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ようつべデビュー

YouTube。話題ですね。
最初はアニヲタの皆さんが活用しているにすぎない限定的な道具だと思い込んでいましたが、実はクラシックの映像もかなりたくさん埋もれていることに気づいたとですよ。
…ネットに落ちてる動画なんて汚らわしぃっっ!という方はこの先ご遠慮くださいね(笑)



たとえばキーワード「debussy」とかで検索すると、多く引っかかるのは素人さん(音大生とか?)の演奏する《アラベスク》だったりするのであまり面白くない。てかピアノのソロ作品を残した作曲家は皆そういうのが山のようにヒットしちゃうので難しいですね。
ということで今夜お届けするのは、検索ワード「stravinsky」

《春の祭典》初演再現(1/4)(音が出ます。注意。)

BBC制作のような気がする
訂正!これは映画「ニジンスキー」の一場面であるようで。
さらに訂正!!KURIKURIさんご提供の情報によりますと、これはやはりBBC制作「Riot At The Rite」(2005年)の当該部分で間違いないようです。ありがとうございました!
(*勝手にひとりで勘違いしておりました。失礼しましたです>ドクター円海山さん)

4つに分割された形でUPされてますね。
緊張する若きモントゥー、神経質に辺りを見回すストラヴィンスキー、興奮のニジンスキー、醜い怒号と礼賛の歓声をあげる観衆、と役者は揃っている。サン=サーンス、ドビュッシー、ラヴェルもいるはずであります。ちゃんと全曲を再現しているのもポイント高い。
「ハルサイ」じゃない、《春の祭典》。これ本当に興奮しますよ。。
by Sonnenfleck | 2006-07-18 23:38 | 日記 | Comments(10)
Commented by dr-enkaizan at 2006-07-19 22:16
タコ原曲の件含めてコメントありがたく存じ上げます。
しかしこのyoutubeどこまで伸びるのか興味深々であるところです。
流石に最近のアニメはすぐに消えますが、少し前のもんは残っており、クラ系は今後展開は凄まじいのではと予想されます。

なおアニメ系では2003年のマッドハウス作の ttp://www.youtube.com/results?related=TEXHNOLYZE
がお勧めです、全体的に地下の流刑世界での抗争と滅亡が主体ですが、無骨でしかも美しい表現は絶品です。

とくに19-20話は筋に関係なくともその、いつか夢で見たような、そんな夏の日々の鄙びた街角と田園の映像に包まれた、人類の緩慢なる滅亡の姿が意外に平静で美しいところに・・・怖さと懐かしさです。

その回の青い空の高いところに積乱雲がバラバラに遠くある夏の表現は、ここのブログのタイトルみたいな夏なのでおさらに勧めします。

もこの辺から突然見てもいいかも・・・・・
ttp://www.youtube.com/watch?v=FonPsirC6nQ
Commented by Sonnenfleck at 2006-07-19 23:13
>ドクター円海山さん
少し前にどこかで読んだのですが、POPアーティストが自分の曲を広めるためにyoutubeを使うようになってきているらしいですね。確かに才能ある人間にとってはこれほど自由で理想的な媒体はないでしょうし。この動きがクラシックに広がり始めたらきっと素敵だと思うのであります。いまは限りなく黒に近いグレーの中に浮ぶホロヴィッツやカラヤンの映像を楽しむよりほかないですが(笑)

そしてオススメの第19話中間部、見てみました。
…ひたすらに悪夢的ですね。美しいです。マグリットの絵を動かしているような。
こういうのを見ると、アニメはただの表現手段なんだよなあと思います。伝えたいものがあって、それが映画や音楽や絵画で表せないからアニメを選んだ、ただそれだけなんだと。
Commented by dr-enkaizan at 2006-07-19 23:36
早速のご拝聴恐れ入ります。
リアルで放送されていた時は深夜というより朝の番組みたいな時間でしたので、ヴィデオにとって見たり、まれにめが覚めたときみていたのですが、この放送はTV局の事情で尺が取れなく、割愛されネットストリーミングで放映された経緯があります、丁度当時は前の時間帯のアニメ「ガドガード」が制作会社の不備で放送局が怒り、前回と同じ回を放映する騒ぎあり、この放送局のアニメの扱いが懐疑的なっていたじきだったのが不幸でした。そして余りに「萌」「美少女」の文脈の使用法の斬新な事よりあまり評価を受けていない不遇の作品です。

このほかにこの回に名前が出てくる吉井氏の流刑への勝手な興味を満たすための陰謀で暗躍する7-10回は、その物腰が柔らかいピカレスクなセリフにて一部で物凄い評価を受けており。
「半端はダメだ」という言葉が双葉や弐ちゃんでAAや画像で現れるほどでした。
まったくアニメも表現のしようによっては芸術の未知な領域を示すことの出来る世界ですね。

