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0925カウントダウン企画◆ネタ帳覗き見(その1)

c0060659_22385153.jpg先日東京に行ったついでに立ち寄った渋谷タワレコで、ようやく見つけたクレズマー音楽のCD。
クレズマー音楽というのは東欧ユダヤ人(アシュケナジム)民謡をルーツとする音楽のことで、伝統的にはClやVn、Tpやアコーディオンを中心とする小アンサンブルにより演奏されます。ポグロム(迫害)によって移住を余儀なくされたアシュケナジムによってアメリカに伝えられてからは、Tbやドラムスが加わってある程度モダンに変容されていちジャンルとして確立されたみたいですね。そんな流れにありながら「トラディショナルな」ものは民謡らしいある種のワンパターンを愛し、明るいながらも哀愁漂う旋律・追い立てられるような急激なリズムなんかが特徴的なスタイルを保っているようです。一般的に最もイメージしやすいのは映画『屋根の上のヴァイオリン弾き』の音楽でしょうか。

さてこのクレズマー音楽なんですけど、僕はドクター円海山さんの言及を拝見して初めてその存在を認知した次第で。しかしクラヲタ的に興奮せずにいられないのは、どうもクレズマー音楽というのが(僕たち日本人が明確にイメージできない)マーラーやショスタコーヴィチの作品中に登場する「ユダヤ的な旋律」の元ネタか、あるいはそれにきわめて近いものであるらしいということなんですよ。

■マーラー:交響曲第1番~第3楽章中間部の「楽隊」
■ショスタコ:交響曲第9番~第5楽章のギャロップ風パッセージ

一般的に「ユダヤ的な旋律」だと理解されている楽句が登場する作品のうち、すぐに思い浮かぶものだとこういうのが挙げられますね。ゆったり開始して徐々に加速、管楽器の陽気でちょっと仄暗い(あるいは「演歌のような」と言ってもあながち的外れではない)旋律と、激しく活躍する打楽器。もちろんすっかり洗練された形ではあるのだけど、こうした作品の核と非常に似たものが、上に挙げた音楽バンド・KLEZMORIMの初録音盤に記録されてるんです。
ちょっと衝撃ですよ。
この項続く。
by Sonnenfleck | 2006-09-19 22:59 | パンケーキ(20)
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