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精神と時のお買い物XII

土曜は夕方まで仕事だったためにイライラして、ついいつものコースを巡回。
CDはしばらく買わないつもりでいたけどやっぱダメでした。

【バナナレコード 本店】
1 バッハ:様々な楽器による協奏曲集Ⅰ(Alpha) *カフェ・ツィマーマン
2 バッハ:様々な楽器による協奏曲集Ⅲ(Alpha) *カフェ・ツィマーマン

【HMV 栄店】
3 シューベルト:《鱒》(DG) *レヴァイン+ヘッツェル+クリスト+ファウスト+ポッシュ
4 ベートーヴェン:交響曲第3番《英雄》(HMF) *マンゼ/ヘルシングボリ響
5 『のだめカンタービレ』第20巻(講談社)

【ピーカン・ファッヂ 今池店】
6 R. シュトラウス:アルプス交響曲(PHILIPS) *ハイティンク/コンセルトヘボウ管
7 ブラームス:セレナード第2番(ORFEO) *ベルティーニ/ウィーン響

⇒バナナの本店はあんまり中古市場に出回らないものが時折見つかります。
  実は未架蔵であったカフェ・ツィマーマンのバッハシリーズ、Ⅱ以外はこれで聴けます。
  このあとバナナの栄店にも行ったけど、特に出物はなし。
  プレガルディエンのギター伴奏シューベルト、っていうのは買えばよかったか。

⇒いつどこで売り払ってしまったのか、《鱒》がCDラックに見当たらなかったのがショック。
  すぐさま3を購入しました。4は、、僕が人柱になってそのうち感想文を書きましょう。

⇒で、最後に立ち寄ったピーカンはこれまでに見たことがないくらい棚がスカスカ...
  僕が行かなかった2ヶ月の間に…一体何が起こったのでしょうか。。
  心配になって店の人に聞いたら「入荷が少ないだけです」って言われたけど。。
  7を見つけて嬉しい半面、新年度に向けてピーカン@名古屋の良心が心配です。
by Sonnenfleck | 2008-03-30 12:07 | 精神と時のお買い物

パブリックドメイン・クラシック

モノラル録音はほとんど聴きません。ヘッドホンで聴くと圧迫感があって辛いからです。
一部、ソヴィエト音楽史的に貴重なドキュメントを除けば、CDもほとんど持ってません。
でも、フルトヴェングラーやワルターがどんな曲作りをしていたか、どうしても興味が湧いてしまって仕方がないときがないではないのが困りもの。
そんなとき、以前ご紹介した「Blue Sky Label」というサイトを使おうと思ってたんですが、毎回ログインしないといけないのが面倒くさくて、結局ほとんど使わずじまい。

Public Domain classic

そこへ登場したこのサイトです。
著作隣接権の切れた50年前の録音を、特に制約もなく気軽にダウンロードできるんですよ。
制約なくっていうのがテキトーなクラヲタにはぴったりで、古い録音が楽々楽しめます。
サイトのデザインがスッキリしてるのも好感度大。
なんか古い録音って、果てしないリマスタリング合戦や廉売合戦が繰り広げられてるせいか、パッケージそのものにまったく魅力を感じないんですよ。こうやってアクセス性のいい仮想格納庫がネット上にできてしまったら、個人的には古い録音のパッケージを買うことはもうないなあと思う。
いっぽうAlphaとかHMFの新譜が、モノとしての魅力を高める方向にどんどん伸びていってるのを見るにつけ、将来的にCDというパッケージはその方向に特化しながらもニッチに生き残っていくんだろうなあと変にポジティヴな確信が得られたりします。ちょっと話がずれたけど。

