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のだめカンタービレ ‐ 最終楽章 後編(5/4)

ポゴさん@サントリーの感想文は、まだ書けてない。

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c0060659_856494.jpg【2010年5月4日(火) 19:10~ 新宿バルト9】

観てしまった。前編観てないのに。

4コマのように小さなエピソードを積み重ねるのが好きで、なおかつその点で抜きん出ていた二ノ宮さんは、パリ留学以降の長編のストーリーテリングで彼女の持ち味を発揮したかというと、そうではない。

原作のあの結末は、拡げすぎて抱えすぎてしまったものを、自らの手で全部ご破算にするようなヤケクソ感が強く、何かタコ6の最終楽章みたいなものを髣髴とさせた。のだめ原作の長編化の構想自体、作者にとってはもしかしたら不幸だったのかもしれないなあというのが、僕の現時点での結論。(短編的なつくりに戻ってきた原作エピローグの第24巻は普通に面白く、面白うてやがて少し無念。)

月9時代とは異なり、独自演出をやや弱め、だいたい原作通りに作り込まれた今作。それに対してプロットに関する文句を言っても実に詮ないので、思ったこと・同行者と話し合ったことを箇条書きにて。

■3年も経つとみんな顔が変わる。瑛太と小出君はそろそろきつさが漂うね。。
■ヤドヴィは蒼井優がカツラ+カラコンでやればよかった。
■ラヴェルの協奏曲祭りの予感。のだめのイメージCGもいい。
■のだめは伴奏もソロパートも含めて、無理やり全部ピアノで再現していたが、あれはクラヲタ的にはニヤけるポイントだよねえ。あのゴーストプレイヤーもランランなんだろうか…聴いてみたいぜ…。
■山田優の弾いてなさが、ぐるり一周してRuiっぽい。逆に樹里のだめや水川清良はすっかり堂に入っているということがわかる。
■そこ、第1楽章じゃね?
■あれって《ファウスト交響曲》なのか。
■玉木千秋は指揮がずいぶん上手くなった。すごい。
■ベートーヴェンのop.110は名曲すぎる。原作でこれが選曲されたときには非常に驚いたけれども、実写になって流れてくると、戦慄を覚えるくらい。
■少しも変わらず怪しい竹中シュトレーゼマンにも戦慄。
■モーツァルトの2台ピアノはちゃんと暴走してましたね。恐怖の多重ランラン。
■結論としては、地上波お正月スペシャル、とかでもよかった気もする。

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今調べたら、2005年の過去ログで、当時第11巻まで出ていたのだめのことを取り上げてました(恥ずかしいのでリンクは張りません)。この5年ですっかり国民的ヒット作に祭り上げられたのが、なんだか夢のような。知る人ぞ知る秀逸クラ漫画のままであったら、それはそれでよかったのかもしれないな。
by Sonnenfleck | 2010-05-09 08:55 | 演奏会聴き語り

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c0060659_6273865.jpg【EMI/5672612】
<ショパン>
●Pf協奏曲第1番ホ短調 op.11
●Pf協奏曲第2番ヘ短調 op.21
→サンソン・フランソワ(Pf)
⇒ルイ・フレモー/モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団

『のだめカンタービレ』第22巻、ストーリーの大事な山場で延々と描写されるホ短調の協奏曲。諸君見たまえ!こんなタイミングでこんなエントリをUPするなんて、まるでのだめファンの鑑のようではないか!(棒読み)
いや、正直に言うと、マンガのコマからショパンの協奏曲を思い浮かべられなかったのが悔しいという、いかにもヲタ的な汚れた理由から出発している行動なのですが。

このCDを取り出して聴くのはそれこそ7-8年ぶりではないかと思われる。
4月に購入したフランソワのドビュッシーは、以来おサルのように何度も聴いていて、その徹底的なフォルム重視に強烈な匂いを嗅いでいます(「フォルム重視」というとクラヲタ語彙的にはバックハウスのベートーヴェンみたいなものが頭に浮びますが、ここでのフランソワの「フォルム重視」は、「縦方向よりも横方向に気を配る」というくらいの意味で使っています)。とにかく自分がドビュッシーの《前奏曲集》の軸にしていたモニク・アースの、質朴なキルト地のようにモクモクとした和音感とはあんまりにも違っているので、大変なショックです。

