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夏から秋にかける音楽的予定たち

チケット購入済みのもの。このほかも気分とひまに応じて。

◆08月07日(日) 14:00@紀尾井ホール
 「絆」東京藝大附高卒業生男性5人によるPIANO CONCERT
◆08月22日(月) 19:00@サントリーホール
 「サントリーサマフェス2011」映像×音楽(管弦楽)
◆08月27日(土) 16:00@サントリーホール小ホール
 「サントリーサマフェス2011」無声映画『瀧の白糸』溝口健二×望月京
◆08月27日(土) 19:00@サントリーホール小ホール
 「サントリーサマフェス2011」映像×音楽(室内楽)
◆09月04日(日) 14:00@東京オペラシティ
 トゥルコヴィチ/都響「作曲家の肖像《モーツァルト》」
◆09月09日(金) 19:00@日本福音ルーテル東京教会
 「Georg Philipp Telemann Ⅴ」
◆09月10日(土) 18:00@NHKホール
 ブロムシュテット/N響《新世界から》など
◆09月18日(日) 18:00@TOHOシネマズみゆき座
 『アマデウス』ディレクターズ・カット版

◆09月23日(金) 13:00@近江楽堂
 アンサンブル・ディアマンテ「織り込まれた宝石」
◆09月23日(金) 18:00@白寿ホール
 大井浩明POC♯6「クセナキス歿後10周年・全鍵盤作品演奏会」
◆10月15日(土) 14:00@サントリーホール
 メッツマッハー/新日フィル|アイヴズ+ショスタコーヴィチ
◆10月15日(土) 18:00@NHKホール
 プレヴィン/N響《ドイツ・レクイエム》
◆10月22日(土) 15:00@NHKホール
 プレヴィン/N響《トゥーランガリラ交響曲》
◆11月11日(金) 19:00@NHKホール
 コウト/N響《大地の歌》など
◆11月13日(日) 15:00@所沢ミューズ
 アリーナ・イブラギモヴァ→バッハ
◆11月20日(日) 15:00@トッパンホール
 〈ル・プロジェ エマール 2〉コラージュ─モンタージュ 2011
◆01月14日(土) 15:00@三鷹芸術文化センター
 フライブルク・バロック・オーケストラ→管組尽くし
◆02月26日(日) 13:00@浜離宮朝日ホール
 メルニコフ→ショスタコーヴィチ《24の前奏曲とフーガ》全曲

+ + +

すでに毎夏の東京ではちょっとした呼び物である、藝大高校OB5人のピアノユニット「絆」の公演が今週末に迫っています。
毎年テーマがあって、ちょいマニアックな選曲に胸躍る感じでしたが、今回は特にテーマを持たせずに、東日本大震災犠牲者への祈りを音楽で表す由。

●モーツァルト/リスト:《レクイエム》より
●リスト:ハンガリー狂詩曲第2番嬰ハ短調 S.244
●シューマン:《森の情景》op.82
●ベートーヴェン:Pfソナタ第32番ハ短調 op.111
●バーバー:Pfソナタ変ホ短調 op.26
●スクリャービン:Pfソナタ第3番嬰ヘ短調 op.23

といったふうに各人の勝負曲が並ぶ中で、当ブログにて勝手に応援中の佐藤卓史は、ベートーヴェンの32番を持ってきてます。本人に聞いたところでは当日券もありそうということなので、真夏にいつも不足する「硬派なクラシック」をお求めの方はぜひお運びください。チケ代も安いし!
by Sonnenfleck | 2011-08-03 22:45 | 日記

今年はこんなの聴きましたランキング'09<コンサート編>(追記)

今年もやらなかんなあ。
2005年はモスクワ室内歌劇場のショスタコーヴィチ《鼻》、2006年はアーノンクール/CMWの《メサイア》、2007年は>BCJの《ロ短調ミサ》、2008年はパリ国立オペラ 《トリスタンとイゾルデ》が1位でした。どうすかね今年は。

10位 ◆新国立劇場オペラ研修所公演 《カルメル会修道女の対話》(3月)
→ずらりスター揃い踏み、の公演だったら、きっとこんなに素晴らしくはなかった。

9位 ◆ブリュッヘン/新日フィル ハイドン・プロジェクト 《天地創造》(2月)
→光あれ!