せっかくなので、先日のブラッハーのリサイタルと同じプログラムを組みました。

【パブリックドメイン・クラシック】
●バッハ:無伴奏Vnパルティータ第2番ニ短調 BWV1004 (1952年)
●フランク:Vnソナタイ長調 (1937年)
→アルトゥール・ルービンシュタイン(Pf)
●ベートーヴェン:Vnソナタ第9番イ長調 op.40-7 《クロイツェル》 (1951年)
→ベンノ・モイセイヴィチ(Pf)
⇒ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)

つまり、ハイフェッツ 何をやっても ハイフェッツ。
by Sonnenfleck | 2008-03-29 08:26 | 広大な海

ふとましブラヴーラ

c0060659_733283.jpg【Virgin/00946 395250 2 7】
<ブラヴーラ・アリア集>
●モーツァルト:《魔笛》、《ルーチョ・シッラ》から
●サリエリ:《クビライ、ダッタンの大王》、《見出されたエウロパ》、《煙突掃除人》、《セミラーミデ》、《ラ・フィンタ・シェーマ》から
●リギーニ:《アポロの誕生》から
→ディアナ・ダムラウ(S)
→ジェレミー・ローラー/ル・セルクル・ドゥラルモニー

ディアナ・ダムラウ、ですが、YouTubeでこのクリップを見て仰天しました。
強靭な夜の女王。こーりゃザラストロ教団は勝てないな。。
そんななか、HMVに行ったら去年の新譜が1600円で売ってたので思わずゲット。

まず、難しいことを考えながら聴くような類のCDではありません。

ダムラウの持ち味である、ビンッと張った強いコロラトゥーラを楽しむためのナンバーが、しかしサリエリを中心として、1780~90年代のウィーンを巧みに想起させるプログラムで並んでいます。モーツァルトでは件の《魔笛》から2曲の夜の女王のアリアがちゃんと収録されてますし、サリエリの超絶技巧アリアの素晴らしさは(作品自体の愛らしい旋律美も含めて!)、このCDの価値を圧倒的に高めていると言えましょう。
さらに、たった2曲しかトラックが与えられていないのですが、ヴィンチェンツォ・リギーニ Vincenzo Righini (1756-1812)という作曲家のカンタータ《アポロの誕生》が、よろよろと不安定な曲調で面白い。この人、たぶんサリエリの前の宮廷楽長なんですよ。

指揮のジェレミー・ローラー、およびル・セルクル・ドゥラルモニーというアンサンブルは寡聞にして知りません。でも夜の女王の最初のアリアで、たとえば「ein Bösewicht」で音符を半ば装飾的に扱って煌くような光を演出したり、「Du wirst sie zu befreien gehen」で後半部分に差し掛かったところに憎めない小さなイネガルがあったり、遊び心満点。ちょっと只者ではない感じがします。要チェックかな。
ところで、Vcパートのトップ、およびサリエリの《煙突掃除人》でコンティヌオを弾いている「Atsushi Sakai」とは、この酒井淳さんなのでしょうか?柔らかく甘い音がしています。
by Sonnenfleck | 2008-03-28 07:08 | パンケーキ(18)

on the air:ティチアーティ/ロッテルダム・フィルのハイドン

1983年生まれの指揮者ロビン・ティチアーティ。気になってました。
22歳でスカラ・フィルを指揮、23歳でザルツブルクにデビュー、今年4月にはフィガロを引っさげて啓蒙時代管と一緒に来日しちゃいますね(名古屋公演には行けそうにないが)。

【2008年3月14日 ロッテルダム デ・ドゥーレン】
●ハイドン:交響曲第104番ニ長調 Hob.I-104 《ロンドン》
●ヴォーン・ウィリアムズ:テューバ協奏曲ヘ短調
→ヘンドリック=ヤン・レネス(Tub)
●エルガー:《エニグマ変奏曲》 op.36
⇒ロビン・ティチアーティ/ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団
(2008年3月23日/Netherlands Radio 4)

