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on the air:下野竜也/読売日響 第481回定演 [芥川&藤倉]

c0060659_6312744.jpg【2009年4月7日(火) サントリーホール】
●芥川也寸志:《エローラ交響曲》
●藤倉大:《アトム》(読売日響委嘱作品/世界初演)
●黛敏郎:《涅槃交響曲》
→東京混声合唱団

⇒下野竜也/読売日本交響楽団
(2009年5月24日/NHK-FM)

聴きに行ってみたかった読響定期が、まさかのNHK-FM登場!「現代の音楽」枠を使って2週分割オンエアと相成りました。嬉しいなあ。NHKに受信料を払う意味はこういうところにあります。

まず芥川の《エローラ交響曲》ですね。
サントリーホールのよく響くホールトーンの中で、細部は決して明瞭ではないけど、むしろこの作品の場合はそれが活きるよなあ。こういうゴツい曲をやるのにマエストロ・シモーノと「今の」読響の組み合わせは現代日本最高と思われます(名フィルもきっといい味出しますが)。
いやあオスティナートが、、かっこいいッス。滾るようなパワー。それだけだ。
会場の拍手が極めて鈍いんですが、ゲンオンヲタが集まれなかったのだろうか。

続いて藤倉大の《アトム》。世界初演です。これはもう一度聴きたいと思った。
弦楽器のぷつぷつとした気泡がいっぱい集合してテクスチュアが出来上がっていく様子はファンタみたいにカラフルでかわいらしいし、その後に立体感のあるサクサクとした生地と併せて悪戯っぽい。後半は打楽器を中心に据えたところから始まって、比較的静謐な時間が続くんですが、こちらもどことなくユーモラスなんだよなあ。下野/読響も腰が据わっていて、案外ありがちな「いいのかな~これこうでいいのかな~」みたいな自信のなさが、しっかりと排除されているのが気持ちいい。
藤倉作品って(語れるほど聴いてないけど、僕がこれまでに聴いた曲は)根底に「楽しませよう」っていう気持ちがあるように思うんです。それってゲンオンにとっても大事、、ですよね。

来週の「現代の音楽」はー、《涅槃交響曲》の一本です。また聴いてくださいね!
by Sonnenfleck | 2009-05-29 06:33 | on the air
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