その、言ってみればy軸が必要性を失くすくらいx軸を極度に鋭敏化させることによって音楽を構築するようなフランソワが、ショパンを弾いている。
これまで僕はショパンを避けてきたから、この演奏がショパン勢力図の中でどんな位置にあるのか判断ができないんだけれども、どうやらそうしたフランソワ流はここでも生きていて、かなり大胆なアゴーギクでショパンのスコアを責め苛んでいるような気がします。気がします、くらいしか書けないが、第1協奏曲の第2楽章のタッチなどはショパンシロートが聴いても天才的に美しいなあと思わせるのです。それから、モンテカルロ・オペラのオケの奇妙に艶やかな音色も今や楽しいポイント。
by Sonnenfleck | 2009-08-21 06:31 | パンケーキ(19)

早すぎたんだ

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途中に休載が入ったので、とーっても久しぶりな感じののだめ新刊。羽田空港の丸善で買ったです。

シュトレーゼマンとショパンの協奏曲で共演し、衝撃的なデビューを飾るのだめ。しかし 第21巻での予想通り、オクレール先生が守り育ててきた才能は崩壊し、メフィストフェレスに魂を喰われたのだめはまたも音楽と向き合うのをやめてしまう。救いのグレートヒェンをも拒絶するのだめ、そして萌えキャラと化した千秋の末路やいかに。―

抜き差しならぬスケルツォのように、ストーリーは大きく動きます。
シュトレーゼマンがオクレール先生にたしなめられてシュンとしてしまう展開にはかなり失望しましたが(悪魔なんだからそんなのも見通した上でのことだったのでは…)、ともあれ、この作品はそろそろ幕引きを視野に入れるべきと考える向きにとっては、ひとつのターニングポイントとして大切な巻になりそうです。

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今回、50ページに及ぶショパンの協奏曲の描写が実に見事だと思いました。二ノ宮センセのフィルターを通して音楽が逆流してくるような。。ドン・ジョヴァンニ序曲→ショパン→ブラ4と、プログラミングもナイス。
のだめのショパンは、どうなんだろう。コルトーみたいな演奏をイメージすればいいのか。

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で、「腐ってやがる」なタコ娘を従えるのがエリーゼ皇女殿下だ。


by Sonnenfleck | 2009-08-14 09:50 | 晴読雨読

【アニメ】のだめカンタービレ 巴里編 第6話

c0060659_6345223.jpg【2008年11月20日(木) 東海テレビ(予定)

パリ編第6話は、原作のLesson72(マルレ・オケ常任の知らせ)Lesson73(マルレ・オケ定期…)Lesson74(Rui強襲)そしてLesson75(トヨタ・ニッサン君、代振り決定)の途中まで。

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のだめ+黒木君+デュボワ(バソン吹き)のプーランク《ピアノ、オーボエ、バソンのための三重奏曲》は鮮やかに省略されつつも、原作準拠のままガンガン進んでゆきます。このハイスピードにももう慣れたわい。千秋が変装した「トヨタ・ニッサン君」は使われないかなあと思いきや、案外許してくれるんだねえ。

ジェームズ・デプリースト
が音楽監督に就任することになっているルー・マルレ・オーケストラ。
通称マルレ・オケ、指揮者コンクールに優勝した千秋が初めて指揮を任されることになったパリのオケです。原作をご存じない方のために説明しますと、彼の推薦で千秋はマルレ・オケの常任指揮者に就任することが決定した、ということになってるんですよ。
原作が書かれたのは04-05シーズンの東京なので、都響のシェフが内定していたデプリーストへの期待感が滲み出ていますね。あと数年遅ければインバルが出てきたかもしれない。。原作どおり「オレゴン響を育て上げるなど」というセリフが入るわりには、都響の名前は一片たりとも出てこないのはやっぱり不思議ですが(都響らしきオケの画は出てきました)。

今週のクラヲタポイント
・千秋によって「大雑把」と評された、マルレ・オケによるリムスキー=コルサコフの《スペイン奇想曲》は、確かに「ちゃんと」縦の線が揃ってなかった。ソロのほうは千秋が言うほど崩れてはいなかったのですが、実際に演奏したゴーストオーケストラの皆さんはけっこう苦労されたんではないだろうか。
by Sonnenfleck | 2008-11-20 06:39 | on the air

【アニメ】のだめカンタービレ 巴里編 第5話

c0060659_6581331.jpg【2008年11月13日(木) 東海テレビ(予定)