しかし聴き比べができる曲がない。ハイドン貧乏+英国音楽シロートの悲しいところ。。
放送が始まる前に必死でチェリビダッケ(!)の《ロンドン》で予習しましたが、予想通り、予習のはるか斜め上空を猛スピードで飛び去っていくパフォーマンスであります。
ノン・ヴィブラートは当然、つぶつぶポキポキしたアーティキュレーションがあちこちでキマってて、しかもなんかこう、すごおおおおおくナチュラルなんですわ。

フレーズの間の継ぎ目が滑らかでまったく目立たないことから判断されるとおり、呼吸するようにピリオドアプローチをやってる、と書いたら誉めすぎかな。。方向はラトルの古典派作品構築にそっくりだけど、ラトルが「面白がらせてやろう、驚かせてやろう」という狙いを最後の最後で隠せないのに対し、ティチアーティは「オレサマがやってやるぜ」みたいな雰囲気を漂わせないんですよ。第4楽章のオルゲルプンクトに至っては何の押し付けがましさもなく、そのあと弾むように展開して簡単に終わってしまった。
多少アンサンブルがガサついているのはおそらくロッテルダムpoが生粋のピリオド団体ではないためだと思うし、この屈託のない「歩み」が啓蒙時代管で聴けるのであれば、来月のフィガロは万難排してでも行くべきでしょうね。。

この放送では、RVWとエルガーの間の解説で、ベートーヴェンの《悲愴》第2楽章に乗せて〈ニムロッド〉のメロディを歌ってしまう解説者が萌えでした。オランダ語だから何を言ってるのかさっぱりわからないんだけど、うまいこと嵌っていたので…そんな学説があるのでしょう。
by Sonnenfleck | 2008-03-27 07:06 | on the air

夜のマンドリン

世界はマンドリンでつながっている。

c0060659_6165492.jpg【EMI/TOCE 3233-34】
●マーラー:交響曲第7番ホ短調
⇒オットー・クレンペラー/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団

天下の奇演として知られるクレンペラーの《夜の歌》。
シェルヘンの怪奇趣味や、ラトルのモティーフ遊びに浮気しても、結局ここに戻ってこざるを得ないのは、根本からすっかり毒気に当てられてしまっているからです。

でも、「奇演」や「毒気」といった形容詞は、受容側の小ささを裏付けてしまうようで空しい。
気が遠くなるような激遅テンポが鑑賞の入り口にデロロンと横たわっているために、どうしても誤解されがちだと思うんですが、所詮テンポは相対的なものでしかないと開き直って考えれば、もうちょっと別の入り口が見えてくるような気がします。

この演奏、そもそもテンポ自体にはあまり動きがありません。ルバートによる情熱的な(あるいは情緒的な)表情づけに関して、クレンペラーはほとんど興味がないんだと思う。
じゃあ何に興味があったのか?
第2楽章第3楽章を聴けば、クレンペラーの興味が縦方向の一瞬の層を造形するという点にあったことが易々と想像される。第2楽章では異様に奥行きが広がって(冒頭の木管の鳴き交わし、中間部に一瞬だけ現れる荒んだ風景、豊かに消えていくコーダ)、音楽はヘッドホンから出て聴き手の脳内で定位するのではなく、まさにヘッドホンを通して向こう側の世界が果てしなく続いているような錯覚を覚えます。何やらオカルトめきますが、この非属人的な音運びはむしろ数学さえ連想させる。
いっぽう第3楽章は、2chステレオという事実がいとも簡単に覆されて、聴き手は四方八方から各要素に貫かれます。どうしてラトルが「Leaving Home」でこの曲のこの楽章を取り上げたか、当のラトルの録音よりさらにはっきりと示してくれるというわけ。

さて第4楽章のマンドリンに痺れた結果、いつもディスクを入れ替えるのが面倒になって、鑑賞はここで終了(要キアリク)。最後の楽章はまたいつか聴こう。
by Sonnenfleck | 2008-03-26 06:18 | パンケーキ(20)

