うーむ。これはけっこう売れるのでは。B級ドリンクを扱うこのブログにはふさわしくない大物の雰囲気が漂っているぞ。たぶんこれまでもなんとなく視界の端には捉えていたんだろうが、フランス発祥の有名な飲み物だそうである。オランジーナが売られていない国を探すほうが大変だったのではないかな。日本に入ってこなかったのはC社の陰謀か。 肝心の味は、思いのほかフォルムが真面目で面白い。 バヤリースオレンジを炭酸で割り、ちゃんと柑橘類を絞って落として、少し砂糖を加えてステアするとこんな味になるんじゃないかな。果実繊維(オレンジピール?)の感触が絶妙のバランスで残っているのも新鮮だし、人工甘味料を使っていないっぽいのも好感度大。 カテゴリ的にちょうど重なってしまうファンタオレンジとは完全に一線を画す。あの昔懐かしい、稚気に溢れるジャンク感を好むひとならいざ知らず、正面からぶつかってはファンタに勝ち目はない。青と黄のどことなくバタくさいデザインも洒落ている。これから初夏に向けてはヘビロテだなっと。 ![]() クラシカルなデザインの瓶コーラを見つけて、ふらっと買ってしまった。コカコーラ125周年記念ボトルとのことで、昨年から発売されていたようです。 このブログでときどき話題にして楽しんでいたB級ドリンクの発売は、この一年ほどでほんとうにすっかり減ってしまった。あるいは、僕の普段の行動範囲であるオフィス街―住宅街のコンビニからは見当たらなくなってしまった(学生街とか歓楽街は違うかもしれん)。 小さな遊び心を忘れてはいけない。どんなときでも。 + + + 瓶コーラは(もちろん中身はペットボトルやアルミ缶と一緒だけれど)、その飲み口の艶めかしい感触によって、きわめて異例の存在感を有する。瓶の飲み口はひんやりと硬いようでいて、滑らかで柔らかくもある。 それぞれの嗜好品に第一義的官能以外の要素をプラスする手法は、もっと大々的にマーケティングされてもいいと思う。たとえば香水メーカーとコラボして「いい匂いのする」セヴラックのリサイタルなど面白くないですか。シリーズ化して毎回プログラムに凝って、いろんな匂いを試したりしてね。 そのようなコラボが偽物に見えるのは、どちらかが本気ではないときだろう。話を少し戻せば、コカコーラ社と瓶メーカーはたぶんどちらも本気だ。 その覆刻の報せを受けてより、ずっと楽しみに待っていた。懐かしい「はちみつレモン」。10月7日の東響定期に向かう際、溜池山王駅構内のローソンで見つけ、あんまり嬉しくなって急いで買う。サントリーホールに着いてから、ホールの廊下の椅子に座って飲んでみると、ああ。昔とおんなじ砂糖とはちみつの優しい味がする。ほんとによかった。思い出を壊さないでいてくれたサントリーに大きなありがとう。 パッケージを見てるだけで、子どものころを思い出すんだよね。 ごくそっけない描線のみつばちとか、その軌跡の曲線とか。本当にあのころのままでね。昔どおりのアルミ缶だったら最強だったが、こればっかりは時代の流れだろう。それにしても…はちみつレモンを前にして自分の子ども時代を思い出しながらでは、ひねくれたことのひとつも書けない。 2008年の夏に一世を風靡した伝説の名作「マセドニアグレープ」と肩を並べる逸品が、今夏、ついに誕生。種々の果実が煮込まれて濃厚でポリフォニックな味わいが五官を刺激した「マセドニアグレープ」に対し、「ソルティ・ライチ」はライチの芳醇な薫りが一本の太い綱としてボトルを貫いており、かすかなスパイスとグレープフルーツの後味がそれを伴奏しつつ、塩気が最後の調性を決定づける。諸君、これはホモフォニーである。 口に含んでからのどに落とし込むまで、砂糖の味が力強く存在し続けるも好い。カロリーオフを謳う人工甘味料のくだらない甘さはもううんざりなんだよ。僕のウヰルキンソン・ジンジャエールを人工甘味料で汚した罪は重いのだぞよ。