8位 ◆[カルミナ・ウィークエンド]第4日:The Challengers(9月)
→超インテリバルトーク+ジミヘンの20世紀。

7位 ◆ラザレフ/日フィル 第614回東京定期演奏会(11月)
→むしろギャップ萌え。

6位 ◆ハーディング/新日フィル 第442回定期演奏会@すみだ(3月)
→ようやくハーディングの凄さに気がつく《幻想交響曲》。

5位 ◆ボストリッジ+ビケット/東響 名曲全集第51回(11月)
→ヘンデル×ボストリッジの250年越しラヴ。

4位 ◆トゥルノフスキー/群響@地方都市オーケストラ・フェスティヴァル(3月)
→ようやくトゥルノフスキーの凄さに気がつく《海》。

3位 ◆東京二期会―R. シュトラウス《カプリッチョ》(11月)
→心にしまっておきたいシュトラウス。

2位 ◆ミンコフスキ/ルーヴル宮音楽隊(ラモー&モーツァルト)(11月)
→いまだ感想文提出ならず。ラモヲタの計測器は針が振り切れてしまった。

1位 ◆【LFJ】スキップ・センペ(ルイ・クープランほか)(5月)
→ルイ・クープランの、あの空気は何だったか?

以下選外ながら心に残ったもの。
ハイティンク/シカゴ交響楽団@横浜みなとみらいホール(1月)
カンブルラン/読売日響 みなとみらいホリデー名曲コンサート(4月)
ヴィラ=ロボス没後50年記念 ブラジル風バッハ全曲演奏会(8月)
ゲルネ+エマール[ベルク→シューマン]@東京オペラシティ(10月)
新国立劇場《ヴォツェック》(11月)
ハノーファーの風 佐藤卓史×矢島愛子@武蔵ホール(11月)
小林道夫《ゴルトベルク変奏曲》@東京文化会館(12月)


・2009年は感想文が書けてないコンサートが多いす。
・東京の西側でも休日に室内楽が聴きたいのです。がんばれ所沢がんばれ。
・今年のLFJはショパンなので、聴きに行くのは数公演に絞ると思う。
by Sonnenfleck | 2010-01-04 12:45 | 演奏会聴き語り

今年はこんなの聴きましたランキング'09<コンサート編>

10位 ◆新国立劇場オペラ研修所公演 《カルメル会修道女の対話》(3月)
9位 ◆ブリュッヘン/新日フィル ハイドン・プロジェクト 《天地創造》(2月)
8位 ◆[カルミナ・ウィークエンド]第4日:The Challengers(9月)
7位 ◆ラザレフ/日フィル 第614回東京定期演奏会(11月)
6位 ◆ハーディング/新日フィル 第442回定期演奏会@すみだ(3月)
5位 ◆ボストリッジ+ビケット/東響 名曲全集第51回(11月)
4位 ◆トゥルノフスキー/群響@地方都市オーケストラ・フェスティヴァル(3月)
3位 ◆東京二期会―R. シュトラウス《カプリッチョ》(11月)
2位 ◆ミンコフスキ/ルーヴル宮音楽隊(ラモー&モーツァルト)(11月)
1位 ◆【LFJ】スキップ・センペ(ルイ・クープランほか)(5月)

以下選外ながら心に残ったもの。
ハイティンク/シカゴ交響楽団@横浜みなとみらいホール
カンブルラン/読売日響 みなとみらいホリデー名曲コンサート
ゲルネ+エマール[ベルク→シューマン]@東京オペラシティ
新国立劇場《ヴォツェック》
小林道夫《ゴルトベルク変奏曲》@東京文化会館


追記しました(1/4)。
by Sonnenfleck | 2009-12-29 14:36 | 演奏会聴き語り

11月の予定

■11月 5日(木) ミンコフスキ/ルーヴル宮音楽隊@オペラシティ
 □11月14日(土) 佐藤卓史 タワレコ渋谷インストアライヴ(行ければ)
■11月21日(土) 新国立劇場《ヴォツェック》
■11月22日(日) 東京二期会《カプリッチョ》
■11月28日(土) ロジェストヴェンスキー/読売日響 第116回芸劇マチネー
■11月28日(土) ハノーファーの風 佐藤卓史×矢島愛子@武蔵ホール
■11月29日(日) ボストリッジ+ビケット/東響 川崎名曲全集
by Sonnenfleck | 2009-11-03 10:12 | 日記