パリ編第5話は、原作のLesson69(黒木くん青緑)Lesson70(リュカと教会劇その1)Lesson71(リュカと教会劇その2、ロバ)、そしてLesson72(帰ってこないノエル、千秋とのだめの格闘)の途中まで。ムッシュ長田は千秋父エピソードへの伏線としてここに登場したようだ。

黒木くん
燻し銀(→ピンク)オーボイスト・黒木くんがついに登場。まだアパルトマンの仲間にも出会っていなければ、のちに重要なサブエピソードに発展するターニャとの関係も始まっていないし、ひたすら異国に翻弄される寂しい日本人留学生を体現。。泣いてるし。。
アニメ版の黒木くんはドラマ版ほどの味わいを出せていないんだけど、ストーリーの進み行きおよび声優さんの演技とともにこれからに期待でしょうか。

演出次第
リュカの教会劇のシーンはのだめをよく喋らせたり動かしたり、黒木くんを警戒するリュカの表情を作りこんだりして、原作よりもさらにコミカルな要素を抽出。なかなかよかった。

ノエルに不在ののだめに業を煮やした千秋が「もういい」と言い放ち、喧嘩になるシーン。
いつもの作画よりも2人の動きが鮮やかで、凄まじい格闘シーンに発展するんですが、BGMがバッハの《平均律クラヴィーア曲集》第2巻のハ長調プレリュード(笑) これは笑ってしまった。千秋が命乞いをして仲直りした後にアパルトマンでのだめがこの曲を弾くシーンへとつながるんですが、ここは演出が活きたよい例ですね。第2期は第1期に比べて演出がキレている場面が多く、その面は大いに評価できる。

今週のクラヲタポイント
・バッハの平均律クラヴィーアを本気でBGMに導入してくれたので何も文句はありません。
上で書いた第2巻のハ長調プレリュード、それから原作どおり嬰ヘ短調プレリュード。
by Sonnenfleck | 2008-11-13 06:59 | on the air

【アニメ】のだめカンタービレ 巴里編 第4話

c0060659_6242412.jpg【2008年11月6日(木) 東海テレビ(だったはず)】

パリ編第4話は、原作のLesson65(ホタルのだめ再び)Lesson66(オクレール先生リベンジ+《マ・メール・ロワ》&シベ2)Lesson67(オルセー、手をつなぐ)。どうやらムッシュ長田は出さないらしい。

編集次第
前回・前々回とあまりにも展開を急ぎすぎて、大事にしてほしいエピソードが切り貼りされていくのを無念な思いで見ているしかありませんでしたが、今回は原作3話分詰め込んだにしてはまずまずの出来でした。
ホタルのだめを改善しようと「的外れ」なことをしてしまう千秋、拒絶するのだめ、そこから《マ・メール・ロワ》の〈眠れる森の美女のパヴァーヌ〉と〈美女と野獣の対話〉を使った2人の回復。オクレール先生が弾く《もじゃもじゃ組曲》、のだめが弾くシューベルトのイ短調ソナタ冒頭。ここまでの一連の流れ(と行間)がしっかり映像になっていたのは評価に値します。
映像のカットは、原作のコマ割りをそのまま使った安心バージョン。
…まあ結局われわれクラ好きは、クラが流れてきたら単純に嬉しいのです。マヌケだな(笑)

前回テキトーに流されたユンロンやリュカの造形にも、いちおう気を遣っているようです。
リュカは動いているとかわいらしいなあ。声優さんがいい仕事をしているのかもしれん。

今週のクラヲタポイント
《遠い呼び声の彼方へ!》はカット。史上初の「アニメで武満」は実現しなかった。
・Ruiのジャケットがちゃんと「今風ドイチュ・グラモフォン」デザインになってるのがいい。
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・デプリーストきたー。けどもう都響にはいない。
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by Sonnenfleck | 2008-11-10 06:26 | on the air

【アニメ】のだめカンタービレ 巴里編 第3話

c0060659_6423956.jpg【2008年10月30日(木) 東海テレビ(予定)

パリ編第3話は、原作のLesson61(シュトレーゼマン再訪)Lesson62(ひじきとユンロン)Lesson63(Ruiの登場)、そしてLesson64(のだめとオクレール先生の「ぜんぜんダメー」)
うわー。そりゃ正味20分間に4話分詰め込もうとしたらエピソードはカットせざるを得ないけどさ、、ズタズタに切り貼りされてるですよ。。
巴里編はそういう方向で行くことにするのね。だったらこっちもそのつもりで見るまでだが、原作の丁寧な映像化にこそアニメ版の意義があったのに、これではなあ。