いい加減そこらへんに気がつかないのかね>飲料各社。 + + + 正午の夏空の下、ウェーベルンの《夏風の中で》(←音楽のスタンスとしては「マセドニア」に近いが)など聴きながら「ソルティ・ライチ」を口にすれば、夏の佳きものに囲まれるような心地がする。演奏はベルティーニ/ケルン放送響(EMI)で。 もともと冬から春は、ジャンク飲料の枯れ時。そんな折、大震災が発生する。ジャンク飲料が棚を占有するのってどうなのよという無言の圧力を店長諸氏が感じたのかどうか、近隣のコンビニから水とお茶、少数のスポーツドリンク以外の飲み物が消えてしまった。 それでも夏はやってくる。すでにして今日も暑かった。夏はB級ドリンクの季節なのである。ジャンク枯れを破ってこのたび大塚食品が(大塚食品が!)発売した「tonika」は、桃の香りのトニックウォーターで、これがまあ手加減なく苦いのです。「苦味料」ってはじめて見たよ。 内容量が290ml、パッケージデザインも華やかすぎて、いかにもC級ドリンクっぽい(ファンタとか飲むプリンとかそういうやつね)のは、マーケティング的にほんとどーなのよ。こんな苦いの、おっさん層しかリピートしないよ? 尚、おっさん化しつつある僕はリピートするでしょう。 微炭酸シュワ音。 芥川竜之介の俳句集を捲っていて、こういう句を見つけた。ヴィヴィッドにイメージが広がるね。KIRIN「世界のキッチンから」シリーズ、秋の新作。 元来、林檎ってのはそんなに甘くなくて、後味を引かない果物であるけれども、「アップルモーア」のツンと澄ました味わいには非常に心惹かれた。 舌触りは滑らかで、かすかに甘いミルクの香りをさせながら、口に含むと確かに加熱した林檎の味わいがある。そして何事もなかったかのように味も香りも消える。これいいなあ。「とろ桃フルーニュ」よりなお好き、伝説の名作「マセドニアグレープ」にもじわりと迫るキャラ立ち。 最近流行りの「人工甘味料ドバドバ=カロリーゼロ」を謳う、不味すぎる、ジャンクドリンクとすら呼べないような駄液体が立ち並ぶコンビニの保冷棚のなかに、「アップルモーア」の細身の姿を発見したら、買い逃してはいけません。 ![]() 往年の名作・ペプシブルーハワイを思い起こさせる、ソーダ味プッチンプリン。 青い食べ物って、なんかこう、B級を求める心にグッとくるものがあるのだ。 問題のソーダ味ソースは、ソーダバーやソーダ味キャンディと同じまっとうなソーダ味で、プリンとの合体もそんなに違和感なし。クリームソーダという味をわれわれはすでに知っているものね。 そんなわけで、商品としてはおとなしめだけども、健やかなイメージのグリコ乳業製品が、こっちの方向に思い切り舵を切ったら、、という妄想を可能にする、その第一歩でありました(朝食りんごヨーグルト味缶チューハイとか)。 発売情報を掴んだ時点から、「キューカンバー→ブルーハワイ→シソ→あずき→バオバブ」という字面の異様さに、いやがうえにも高まる期待。まさかの南半球。ところが蓋を開けてみれば、、のっぺりとした飲み易さ。 異端ペプシの系譜に中興の祖あらわる、なのか。そのような淡い期待は、無残にも裏切られてしまったのであります。 今回の「バオバブ」は、ジンジャーエールの角を矯めて甘ったるくしたところを、強めの炭酸投入でごまかすというやり口で、異端ペプシに全然そぐわない、小貴族的スマートさをその特徴にしている。クセのある香料や着色料もほとんど入っていないみたいで、実にとっつきやすい。おかーさんあれ買ってと子どもに言われて、まずおかーさん自体に訴求してしまうくらい、スマート。デザインもかっこいいもん。 異端ペプシ系譜を引き継いだバオバブに、今回は、いつもと違う商業主義の臭いが芬々と漂っているような気がするのはワタクシだけでしょうか。