9月の振り返りと10月の予定

■9月 5日(土) アントネッロ:バルトロメオ・デ・セルマ作品集@近江楽堂
■9月 9日(水) ホグウッド/N響 第1652回定期公演Bプロ
■9月11日(金) ロイヤル・オペラ・ハウス《兵士の物語》@新国立劇場
■9月20日(日) ホグウッド/N響 第1653回定期公演Aプロ
■9月21日(月) クララ・シューマン 愛の協奏曲
■9月23日(水) スクロヴァチェフスキ/読売日響 芸劇マチネー
■9月26日(土) ホグウッド/N響 第1654回定期公演Cプロ
■9月27日(日) ジャン=ギアン・ケラス 無伴奏チェロ組曲選集@ミューズ所沢

+ + +

■10月3日(土) 古典四重奏団 ショスタコーヴィチ・ツィクルスvol.2-1
■10月10日(土) 東京二期会+読響 《蝶々夫人》
■10月11日(日) ゲルネ+エマール
■10月12日(月) 横浜バロックアンサンブル 第3回室内楽コンサート
■10月17日(土) ふて寝
■10月23日(金) ピーター・ウィスペルウェイ 無伴奏チェロリサイタル
■10月24日(土) ラザレフ/日フィル 第614回東京定期演奏会
by Sonnenfleck | 2009-10-01 06:32 | 日記

誰かがいつも君を見ている

c0060659_658696.jpg僕が出かけるコンサートにおいて、物凄い高確率でお見かけする方がいます。
その方が発見しやすい容貌をされているというのもあると思うんだけど、それにしてもよくお会いします。先方の興味の対象や趣味が僕と完全に一致しているか、もしくは先方がすべての公演に足を運ぶウルトラコンサートゴアーなのか、それはわからない。ただ、そもそもこのブログを書き始める以前からたびたび遭遇していたし、東京から名古屋に移って、名古屋以西の注目公演でも何度か見かけたし、直近ではハイティンク/シカゴ響とブリュッヘン/新日フィルで2週連続のニアミスになってしまった。席が近いことも多い。

今回はさらに、《天地創造》を聴いたあと新宿のディスクユニオンに立ち寄ったのですが、そこでもバッタリやってしまった。行動パターンまで一緒だ。なんということだ。
でも一度も声を掛けたことはありません。むこうがこちらを認識していない可能性も十分にあって、「よくお会いしますね!」というコメントが謎な雰囲気になってしまうかもしれない。

案外、この文章を読んでいただいているあなたかもしれませんね。狭い世界ですもの。
いつか言葉を交わすことはありますか。
by Sonnenfleck | 2009-02-10 06:59 | 日記

今年はこんなの聴きましたランキング'08<コンサート編>

寝込んでる間に師走も残りわずか。今年もやりましょう。
2008年は51件のコンサートに出かけています。昨年に続きLFJで水増しされているので、その一晩を(あるいは夕方を)音楽に費やした日数という意味ではもう少し減るかも。
2005年はモスクワ室内歌劇場のショスタコーヴィチ《鼻》、2006年はアーノンクール/CMWの《メサイア》、2007年はBCJの《ロ短調ミサ》が1位でしたが、果たして今年は!

10位 ◆ニケ/ル・コンセール・スピリテュエル@名古屋(10月)
→体験することに意義がある。

9位 ◆沼尻竜典オペラセレクション VOL.2 《サロメ》@びわ湖ホール(10月)
→〈7つのヴェールの踊り〉のグロテスクに敬意を表して。

8位 ◆新国立劇場 《軍人たち》 初日(5月)
→赤い色と黒い色と轟音が脳裏に焼きつく。

7位 ◆クス弦楽四重奏団@名古屋(7月)
→弦楽四重奏にカビが生えているなんて誰が言ったの?

6位 ◆【LFJ】トリオ・ショーソンのD929(5月)
→クールなメガネ男子たち。

5位 ◆ブロムシュテット/N響の《グレート》@名古屋(1月)
→あの快速にハートを奪われてしまった。

4位 ◆名古屋フィル 第343回定演(1月)→尾高氏のデュリュフレ《レクイエム》
→1月に聴いた時点で「ランキング入り確定」だった演奏会。

3位 ◆イェルク・デームス Pfリサイタル@宗次ホール(11月)
→あのシューベルトとフランクは忘れようにも忘れられない。

2位 ◆驚くべき、驚くべきシュトライヒャー@宗次ホール(10月)
→心の底からメンデルスゾーンを味わった。

1位 ◆パリ国立オペラ 《トリスタンとイゾルデ》その1その2(7月)
→生きているうちにこれを上回るトリスタン体験ができるだろうか?