ユンロンの役割
アニメ版のユンロンは、のだめにRuiの演奏ビデオを見せるためだけの装置として働いていました。人間としては造形されなかった。不憫だね(前回のジャンも同じだった)。
のだめと無銭飲食しそうになり、店の親父が歌う《私は町の何でも屋》をピアノで伴奏して自信を回復するあのエピソード、好きだったんだけどな。。カットされちゃった。。

優しくリライトするシュトレーゼマン
シュトレーゼマンの落ち着いた声が好きです。
日本を舞台しているときはそりゃ竹中直人でもよかったけど、パリ編ではシリアスなシーンが一気に増えるし、人間らしい弱さも見せなきゃならないから、渋い声の声優さんを選択したのは大正解と思う。第1期のころの英断であった。
その老巨匠が「ウットリのだめのことを想い」ながら放置している千秋に向かって、「もう拒絶するのはやめなさい、みっともない」と諭す。この部分は原作では指示代名詞が多くて、シュトレーゼマンの吹き出しの中には「そーゆーの もうやめなさいヨ」としか書いておらず、いかようにも解釈できるんですが、監督さんと脚本家さんはそのように読んだようです。
最新の第21巻でシュトレーゼマンはメフィストフェレスになってのだめを誘惑しますが、制作側にそこまで描くつもりがないんであれば、まあいいんじゃないでしょうか。

今週のクラヲタポイント
・千秋不在中ののだめが弾くショパンの夜想曲第8番 変ニ長調 op.27-2
それから、Ruiの演奏ビデオ、およびオクレール先生ののだめ初レッスンで、リストの超絶技巧練習曲第4番 ニ短調《マゼッパ》。ううむ…両方とも原作には出てこないじゃないッスか…。特に後者、原作でRuiが演奏してるのは《鬼火》なのに、どうして変えたのか理解に苦しむ。
・ブラ3のアナリーゼも超!期待外れ。あーあ。
by Sonnenfleck | 2008-10-30 06:43 | on the air

【アニメ】のだめカンタービレ 巴里編 第2話

c0060659_6162139.jpg【2008年10月23日(木) 東海テレビ(予定)

パリ編第2話は、原作のLesson55(プラティニ指揮者コンクールへの旅)Lesson56,57,58(コンクール1次~3次予選)、およびLesson59,60(コンクール本選)(全部やっちゃった!)
途中のエピソードが入れ替えられたりするものの、セリフは原作の吹き出しそのままのものが多いし、コマの中の文字が画面に現れたりして、基本的に原典重視路線は変わらず(紙芝居)、と思ってたんだけど…。

CG指揮者の時代
千秋の《ロンドン》【黒】とジャンの《ウィリアム・テル》序曲【白】がそれぞれ流れる。このアニメでピアノ等の作画に生かされている「実写加工」が指揮にも適用されたのかどうか、、一気に流麗になりすぎて笑ってしまった。ジャンのヘコヘコした動きに萌え(笑)
2次予選の「間違い探し」ドヴォ8って…間違い探しVer. ?わからん。

3次予選はジャンが《ティル・オイレンシュピーゲル》、千秋も同じ。で、千秋はまた「人間性」のところでやらかすんですが、このへんは急ぎすぎちゃって面白くない。

「ハイドンで試されるのは光栄である」という部分がなかったのはクラヲタとしては悲しいし、そうでなくても作劇上せめてジャンの人となりを形成するくだりはあってもよかったはず。コンクールの話はもっとじっくり取り組むべき素材なんだけどなあ。監督さんが第1期と変わったらしいという情報を見つけたんだけれども、こういうところに姿勢の違いが現れつつあるのかねえ。

片平!!
そんな中でひとり気を吐く片平元(30)のエピソード。彼のジャンプ式《ルスランとリュドミラ》序曲はアニメでもやっぱり面白いですね。ドラマ版はアリキリ石井の怪演にブラヴォだったけども、アニメ版では動きそのものが重力から自由で素晴らしい。

D
いい演出。しかし着実にエンタメ化しつつある。

今週のクラヲタポイント
・そんなわけで、《舞踏組曲》もラロもチャイコフスキーも、本選の様子は根こそぎカット。
・これはやっちゃったっぽいですね。ハイドンがDOOON。↓
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【アニメ】のだめカンタービレ 巴里編 第1話
by Sonnenfleck | 2008-10-23 06:44 | on the air