折りしもワールドカップ南アフリカ大会の真っ最中、TV観戦のお供に炭酸飲料は欠かせない。中興の祖だと思ったら広告代理店の陰謀だったでござる。とかなんとか。 夏の草叢の臭いがした、あのキューカンバーを超える後継者は現れないのか。 + + + 本日よりexciteブログは、ひとの書いたエントリ内に強制的に広告を挿入する、とても酷い手口を開始しました。広告を入れられたくなかったら有料会員になれ、とのお触れも出ました。 例年通り、本業が劇的な一ヶ月間だった。疲れた。今日この「昭和の日」は一切の生産的活動を停止し、ブログなどの非生産的活動に終始することに決めた。いま決めた。 + + + いつも楽しみな<世界のキッチンから>シリーズの最新作は、「ソルティ・ライム」。 スポーツ飲料系の味は「岩塩」の文字と半透明の液色からすぐに想像がついたけれども、香料のバランスが思いのほか独自路線で、好きだな。ビタミン摂取やらアディダス共同開発やら、今や打算に堕ちまくっているスポーツ飲料と一線を画すのは、飲み物は美味しくあるべきという自然なスタンス。真理のジャンクドリンク。 + + + 友人から借りて、返せなくなったショルティ/VPOの《魔笛》ハイライト盤を聴く。 (もしここを見ていたら連絡ください。返せていないことを悔やんでいます。) ドイテコムのクイーンとシュトルツェのモノスタトスが強すぎて夜の国大勝利!!な歌手陣を、しかしいささかも意に介さず、すっぱすぱと正道に切り分けて太陽教団の勝ちにもっていくショルティ。心裡にスポーツドリンク。 ![]() 世に出ては消えてゆくうたかたソーダ、今シーズンの代表的な商品の感想文を以下に。「庭は夏の日ざかり」はジャンクドリンク活動を応援しています。 (1)ペプシあずき ●○○ なんだろうこの落ち着き、この物足りなさは。。 「キューカンバー→ブルーハワイ→シソ」と築かれてきた異端ペプシの系譜に、唐様で書く四代目、では困るのだ。 初代から三代目まで、異端ペプシは破調の美とでも言うべき大胆な味で我々の度肝を抜いてきたわけです。しかるに「あずき」はその伝統を忘れ、保身に走って常套的なあずきバー風味で誤魔化しを掛けているとしか思えなかった。異端ペプシの系譜は、来夏のけばけばしい新作に期待しましょう(この次は「ペプシ<歯磨き粉味>」くらいでもおかしくはない)。 (2)チョコレートスパークリング ○○● いち早くiioさんのレヴューが登場し、クラブログ界隈にもその名を轟かせたサントリー発のチョコソーダ。 異端ペプシシリーズが破調ならこちらは正調という感じで、非常に優等生的な味がする。チョコのチョコらしい風味と、正体不明の爽やかサイダーテイストが、完全同時進行で口腔および鼻腔に進んでくる様子、確かに今までにない存在なのですな。ヒラリー・ハーン、とでも書いたらええかしら。 (3)チェリオ なんちゃってコーラ ○●○ しかしこれが、文句なしの今シーズンMVP。 味で勝負なんかせんわいというそのセンス、コンビニ売りの規模で堂々と昭和の駄菓子スピリットを展開してしまう心意気、とても2010年の未来に棲むとは思えない存在です。 「赤色××号」「黄色××号」の記載も鮮やかに、オサレな輸入ミネラルウォーターと並んでこれが棚に陳列される姿には、まさに20世紀の妖怪、イヴリー・ギトリスを思い浮かべずにはいられませんな。ホンモノB級テイストに刮目せよ! + + + ところで、ソーダではないが、00年代初頭のある一時期だけ存在していた「唐辛子清涼飲料水」が、、忘れられないんですな。アクエリアスのような爽やかケミカル甘味に、なぜか唐辛子をプラス。味方向であれを凌駕するジャンクドリンクは、結局00年代には登場しなかった。 < 前のページ次のページ >
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