以下選外ながら印象に残ったもの。
フェルトホーヴェン/オランダ・バッハ協会 《ヨハネ受難曲》@長久手(2月)
コーリャ・ブラッハー Vnリサイタル@しらかわホール(3月)
A High Time with Lute Music 5(4月)
名古屋フィル 第346回定演(4月)→<ツァラトゥストラ1>
【LFJ】シャニ・ディリュカ@みつを(5月)
【LFJ】久保田巧+佐藤卓史(5月)
ABQ Farewell Tour 名古屋公演(5月)
びわ湖の夏・オペラ・ビエンナーレ 《フィガロの結婚》(7月)
名古屋フィル 第13回市民会館名曲シリーズ(8月)→フィッシャー親方の《運命》
大井浩明 Beethovenfries 第六回公演@京都文化博物館(10月)
下野/名フィル+名古屋市民コーラス メンデルスゾーン《聖パウロ》(11月)


今年はワーグナー、メンデルスゾーンと、ドイツ・ロマン派に対して素直に心から打ち解けることができた元年、だったかもしれません。それから、このホールに関しては色々と書いたけれど、宗次ホールが自分のホームグラウンドになりかけていただけに、このタイミングで名古屋を離れなくてはならなかったのが悔しい。これからも良質な企画を提供し続けてください。ココイチの看板を見るたびに思い出すことにします。

来年もいい出会いがありますように!
by Sonnenfleck | 2008-12-24 06:51 | 演奏会聴き語り

今年はこんなの聴きましたランキング'07<コンサート編>

忘年会も終わったし、そろそろシメなきゃならんでありましょう。
今数えたら2007年は34回のコンサートに出かけています。ただしラフォルジュルネの公演で水増ししてるので、数自体は例年に比べてかなり減少してますねえ。。2005年はモスクワ室内歌劇場のショスタコーヴィチ《鼻》、2006年はアーノンクール/CMWの《メサイア》が1位をさらっていきましたが、果たして今年は!

10位■ブリュッヘン/新日本フィル トリフォニー・シリーズ(1月)
→結局どのように捉えたらよかったのか、今でもわからない。

9位■武本京子ロマンティック室内楽 第2回「ピアノ五重奏の魅力」(9月)
→シューマンよかったッス。

8位■【LFJ】ダニエル・ロイスのストラヴィンスキー《結婚》(5月)
→メタリック。

7位■バッハ・コレギウム・ジャパン《エジプトのイスラエル人》@初台(11月)
→カエル。

6位■名古屋フィル 第333回定演(2月)
→沼尻氏のマラ6。名フィルの底力を聴いた。

5位■ヤンソンス/バイエルン放送交響楽団@豊田(11月)
→贅沢したーという印象だけが核として残っているのが徐々に判明してきました(12月)。

4位■ドホナーニ/北ドイツ放送交響楽団@名古屋(5月)
→ドホナーニ先生最高。

3位■バッハ・コレギウム・ジャパン《ヨハネ受難曲》@名古屋(4月)
→ヨハネの烈しさをまざまざと見せつけられました。および浦野さん萌え。

2位■「武満徹を聴く、武満徹をうたう」コンサート その1その2(1月)
→武満のエッセンスを煮詰めた、最高に素晴らしい2時間だったと思う。本当に。

1位■バッハ・コレギウム・ジャパン《ロ短調ミサ》@名古屋(10月)
→BCJ的にはこれでもまだ通過点にすぎないんじゃないかと思われます。

以下選外ながら印象に残ったもの。
アファナシエフ Pfリサイタル(12月)
有田正広 レクチャーコンサート@宗次ホール(7月)
名古屋フィル 第337回定演(6月)
【LFJ】アントニア・コントレラスのファリャ(5月)
【LFJ】カルテット・ヴェーネレのバルトーク公開レッスン(5月)
名古屋フィル 第335回定演(4月)
グリーン・エコー第50回演奏会 《ミサ・ソレムニス》(3月)


今年は、行けて満足な公演よりも行けなくて悔しかった公演のほうが強い印象を残していて、そういう意味ではランキングに負のオーラが漂っている気がせんでもないですが。。《モーゼとアロン》とか、目白のガッティとか、日比谷のショスタコとかね。。

さてさて来年は名フィルの大爆発元年として長い間記憶される一年となるでしょう。日本のプロオケの中では間違いなく、最も前衛的でぶっ飛んだプログラムが組まれていると思う。発表当時「未定」だった08年5月定期のトロンボーン協奏曲が、ロータとマルタンの2本立てにパワーアップしましたし。皆勤狙いますよう。
by Sonnenfleck | 2007-12-22 09:15 | 演奏会聴き語り

