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c0060659_6273865.jpg【EMI/5672612】
<ショパン>
●Pf協奏曲第1番ホ短調 op.11
●Pf協奏曲第2番ヘ短調 op.21
→サンソン・フランソワ(Pf)
⇒ルイ・フレモー/モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団

『のだめカンタービレ』第22巻、ストーリーの大事な山場で延々と描写されるホ短調の協奏曲。諸君見たまえ!こんなタイミングでこんなエントリをUPするなんて、まるでのだめファンの鑑のようではないか!(棒読み)
いや、正直に言うと、マンガのコマからショパンの協奏曲を思い浮かべられなかったのが悔しいという、いかにもヲタ的な汚れた理由から出発している行動なのですが。

このCDを取り出して聴くのはそれこそ7-8年ぶりではないかと思われる。
4月に購入したフランソワのドビュッシーは、以来おサルのように何度も聴いていて、その徹底的なフォルム重視に強烈な匂いを嗅いでいます(「フォルム重視」というとクラヲタ語彙的にはバックハウスのベートーヴェンみたいなものが頭に浮びますが、ここでのフランソワの「フォルム重視」は、「縦方向よりも横方向に気を配る」というくらいの意味で使っています)。とにかく自分がドビュッシーの《前奏曲集》の軸にしていたモニク・アースの、質朴なキルト地のようにモクモクとした和音感とはあんまりにも違っているので、大変なショックです。

その、言ってみればy軸が必要性を失くすくらいx軸を極度に鋭敏化させることによって音楽を構築するようなフランソワが、ショパンを弾いている。
これまで僕はショパンを避けてきたから、この演奏がショパン勢力図の中でどんな位置にあるのか判断ができないんだけれども、どうやらそうしたフランソワ流はここでも生きていて、かなり大胆なアゴーギクでショパンのスコアを責め苛んでいるような気がします。気がします、くらいしか書けないが、第1協奏曲の第2楽章のタッチなどはショパンシロートが聴いても天才的に美しいなあと思わせるのです。それから、モンテカルロ・オペラのオケの奇妙に艶やかな音色も今や楽しいポイント。
by Sonnenfleck | 2009-08-21 06:31 | パンケーキ(19)
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