春のマンドリン

c0060659_6152035.jpg【naive/OP 30429】
<ヴィヴァルディ・エディション VOL.33>
●マンドリン、リュートのための音楽
  RV532、85、425、540、82、93
⇒ロルフ・リスレヴァン(Lt, Ct, Md)
  アンサンブル・カプスベルガー

春ですね。20日は非常に寒かったですが、昨日はクルマを運転していると汗ばむくらいの陽気。花粉症とは縁遠い人間なので、帰宅してから窓を全開にして掃除をしました。気持ちよかったけど、この時期は花粉症じゃないと鈍感っぽいよなあ。。

さて、ちょうど1年前くらいに発売された、ヴィヴァルディの撥弦楽器のための楽曲集です。
鮮やかなエメラルドグリーンが、まだ桜が咲かないような春の初めに似合う。
流れ出る音楽もまた、期待感に充ちたこの時期の空気とよく溶け合って素晴らしい。
マンドリン協奏曲やリュート協奏曲にはいつものヴィヴァルディ節が遠慮なく適用されていてうきうきしますが、より強く僕を魅了するのは、ヴァイオリンとリュートのためのトリオ・ソナタ(RV85とRV82)でありました。華やかなヴィヴァルディらしさは必ずしもマッシヴな響きに並立せずともよい、ということの証明になりますかね。実に瑞々しい。

このCDでソロを張っているリスレヴァンという奏者のことはよく知りませんが、ライナー内の写真を見るとリアル八頭身の長身痩躯で、おそらく楽器を抱え込むようにして弾く姿が予想されます。音も発散系のけばけばしいものではなく、超絶技巧シーンでもインティメイトな(そしてちょっと優男っぽい)響きが崩れません。
バックのアンサンブル・カプスベルガーも初聴き。お洒落で駆動性がいい伴奏は、リスレヴァンのスマートな音によく合います。ただし、ドゥフトシュミットのものと思われるゴツいヴィオローネの響きが時折飛び込んできて、どきりとさせられる。

なるほどオススメ。最高級の春用BGM、って書いたら怒られるかなあ。
by Sonnenfleck | 2008-03-24 06:17 | パンケーキ(18)

かんずりと柚子胡椒の仁義なき戦い

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カルビーの「ポテトチップス ゆず胡椒味」です。4月までの期間限定かつコンビニ販売限定。
けっこうしっかりと辛いのですが、これが妙に美味いんだよなあ。すいすい進む。
たらふく食べたいであります。「たらふく」は幸せな副詞ランキング上位。
by Sonnenfleck | 2008-03-23 08:00 | ジャンクなんて...

on the air:ハーディング/VPOのマラ10

ハーディング。しょっちゅう東京に来ているようなので、関東の皆さんにはそろそろお馴染みなんですかね。CDもライヴもほとんど聴いたことがない僕には、まだまだ未知の指揮者であると言えます。今度DGからマーラーの第10交響曲をリリースしたようで…。
比べてみようエアチェック。

c0060659_8445286.jpg【2004年12月19日 ウィーン・ムジークフェライン大ホール】
●マーラー/クック:交響曲第10番嬰ヘ長調
⇒ダニエル・ハーディング/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(2004年12月19日/NHK-FM)

なぜか2004年はVPOの定期演奏会がNHK-FMで生中継されてて、この演奏も80分のMDに収まるかどうかハラハラしながら聴いていたような記憶があります(確か)。海賊盤も出てますね。
この演奏会はハーディングのウィーン・デビューだったように思いますが、3年後に両者がこの曲の録音セッションを組むことについては、この時点ですでに決定事項だったのでしょうか。