*AK* the piano duo concert 003@電気文化会館

c0060659_781046.jpg【2007年10月23日(火)19:00~ 電気文化会館】
●ムソルグスキー:《禿山の一夜》(1台4手 ※+)
●メトネル:《忘れられた調べ》第2集 op.39~ ※
  〈春〉、〈朝の歌〉、〈悲劇的ソナタ〉
●グリンカ/バラキレフ:《ひばり》 +
●プロコフィエフ:《4つの小品》op.4~ +
  〈絶望〉、〈悪魔的暗示〉
●ストラヴィンスキー:《春の祭典》(2台4手 ※+)
  ○アンコール ラフマニノフ:《ヴォカリーズ》(2台4手 ※+)
⇒愛知とし子(Pf※)&加藤希央(Pf+)


禍々しいロシア風味もさることながら、チラシのデザインに惚れた。ジャケ買い。
結果的に内容もよくて、平日の夜に無理をして出かけた甲斐のあるコンサートでした。

2人のきれいなお姉様方の入場、、華やいだ空気、、をどん底に突き落とす、どんより不吉な《禿山...》でスタート。ぐーねぐねととぐろを巻いたような妖しい表情が付き、きれいにまとまっちゃうのかなという先入観は思いっきり覆されて、最後の鐘まで一気呵成に聴かせる。
2人とも「ピアノっぽさ・楽音ぽさ」への拘りを見事に捨て去っており、ピアノの文脈では突拍子もないであろう(たとえば打楽器のような)音を遠慮なく投げつけてくるので、まるでオケを聴いているようでした。これはお世辞抜きです。

いっぽう、愛知さんソロのメトネルではそれが裏目に出たのかなあ。。
〈朝〉なんかはもっと素直にロマンティックに歌っちゃえばいいのに…という瞬間が多かったし(ペダル離してスンドメ!にがっかりすること多数)、逆に〈悲劇的ソナタ〉はちょっとヒステリックにぶっ叩きすぎではないかと思われました。この辺は単に好みの問題かもしれない。

加藤さんのソロで聴くグリンカとプロコフィエフ、この方は怜悧な感じがする鋭い音の持ち主で、それに適合する作品をうまく持ってきたなあという感じ。プロコの〈悪魔的暗示〉はいかにもの選曲で、楽音らしさを捨てた強烈な打鍵にたじろぎます。。

で、《春の祭典》ですけれども。
4手版編曲というとファジル・サイの売れに売れまくった録音が思い浮かびますが、あれがサイ・フィルタを通った異形のハルサイだったことに本日改めて思い至りました。
当夜の*AK* the piano duoの演奏は実に「正統的」というか、オケのスコアを十分に連想させる丁寧な演奏で、感心することしきり(プログラムによれば、当夜の使用楽譜は、作曲者とニコラス・レーリヒによる1台4手編曲版を、さらに*AK* the piano duoが2台4手版に編曲したものらしい。ストラヴィンスキー・マラソンからすると、作曲者にとってどの部分がどれだけ重要だったかが想像できる貴重な時間でした。)

それにしても面白いくらいオケの楽器が目の前に浮かぶんですよ。これはスコアに完璧に目を通していないと絶対に表現できない味だろうし、ピアノだけ聴いてピアノだけ弾いていては到達不可能な地点だと思う。厖大な音が飛び交う〈大地の踊り〉や〈生贄の踊り〉はさすがに指20本でも足りないかなという限界が見え隠れしたけれど、弦のフラジオ、Tpの咆哮、Fgのつぶやき、「芯のある」休符、どれも丁寧に移植されていて非常に好感を持ったです。〈生贄の踊り〉のブレスは物凄い迫力だったなあ。
by Sonnenfleck | 2007-10-24 07:11 | 演奏会聴き語り

名フィル始まりすぎてナントカ

ピースうさぎさん経由→蔵吉さん情報。
名古屋フィルの08-09シーズンが、もう、そりゃもう、凄いことになってるんですわ。
公式サイトから転載しちゃっていいでしょうか。。「宣伝」なので大目に見てくださいまし>事務局サマ。個人的には赤字の作品に大注目。

