らじる★で聴くのはやっぱりやめ。フツーにチューナーで聴いた。
山田美也子さん「今日は大変な一日になりました。どうぞお気をつけてお過ごしください。ゲストで音楽評論家の安田和信氏は、交通機関が乱れているため、まだご到着ではありません。今日は客席に空席が目立っています」とのこと。
【2011年9月21日(木) 19:00~ サントリーホール】
●シューベルト:交響曲第7番ロ短調 D759《未完成》
●ブルックナー:交響曲第7番ホ長調(ノヴァーク版)
→ペーター・ミリング(ゲストコンマス)
⇒ヘルベルト・ブロムシュテット/NHK交響楽団
(2011年9月21日/NHK-FM生中継)
まず前半の《未完成》である。
先だって聴いたゲヴァントハウス管との同曲ライヴに比べて、ずっとずっとオケの音が柔らかいんだな。これは
(失礼承知ですが)たいへん意外な結果。響きの骨格がギシギシと軋み、険呑な雰囲気さえ漂っていたゲヴァントハウスのオケに対して、輪郭はお洒落にくっきりしながらもあくまで柔軟な音で応えるN響の皆さま。状態が良いときのウィーン響かワルシャワ・フィルみたいな音がしてる。
うーむ。薫り高い。佳い演奏だと思う。
拍手の音量が、、小さい、、こりゃあお客が全然いないね…
休憩に入っても安田氏は到着せず。ブ氏のCD(K136)で時間が稼がれる。
さて後半。休憩の間に何人のお客さんが溜池山王に辿り着いたろうか。
今日のノヴァーク版はブ氏の判断で「シンバルとトライアングル除き」だそうな。
前回のN響定期でブロムシュテットの《新世界から》を聴き、そのあまりのブルックナーぶりに驚愕したのだが、それじゃあブルックナーは何になる?
ブルックナー・ダッシュターボ?
…ダッシュターボである。
現役の例を挙げれば、スクロヴァチェフスキのちょうど正反対に位置するというか、ブルックナーのスコアを全力で信頼してそこに身を委ねるような、そういう演奏。
風の噂ではこの前のアルミンク/新日フィル「仲直り第7」もずいぶん佳かったみたいだが、ブロムシュテットの第7も佳いな。ブ氏はこの交響曲に
とってもシンプルな美を見ているんだろうな。こういうナチュラルシンプル気持ちいい系の演奏を聴くと、もう、懐疑の沼地に足を取られて転ぶのは嫌になっちゃうよね。
わあ。第2楽章きれいだなあ。すごくワーグナーから遠くて。