因みに音楽は芸大出のチェリストの溝口肇氏で「世界の車窓」のテーマで有名ですが・・かなりキテイル音楽を当アニメに提供しています。
Commented by Sonnenfleck at 2006-07-20 00:00
>ドクター円海山さん
なるほど。。深夜アニメ界にもそんな裏事情が。しかし普段アニメを見ることがない人間にも強烈なインパクトを残す映像が、やはりちゃんとあるんですね。クラシックが(よく世間でイメージされるであろう)「バッハ・モーツァルト・ベートーヴェンの一枚岩」でないのと同じように、アニメも多種多様な嗜好を受け入れる懐の広さがあるのだろうと予想します。そして音楽、、オープニングテーマにはビリビリきましたです。
Commented by KURIKURI at 2006-07-23 22:55 x
こんにちは。はじめまして。いつも楽しく拝読させていただいています。「春の祭典」初演再現の動画にはびっくり、保存して何度も観てしまいました。クラシック音楽のジャンルでYouTubeが「使える」とは!
さて、件の「春の祭典」なのですが、余所へ紹介したいと思い出典を調べてみたところ、映画ではなく、比較的新しいBBCのドラマではないだろうか、と思われてまいりましたので情報を寄せさせてください。
Commented by KURIKURI at 2006-07-23 22:56 x
YouTubeの当該の動画に付されている短い紹介文を手がかりに調べてみたところ、BBCでは"Riot At The Rite"なる題名の単発ドラマが放送されていた模様です。BBCからは、昨年の9月付で以下のような番組の告知がリリースされていました。
・BBCドラマ "Riot At The Rite"
http://www.bbc.co.uk/music/classicaltv/riotattherite.shtml
・同プレスリリース
http://www.bbc.co.uk/pressoffice/pressreleases/stories/2005/09_september/13/riot.shtml
上記のページの画像がドラマ内の衣装と振付に酷似しているため、やっぱりこれではないだろうか、と思った次第です。初演のシーンもほぼ全曲をカバーしており、初演の再現に特化したドラマと考えた方が自然かな、とも。なお、イギリスのバレエ専門誌(だと思うのですが)にはこの再現ドラマの制作にあたったフィンランド国立バレエ団の取り組みに関してこんな記事が組まれておりました。まだ熟読していないのですけれど、ご紹介申し上げます。
・"Reading the Riot Act" - ballet.co.uk magazine 06/2006
http://www.ballet.co.uk/magazines/yr_06/feb06/reading_the_riot_act.htm
Commented by Sonnenfleck at 2006-07-23 23:21
>KURIKURIさん
はじめまして!コメントありがとうございます◎
リンク先拝見しましたが、これは…どうもご指摘の内容でまったく間違いないですね。。出てくる役者さんたちも衣装もすべて一致しますし。ちゃんとキャプションを読んでおりませんでした(>_<) ありがとうございます!!
騒ぐお客や焦るストラヴィンスキー始めドラマとしての演出もすばらしいですし、何より全曲の再現が蔑ろにされていないのには驚きます。これは日本のクラ界に向けても大々的に紹介されるべきですよね。

ともかく、情報提供多謝です!今後ともよろしくお願いいたします。
Commented by dr-enkaizan at 2006-07-24 01:21
 なるほど!こちらも疑問でどこかのニジンスキの伝記モノ映画と思いましたが(笑 BBCのドラマがソースネタですか、KURIKURIさんサンクスであります。
Commented by KURIKURI at 2006-07-25 00:55 x
>Sonnenfleckさん
情報、お役に立てたみたいで嬉しいです!
演出の素晴らしさは、もう仰るとおりで、観客席の喧噪から舞台裏のドタバタまで手が込んでて素敵でした。舞台袖でキューだしするニジンスキーの衣服の裾を、ストラヴィンスキーがつまんでいる図などなかなか味があります(笑)。
願わくはNHKとか衛星放送で字幕をつけて放映してくれたりしないかな、などと期待しています。

>dr-enkaizanさん
どうもです!(おそらく)他サイトでもお世話になっております。今回追いかけてみて、映像作品のソースを確認するのってネット上にキャプチャ画像でも落ちてない限り、なかなか難しい・・・と思いました。
Commented by Sonnenfleck at 2006-07-25 20:28
>KURIKURIさん
ありえない話ではないでしょうし、期待して待ちましょう!>BS
ところで昔から《春の祭典》を学校の「音楽」の時間に流したら絶対面白いのになあと思っていました。自分がもし音楽教師だったら、CDとか回りくどいことをせずにこのYouTubeを保存してこっそり上映しちゃいますけどね(笑)
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