+ + +

第346回<ツァラトゥストラ―答えのない質問>(4/18-19、マックス・ポンマー)
・アイヴズ:《答えのない質問》
・ハイドン:交響曲第22番変ホ長調 Hob.I-22 《哲学者》
・B. A. ツィンマーマン:Tp協奏曲《誰も知らない私の悩み》
・R. シュトラウス:《ツァラトゥストラかく語りき》

第347回<世界の背後を語る者について>(5/16-17、金聖響)
・ハイドン:《天地創造》Hob.XXI-2より第1曲「混沌」
・ケクラン:管弦楽のための夜想曲『星降る天穹に向かって』 op.129
・作曲者未定:Tb協奏曲
・シベリウス:交響曲第5番変ホ長調 op.82

第348回<大いなる憧れについて>(6/6-7、マイケル・クリスティ)
・ワーグナー:《パルジファル》第1幕前奏曲
・デュティユー:Vn協奏曲《夢の木》
・ブルックナー:交響曲第9番ニ短調

第349回<喜びと情熱について>(7/4-5、ティエリー・フィッシャー)
・ホリガー:《トーンシェルベン》
・ラフマニノフ:Pf協奏曲第3番ニ短調 op.30
・ベルリオーズ:《幻想交響曲》 op.14

第350回<学問について>(9/5-6、ティエリー・フィッシャー)
・メシアン:《キリストの昇天》
・武満:《ファンタズマ/カントス》
・ラヴェル:《ダフニスとクロエ》全曲


第351回<墓の歌>(10/17-18、マーティン・ブラビンス)
・ベルリオーズ:カンタータ《クレオパトラの死》
・ハイドン:交響曲第45番嬰ヘ短調 Hob.I-45 《告別》
・アデス:《…されどすべてはよしとなり》
・バルトーク:管弦楽のための協奏曲 Sz.116

第352回<舞踏の歌>(11/14-15、大友直人)
・ハチャトゥリャーン:《ガヤネー》抜粋
・ルーセル:《バッカスとアリアーヌ》第2組曲
・ショスタコーヴィチ:バレエ組曲第1番
・ラヴェル:《シェエラザード》

・同:《ボレロ》

第353回<夜のさすらい人の歌>(12/19-20、下野竜也)
・アダムズ:《ショート・ライド・イン・ア・ファスト・マシーン》
・フォーレ:Pfと管弦楽のためのバラード嬰ヘ長調 op.19
・シューベルト/リスト:幻想曲ハ長調《さすらい人》
・ベートーヴェン:劇音楽《エグモント》 op.84 全曲


第354回<快癒に向う者>(1/16-17、キンボー・イシイ=エトウ)
・ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番イ短調 op.132~第3楽章(弦楽合奏版)
・レスピーギ:アダージョと変奏
・チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲 op.33
・ブラームス/シェーンベルク:Pf四重奏曲第1番ト短調 op.25

第355回<終わりのない質問>(2/20-21、ティエリー・フィッシャー)
・シューベルト:交響曲第7番ロ短調 D759 《未完成》
・藤倉大:Pf協奏曲(委嘱新作日本初演/フィルハーモニア管との共同委嘱)
・マーラー:交響曲第1番ニ長調《巨人》

第356回<花火>(3/27-28、指揮者未定)
・ストラヴィンスキー:幻想曲《花火》 op.4
・プロコフィエフ:交響的協奏曲ホ短調 op.125
・グラズノフ:交響曲第5番変ロ長調 op.55

+ + +

萌えポイントを的確に押されてしまいました。もう理性が働かないよ。

ベルリオーズ→フォーレ→ケクラン、ラヴェル⇔ルーセル、そしてメシアン、デュティユー。ドビュッシーがないのは何やら意図を感じますが、それでもフランス近代の骨子がぱらぱらと散らばって埋まっていますね。藤倉大の新作委嘱もすげー。
それにしてもフィッシャー政権一年目から飛ばしすぎです。なにしろモーツァルト、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、シューマン、ブラームス、チャイコフスキー、ドヴォルザークの交響曲がひとつもない。ロマン派好きには死亡宣告。いやー大変ですねー(他人事)

とか言っていると来シーズンは保守反動でブラームスとチャイコフスキーだらけに、、なったりしないくらい、このシーズンで名古屋の聴衆の保守性が打開されることを望むだけです。で、「難しい音楽は名フィルだけでえーがね」とかいうふうに名古屋の他のコンサートマネジメントも開き直ったりはしないでほしい。試されてるのは聴衆だけじゃないッス。
by Sonnenfleck | 2007-09-06 07:59 | 演奏会聴き語り