マーラーの第10番って夜にヘッドホンで聴くにはちょっと怖いので、そのスタイルがノーマルな聴取方法である僕にとっては、この曲はあまり馴染みがないのです。
極彩色の曼荼羅のような眺めで、つまり要素の一つ一つに秩序があって意味があるのだろうけど、深く潜り込まねば内容の理解は難しい。でもハーディングがウィーン・フィルに求めているのはグロテスクさではなく、たぶん甘くて優しい歌心なので、どうせよくわからんのだったらそこに耽溺するだけでいいのかなーとも思う。

とすれば、第1楽章の金管絶叫コラールや、第5楽章のクラスターみたいなパッセージ、こういったコワモテ部分でも柔らかく聴かせてくれるこの演奏に、じっくりと身を任せてみるのも悪くないかもしれません。フィナーレの終結への足取りは十分に感動的です。
真ん中の第3楽章には先祖返りしたような「愛らしさ」が充満しているので聴きやすいし、おそらくウィーン・フィルとしても演奏至難ではないのだろう。こういうテクスチュアならすでに手の内に入ってるゼ!という雰囲気。
いかにもリズムが難しそうな第2楽章第4楽章はアンサンブルがざわついていて、今度のセッション録音に期待してしまうところ。それでも前者のトリオ部分と終結部はさすがの美しさ!

「ゲンダイオンガク」ゆえに拍手が不機嫌そうなのも、VPO定期ならでは、でしょう。
by Sonnenfleck | 2008-03-22 08:53 | on the air

春淡し

京都に行ってきました。天気:雨のち曇、最高気温:11.6℃。

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伏見稲荷神社。無限カノン。


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伏見稲荷神社の猫。


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東福寺方丈北庭。モンドリアン風の新しい角度、とはイサム・ノグチの言葉。

by Sonnenfleck | 2008-03-21 07:06 | 絵日記

晴読雨読:大江健三郎『臈たしアナベル・リイ 総毛立ちつ身まかりつ』

c0060659_6272581.jpg大江健三郎『﨟たしアナベル・リイ 総毛立ちつ身まかりつ』、2007年、新潮社

この大江健三郎の最新作に関しては、いつも楽しみに拝見している「横浜逍遙亭」さんの08年1月24日のエントリにおいて、すべてが語られているように思います。
僕にはまったく「大江リテラシー」が備わっていないので、大江作品に典型的な(とされる)グロテスクな人物たちに対して嫌悪感を抱き、極めて読み辛い大江文体に強い違和感を覚え、フィクションとノンフィクションのアワイで遭難し、要するに今回の旅路を走破するのに3ヶ月もかかってしまった。そうして最後のページを閉じた後に何とも言えない不思議な感覚を味わったことで、これから自分はどのようにこの作家に当たったらよいのか一層わからなくなったのです。

まさか最後にグルダが登場して、ベートーヴェンの最後のソナタの第2楽章が鳴り響くなどとは夢にも思わなかったものだから、そのフィナーレが訪れるまで、僕の音楽的な印象はショスタコーヴィチでありました。
叙情的に、あるいは甘く慎重に積み重ねられたものが、とびきり俗悪なメロディとリズムによって叩き潰されるんだけども、最後には幽かな希望を残して響きが止むという、そういう構造が(なぜだかわからないですが)ショスタコを想起させる。それも、登場するモチーフが多すぎるので何か特定の作品1曲ではなく、たとえば第8交響曲の第1楽章が、ジャズ組曲や《鼻》の中の決定的にチープなナンバーで完全に否定されて、しかし《バービィ・ヤール》の第5楽章〈出世〉で最後は救済される、というような。

しばらく再読したいとは思いませんが、Amazonのレヴューでしたたかに貶されているほどには悪くはなく、むしろ独特の「音楽的な」匙加減が意識されます。
でも、ベートーヴェンの最後のソナタをあそこで出してきたことによって、作者自身が音楽的な何かを目指した結果としてそのような印象を与えるのではないということが(皮肉なことに)証明されてしまったようでした。
by Sonnenfleck | 2008-03-19 06:53 | 晴読雨読