【アニメ】のだめカンタービレ 巴里編 第1話

c0060659_6512854.jpg【2008年10月16日(木) 東海テレビ(予定)

またこれを見続けるのかい?1クール?
でも一人くらいはクラヲタが感想文書いてたっていいですよね。マニアな選曲はどうかそのままで。。そんなわけでパリ編第1話は、原作のLesson53(パリ到着)Lesson54(のだめのフランス語習得)

導入。
アバンタイトル部分で千秋とのだめのパリ到着シーンを描き、まずはBGMに《エロイカ》第1楽章…って《オテロ》@バスティーユのシーンが端っからカットされてしまったので一抹の不安。でもアパルトマンでのだめがちゃんと《道化師の朝の歌》を弾き始めたのでとりあえずは安心か(ここでたとえばペトルーシュカだったら、もう「原作準拠」はダメだなと思った)。
フランクもターニャもユンロンもイメージどおりの声。「プリごろ太」フランス語版も可笑しい。

オケの作画が!!
Bパートでヴィエラ先生のベト7第4楽章を聴くシーンになるのですが(《オテロ》は作画が大変だったからこっちに化けたのかもしれない)、オケメンたちの、というかボウイングの作画が第1期のころに比べて劇的に改善されています。CG処理されたであろうその右手は寸分の狂いなく音程を当て、左手の揃い方はまるでアンドロイドのように、、、、ってこれでは絶頂期のレニングラード・フィルではないか(笑)
でも、最後の和音が消えてオケメンたちが腕を下ろすタイミングがバラバラだったのは、細かいけれども実によく作りこまれている。感心した。

今週のクラヲタポイント
・ヴィエラ先生が指揮するオケ、個人個人は良作画だったけど、俯瞰した絵はビミョー。。あんなに密集してたら弓で隣の人刺しちゃうよ。
・《道化師の朝の歌》は、のだめらしい変なアクセントがいっぱい付いた演奏。でもフランクのセリフは「ラヴェルの《鏡》…」だから、別に道化師じゃなくてもいいんですよねこれ。あるいはコマの外で全曲弾いていたのかのだめ(パワフル)。
by Sonnenfleck | 2008-10-16 06:54 | on the air

悪魔的展開部

c0060659_6233710.jpgそうかそうか。そうきたか。
第20巻の感想文で「ついにこの第20巻で巨大な展開部に突入したのではないか」と書きましたが、第21巻ではいよいよ胸苦しいような展開が始まります。。以下ネタバレ。

Ruiと千秋によってラヴェルの協奏曲を演奏されてしまったのだめ。音楽で獲得できなければ生物的法律的に獲得してしまえと言わんばかりに、いきなり千秋へ結婚を迫るわけですが、その「逃げ」を見通していた千秋はヒラリとかわす。
そこへ現れたシュトレーゼマン=メフィストフェレスが、のだめ=ファウストのピアノにすっかり魅了されてしまって、ファウストを誘惑するわけです。汝の伴侶となろう、ってね。魔方陣の中からのだめに手を差し出すシュトレーゼマンの歪んだ表情、いいなあ。多くのレヴューではシュトレーゼマンの聴力が失われてきていることへの「泣きました」的コメントが目立ちますが、むしろ音楽に対するシュトレーゼマンの欲望が巧妙なタッチで描かれている点に感銘を受けました。しぼんでいた欲望がにわかに立ち上がる様子に、波乱の予感。

次巻、シュトレーゼマンによって禁断の薬を与えられるのだめ、オクレール先生が慎重に慎重を重ねて育ててきた才能は、急激な伸張を経験することで脆くも崩れ去ってしまうのか?そして千秋=グレートヒェンの構図は実現されるのか?BGMには、どろどろした緊張を孕んだシューマンの《ファウストからの情景》序曲を、クレンペラー/ニュー・フィルハーモニア管で。

<第21巻のクラヲタポイント>
・ヴィエラ先生が振っているオペラは、本命:グノー、対向:ボーイト、大穴:ブゾーニ。
・ってのと《二人でお茶を》、黛の《舞楽》くらいしかないなあ。本筋が動き始めると。

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昨日の名フィル名曲シリーズ面白かったなあ。感想文は明日くらいに。
by Sonnenfleck | 2008-09-01 06:29 | 晴読雨読