記憶とつながっています。
そんな「よっちゃんいか」ですが、「
日経デザイン」誌2004年8月号に特集記事が掲載されています。法律に守られるよっちゃん。

日差しが完全に春。
大倉山の観梅会に行きたいです。
by Sonnenfleck | 2005-02-23 00:03 | 日記

とりあえず

ブログってやつを始めてみることにしました。
いまは猫も杓子もブログブログってうるさいじゃないですか。時流に乗り遅れないことがそんなに大事なんですかねー。朝日新聞土曜版に「ブログを作ろう!」みたいなDIYっぽいノリの連載が載るくらいですもん。
僕はいままで日記をつけたことはないですし(てか、、世の日記erたちは日記をなにに使ってるんですかねー。読み返して反省材料?…謎)、このブログも日記として展開していくのかそれとも意見表明の場になるのか、いまいちはっきりしないままの立ち上げとなりますが、ひとつよろしくお願いします。

マルチェッロ・ヴィオッティ死去。びっくりです。去年かおととしに日本のオケを振りにきてましたよね?まだ若かったのに。なんかシノーポリを思い出しちゃいます。イタリア系は血の気が多いのか(不謹慎)。合掌。

明日は半年ぶりくらいに錦糸町に出かける予定です。だってブリュッヘンっすよ!?バロヲタなのに聴き逃せると思います!?
リコーダーのヒッピーも古希を迎えて仙人みたくなってきましたね。18世紀オーケストラと一緒だった前回来日時には、ベートーヴェンの交響曲ツィクルスを成し遂げたのが古楽好きには記憶に新しいところ。僕もこのとき、ツィクルス本公演とは別の主催者による第9の別公演(@みなとみらい)を聴きに行ってます。
…ただ18世紀オーケストラは良くも悪くも80年代古楽に染まりきってる(^^;;)最近の巧い古楽オケ(レザール・フロリサンとか、リーダーがエガーにかわったあとのエンシェント室内管とか)に慣れた耳では、さすがに内容にあたる前に技術が気になります。僕みたいな素人が聴いてもすぐにわかるようなミスは聴いてて正直きついし、ブリュッヘンの指揮自体もよく言われるようにわかりにくい。あれを味と言ってしまえばそれまでなんですが。まあ個人的にはあの泥臭い感じ、嫌いじゃないですけどね。あの泥はユトレヒトの干潟の泥なのです(大ホラ)

さてそんなブリュッヘンが「日本」の「モダンオケ」をどう料理するか。詳細は明日お伝えします。
by Sonnenfleck | 2005-02-17 23:57 | 日記